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2005.06.19 (Sun)

『誤差』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集9
[初版発行]1964年11月25日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和32~35年に発表された7篇を収録している。

 表題作『誤差』は検死をした医師により死期の時刻の判定に誤差が生じ、
それによって犯行時間と犯人の推定が変わってくるという話で、興味深かった。
 その他の作品では美術界の大物に疎まれたせいで不遇だった美術研究家が
田舎画家を教育し贋作を作り出そうとする『真贋の森』が、
贋作の製作や売込みなどの手口などが実際にありそうな雰囲気を持ち、
真に迫っているように思えた。


誤差

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EDIT  |  12:31 |  松本清張短篇全集(☆4つ以上)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2005.06.08 (Wed)

『鬼畜』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集7
[初版発行]1964年6月20日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31~33年に発表された7篇を収録している。

 表題作『鬼畜』は愛人の子供3人を押し付けられた男・宗吉が、
子供たちを捨てたり殺すという怖い話で、子供の痛々しい姿が心に残った。
 その他では、完全犯罪を目論み、愛人を殺し金銭を奪った男の犯罪の様子と、
犯罪が警察の尋問中の反応で露見してしまう様子を描いた『反射』が面白かった。


鬼畜

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EDIT  |  10:29 |  松本清張短篇全集(☆4つ以上)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2005.06.07 (Tue)

『張込み』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集3
[初版発行]1964年1月15日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和28~32年に発表された8篇を収録している。

 表題作『張込み』は強盗殺人犯が立ち寄りそうな昔の女を張込む刑事の話で、
年上の男の後妻になった女の様子を刑事の視点から見つめる構成がよく出来ている。
 その他では、女性俳人・杉田久女をモデルにした『菊枕』が
境遇に劣等感を持ちながら、強い性格と俳句への熱意にょり
精神を病んでしまった女性の生涯を描き、興味深い作品であったし、
自伝的な色彩の強い『父系の指』も心に残る作品であった。


張込み

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EDIT  |  06:31 |  松本清張短篇全集(☆4つ以上)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2005.06.02 (Thu)

『青春の彷徨 せいしゅんのほうこう』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集6
[初版発行]1964年4月20日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31年前後に発表された9篇を収録している。

 表題作『青春の彷徨』は麻雀をしていた客が、1人が抜けた雑談の中で語った、
とある若いカップルの心中話で、劣等感から死を思う人間の心理に着目した点や
老夫婦の心中との絡みなどが興味深かった。
 その他では、連載小説が面白いという口実で、
わざわざ地方紙を郵送での購読希望した東京の女性が、
急に小説がつまらなくなったと購読を打ち切ったことに、
疑問を感じる小説の作家が、その女性に近づき、
新聞を購読した本当の理由を突き止めるという『地方紙を買う女』が、
その理由が判る過程の面白さだけでなく、
犯罪者の心理や小説家の気持ちの巧みに描かれていて良かった。


青春の彷徨

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2005.05.31 (Tue)

『殺意』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集4
[初版発行]1964年1月15日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31年前後に発表された8篇を収録している。

 表題作『殺意』は判事が家庭に検事調書を持ち帰り読んでいるという設定で
ある殺人事件の犯人逮捕までの記録が語られるのだが、その事件から、
主人公の判事が死んだ祖父の友人に起きた事件を思い出し、
実は祖父が殺人を犯したのではと考えるというのが面白い趣向だった。
 その他では、十和田湖の霧に包まれた風景が最後に事件解明の舞台となる、
『白い闇』が、旅情ミステリの先駆けという感じで、趣があって良かった。


殺意

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2005.05.26 (Thu)

『空白の意匠 くうはくのいしょう』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集10
[初版発行]1965年1月15日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和34~36年に発表された8篇を収録している。
 
 表題作『空白の意匠』は広告トラブルに関する出来事を描いたもので、
地方の新聞社と東京の広告代理店の関係や新聞社の編集部と広告部との関係など、
作者の経験が生かされた作品で、興味深い作品であった。
 その他では、不倫相手の女性の男の子供の態度から殺意を抱き、
過去の自分の伯父への犯罪を思い出す男の話『潜在光景』が
自分の子供時代の心境を思い出してしまったゆえに、
不倫相手の子供の行動に恐怖や不気味さを味わう主人公の心理状態が、
面白く感じた。


空白の意匠

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2005.05.25 (Wed)

『声』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集5
[初版発行]1964年3月25日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31・2年に発表された6篇を収録している。

 表題作『声』は、数百人の声を聞き分けられる電話交換手が、
かけ間違えた電話に出た強盗殺人犯の声を聞くのだが、
その後、結婚した夫の会社の同僚がかけてきた電話の声が
その強盗犯だと気がついてしまったことで殺されるという事件を扱ったもの。
 警察が彼女にそういう過去があったことを知らないで、
それでも、犯人を追い詰めるという構成や犯人のアリバイ工作の方法が
なかなか面白かった。

 その他の収録作の中では、足利義昭を主人公にした歴史小説
『陰謀将軍』の義昭の行動や心理が興味深く描かれていたし、
映画俳優が過去に犯した殺人事件をめぐる『顔』という短篇は
以前から私が好きな話で、犯人の心理状態や意外な幕切れなど、
とても良く出来ている作品である。


声

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