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2011.06.19 (Sun)

『SOSの猿』

[著者]伊坂幸太郎
[出版社]中央公論新社
[初版発行]2009年11月25日

[感想等]
 エクソシストが副業の家電量販店店員・遠藤二郎は、
知り合いの引きこもりの青年・辺見眞人の悪魔祓いを頼まれる。
 証券システム会社の調査員・五十嵐真は、300億円の損失を
出してしまった株誤発注事故の原因を調査している。
 この2つの出来事に、西遊記の斉天大聖・孫悟空が絡み、
ある全く別の出来事を解決していくことに・・・。

 引きこもり、コンピュータ社会への警告、子供の虐待など、
重たいテーマが含まれている作品なのだが、孫悟空などが登場し、
二人の主人公の話が交互に進むし、散漫で混乱させられる。

 子供の虐待が出来事に絡んでいるらしいことは、
途中でなんとなく判ってしまうのは仕方ないとしても、
オチの真相暴露にはちょっとガッカリさせられた。

 多分、それも作者の狙いなのだろう。でも、孫悟空などを
登場させずに、もっと現実的な視点で、単に二人の主人公の
関わっている事件が別の事件の解決にも結びつくという、
単純な構成の話でも、充分面白く出来たのではないだろうか。



SOSの猿




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2011.06.04 (Sat)

『きのうの世界』

[著者]恩田陸
[出版社]講談社
[初版発行]2008年9月4日

[感想等]
 水路と3つの塔のある地方の町にある水無月橋で、
よそから来た男・市川吾郎が死んでいた。
 他殺と思われる彼は、失踪という形で姿を消して、
町に突然やって来て、何かを調べていたらしい。
 彼は何を探っていたのか、そして、彼を殺したのは
誰なのだろうか?

 町の人でさえ、由来を良く知らない黒い3つの塔がある
「水路の町」で、余所者が殺されたという事件に関して、
彼に接した町の人々、彼の足取りを調べる「あなた」と
呼ばれる人物(正体は後で判る)などの視点で、
描かれる物語である。

 時間が戻ったり、二人称、三人称と口調が変わり、
色々な人物の想像や回想が混じるので、事件の真相が
なかなか見えてこない点はとても上手く出来ている。

 が、被害者にソックリな弟の登場したのに、その弟が
上手くストーリーに使われていない気がしたし、
町の設定や黒い塔の謎解きは面白いと思ったのだけれど、
少々非現実的すぎる設定のような気がした。

 しかし、何よりも、最後に明かされた被害者の死の真相
には、ガッカリさせられた。

 これは推理小説ではなく、ファンタジーとして楽しむ
作品だったようだ。



きのうの世界




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2011.05.08 (Sun)

『山内一豊(やまうちかつとよ)の妻の推理帖』

[著者]鯨統一郎
[出版社]光文社 カッパ・ノベルス
[初版発行]2009年11月25日

[感想等]
 織田、豊臣、徳川という3人の武将に仕えて、
禄高五十石の馬廻役から一国一城の主にまで
出世を遂げた山内一豊。それは知恵者の妻・千枝による、
お家の一大事の謎解きという内助の功だった・・・?
 『真(まこと)に至る知恵』他 全7話の歴史ミステリ短編集。


 山内一豊の出世の影には妻の存在があったのは、
NHKの大河ドラマなどでお馴染みだったし、
それを戦国時代らしい、陰謀などの事件の解決に
絡めていくというのは、なかなか面白そうではないかと
思って読んでみた。

 が、いちいち、閨で交わって解答を見つけるというのが、
なんだか嫌な感じがしたし、起こる事件もさほど凄い事件でなく、
そんなこともあったのかも・・・的な事件なのが残念な気がした。

 ヘソクリで馬を買うエピソードも、ひねってあるのだけど、
これは通説だけでも充分良かったような気がしたのが一番残念。




山内一豊の妻の推理帖





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2011.03.06 (Sun)

『蛇行する川のほとり』

[著者]恩田陸
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2010年6月30日

[感想等]
 夏休みに、演劇祭の背景装置を作るための合宿をしようと、
憧れの演劇部の先輩・香澄の家に誘われた毬子。
 香澄の親友・芳野との3人の合宿だと浮かれる毬子に、
思わず忠告する親友・真魚子。
 そして、ぶっきらぼうに行かないことを忠告しに来る、
初対面の男子・月彦や、真魚子のBFをつてにして、
いきなり接近してきた男子・暁臣などの存在に
不安になりだす毬子は、招待された香澄の家で、
昔、不幸な事件が起こったことを知る・・・。

 子供の頃に関わった事件に年月を経て向き合う羽目になる
高校生たちのひと夏の物語である。
 どうしても真実を掘り返さずにいられない若さの残酷さや
登場人物達の身勝手さ・自己中心さなどを感じさせられ、
結末の事件などにも、かなり嫌な後味の残る作品であった。

 特に、全ての発端となる過去の事件の香澄の母親の行動
には、本当に呆れてしまった。
 そして、その行動に長い間振り回され、結局は他の人を
巻き込んで苦しめる香澄にも、あまり良い印象を抱けなかった。

 何よりも、この後の登場人物達はどうやって生きていくのか、
また忘却の中に事件を押し込めてしまい、そして数年後に
傷つけあうことを知りながら、集まり掘り返すのだろうか?
 ・・・そんな救いの無いことまで考えてしまった。



蛇行する川のほとり



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2010.12.25 (Sat)

『飛鳥の怨霊の首』

[著者]吉村達也
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2010年10月25日

[感想等]
 奈良の入鹿の首塚前で「飛鳥の怨霊の首」という言葉を
ノートに残し、自殺した天文学者・刈谷天星。
 彼は宇宙望遠鏡開発の「飛鳥」プロジェクトリーダーであるが、
専門外の歴史の分野で「天武天皇は唐の天文学者に操られていた」
などという説を唱え、物議を醸していた。
 彼は誰かに自殺に追い込まれたのだろうか?
 彼を死に追いやった原因は何だったのだろうか?

 天文学者として著名な人物が、キトラ古墳に残された星図から、
歴史で新説を唱えるという設定や、古墳に関する考察などに、
なかなか面白く感じられる部分もあったのだが、
結局、残された「禁断のキトラ遺跡に関する資料」とやらも、
どこが禁断?と思う位の内容で、さほど斬新には思えなかった。
 また、登場してくる学者や英光大学古代史研究会のメンバーが
事件解明にもっと積極的に絡んだりして、
死の謎だけでなく歴史的な新発見をするのかと思っていたら、
それもなく終わってしまったので、ガッカリしてしまった。

 何よりも、肝心の、刈谷の自殺の原因なども、
予想していた歴史学者達や学説が絡んだ事件などではなく、
故人の過去の恥に関するような出来事であったのには、呆然。
 最近の恥知らずな有名人たちの起こす事件などを思い出すと、
今時、こんなことで自殺するなんて・・・と残念すぎる原因で、
後味が良くなかった。



飛鳥の怨霊の首



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2010.09.26 (Sun)

『真山仁が語る横溝正史 私のこだわり人物伝』

[著者]横溝正史 真山仁
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]2010年7月25日

[感想等]
 NHKで2008年に放映された『私のこだわり人物伝 横溝正史』
のテキストを文庫化したもの。
 横溝正史の短編『猫館』『蝙蝠と蛞蝓』『百日紅の下にて』も
収録されている。
 
 私は残念ながら、NHKで放映された番組を観ていないので、
番組の内容とこの本との関わりなどは良く判らない。

 ただ、全体的に横溝正史作品を読んだことがあまり無く、
映画やTVなどの映像作品しか知らない人間には、
少々、説明不足で、不親切ではないかなと思われたし、
かなりの横溝ファンには、反対に少々退屈に思えるのでは
ないかと、感じられた。

 私的には、映画の話などをもっと知りたかったし、 
角川春樹氏との対談などには、多少面白さはあったものの
収録されている短編は、あまり面白みが無い作品で、
少々がっかりした。
 もっと、面白い金田一耕介登場の短編もあったはずだ。

 何よりも、著者・真山仁が絶対読めと推す『獄門島』は
確かに面白い作品だが、他の長編にも、もう少しスポットを当て、
紙面を割いてもらいたかった気がした。
 「こだわり人物伝」だから仕方ないのかもしれないが・・・。



真山仁が語る横溝正史 私のこだわり人物伝



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