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2005.06.25 (Sat)

『街の灯』

[著者]北村薫
[出版社]文藝春秋 本格ミステリ・マスターズ
[初版発行]2003年1月30日

[感想等]
 昭和初期の上流階級を舞台にして、女子学習院に通うお嬢様「わたし」と
女性運転手「ベッキーさん」が活躍するミステリ、
『虚栄の市』『銀座八丁』『街の灯』の3篇が収録されている。

 昭和初期の風俗や上流階級の様子などを描いた、ミステリ部分以外も面白く、
特に『銀座八丁』で服部時計店の時計塔に主人公が登るという部分など、
とても興味深かった。


街の灯

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2005.06.19 (Sun)

『誤差』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集9
[初版発行]1964年11月25日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和32~35年に発表された7篇を収録している。

 表題作『誤差』は検死をした医師により死期の時刻の判定に誤差が生じ、
それによって犯行時間と犯人の推定が変わってくるという話で、興味深かった。
 その他の作品では美術界の大物に疎まれたせいで不遇だった美術研究家が
田舎画家を教育し贋作を作り出そうとする『真贋の森』が、
贋作の製作や売込みなどの手口などが実際にありそうな雰囲気を持ち、
真に迫っているように思えた。


誤差

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2005.06.08 (Wed)

『鬼畜』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集7
[初版発行]1964年6月20日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31~33年に発表された7篇を収録している。

 表題作『鬼畜』は愛人の子供3人を押し付けられた男・宗吉が、
子供たちを捨てたり殺すという怖い話で、子供の痛々しい姿が心に残った。
 その他では、完全犯罪を目論み、愛人を殺し金銭を奪った男の犯罪の様子と、
犯罪が警察の尋問中の反応で露見してしまう様子を描いた『反射』が面白かった。


鬼畜

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2005.06.07 (Tue)

『張込み』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集3
[初版発行]1964年1月15日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和28~32年に発表された8篇を収録している。

 表題作『張込み』は強盗殺人犯が立ち寄りそうな昔の女を張込む刑事の話で、
年上の男の後妻になった女の様子を刑事の視点から見つめる構成がよく出来ている。
 その他では、女性俳人・杉田久女をモデルにした『菊枕』が
境遇に劣等感を持ちながら、強い性格と俳句への熱意にょり
精神を病んでしまった女性の生涯を描き、興味深い作品であったし、
自伝的な色彩の強い『父系の指』も心に残る作品であった。


張込み

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2005.06.06 (Mon)

星影丸の5・7・5 №7

 BlogPet の星影丸の口にした5・7・5をまたご紹介します。

 №7
kyu-575-007


 『光文社 出版すると お札なリ』

 このブログが読書記録ということで、出版社名が多いため、
様々な出版社の名前の入った5・7・5を良く作っていますが、
これはなかなか面白い出来だと思います。


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2005.06.05 (Sun)

『タクラマカン』

[著者]ブルース・スターリング
[訳者]小川隆 大森望
[出版社]早川書房 ハヤカワ文庫SF
[初版発行]2001年1月31日

[感想等]
 ヒューゴ賞・ローカス賞に輝いた表題作『タクラマカン』を含む
7編のSF短篇作。

 表題作『タクラマカン』はタクラマカン砂漠にある秘密宇宙基地らしい施設へ
潜入偵察へ赴いた軍のお雇登山者の遭遇した光景や陰謀を描いたもので、
日本や中国のアジア協力圏というのが出来、EUや北米経済連合と三つ巴で
南の第3世界と対立している21世紀半ばの近未来の設定などが興味深かった。
 その他では日本の近未来の出来事を描いた『招き猫』など、
ネット社会や怪しげな宗教団体などが登場し、風刺の効いた作品で面白かった。


タクラマカン

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2005.06.04 (Sat)

『象られた力 かたどられたちから』

[著者]飛浩隆 
[出版社]早川書房 ハヤカワ文庫JA
[初版発行]2004年9月15日

[感想等]
 表題作を含むSF中篇4作を収録しているが、
作者が初期作品を改稿していた作品群らしい。

 表題作『象られた力』は、架空の異性世界における物語で
惑星・百合洋(ユリウミ)の謎の消失から一年、
近傍の惑星・シジックでは百合洋の言語体系中のシンボル図形が
流行し、そのことがシジックに災厄を招いたという出来事を描き、
人間が図形のイメージに影響を受けるという設定に怖さを感じた。
 その他では、双子の天才ピアニストに関する『デュオ』は
クラシック音楽好きには実際に音楽が聞こえそうな迫力のある作品
だと思ったのだが、壮絶な結末がちょっと辛かった。


象られた力

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2005.06.03 (Fri)

『失われし書庫』

[著者]ジョン・ダニング
[訳者]宮脇孝雄
[出版社]早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫
[初版発行]2004年12月31日

[感想等]
 19世紀の探検家リチャード・バートンの本を入手した古本屋クリフが
自分の父が騙されて手放した本だと主張する老婦人の訪問から、
殺人事件やリチャード・バートンの本の探索に巻き込まれるというミステリ。

 古本の売買の世界の裏側的な話も面白かったし、
何よりも、バートンがアメリカへ滞在した時の行動の謎に関する
歴史的な推理が良かったと思う。
 中でも、老婦人が退行催眠で思い出した自分の祖父の話を、
祖父の口調で喋りだしたとするテープの内容を再現した部分が、
アメリカに来たバートンと祖父の若き日の邂逅を
そのまま描いたようになっていて、
よく出来た歴史小説のようで私には楽しめた。


失われし書庫

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2005.06.02 (Thu)

『青春の彷徨 せいしゅんのほうこう』

[著者]松本清張
[出版社]光文社 カッパ・ノベルズ 松本清張短篇全集6
[初版発行]1964年4月20日

[感想等]
 松本清張の初期短篇のうち昭和31年前後に発表された9篇を収録している。

 表題作『青春の彷徨』は麻雀をしていた客が、1人が抜けた雑談の中で語った、
とある若いカップルの心中話で、劣等感から死を思う人間の心理に着目した点や
老夫婦の心中との絡みなどが興味深かった。
 その他では、連載小説が面白いという口実で、
わざわざ地方紙を郵送での購読希望した東京の女性が、
急に小説がつまらなくなったと購読を打ち切ったことに、
疑問を感じる小説の作家が、その女性に近づき、
新聞を購読した本当の理由を突き止めるという『地方紙を買う女』が、
その理由が判る過程の面白さだけでなく、
犯罪者の心理や小説家の気持ちの巧みに描かれていて良かった。


青春の彷徨

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2005.06.01 (Wed)

『九百人のお祖母さん』

[著者]R.A.ラファティ
[訳者]浅倉久志
[出版社]早川書房 ハヤカワ文庫SF
[初版発行]1988年2月15日

[感想等]
 アメリカの異色SF作家・ラファティの1960~70年代の短篇
21作品を集めたもの。

 馬鹿馬鹿しいような、それでいて風刺というか皮肉の効いた話が多く、
表題作『九百人のお祖母さん』は人が死なない星プロアヴィタスで
調査員・セランが死なないで生きている老人達に会い、
生物発生の謎を解明しようとするという作品で、
多数のお人形のような小さな老人達という発想が妙に可笑しい。

 その他の作品の中では、
強制に消去された記憶を取り戻すための機械を作って、
シカゴという都市の消失事件をつかの間思い出したものの、
結局また全て忘れてしまうという話『その町の名は?』が
その設定と話の展開や幕切れなどが面白く、妙に心に残る作品だった。


『九百人のお祖母さん』(amazon.co.jp)

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