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2005.11.26 (Sat)

『未来(あした)のおもいで』

[著者]梶尾真治
[出版社] 光文社 光文社文庫
[初版発行]2004年10月20日

[感想等]
 熊本県の白鳥山(しらとりやま)で雨宿りのため洞の中に入った、
滝水浩一(たきみずこういち)は美しい女性・藤枝沙穂流(ふじえださほる)
に出会い、心惹かれる。
 彼女の落とした手帳を届けに、手帳の住所を尋ねた浩一は
彼女が自分と違う時代の人間だと知る。

山という超自然的な雰囲気のある場所での
時空を超えた出会いが、その後も洞に埋めた箱の中の
手紙を通じての交流によって、愛が育っていくというストーリーは
非常に微笑ましいものがあって良かったが、
未来を改変するために起こる影響の問題など、
ちょっと都合良過ぎて気にならなくも無い。
 また、私には結末も途中から察しられてしまって、
感動を少々損ねてしまったように感じられ、残念に思った。


未来(あした)のおもいで


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2005.11.23 (Wed)

『犬はどこだ』

[著者]米澤穂信
[出版社]東京創元社 ミステリ・フロンティア
[初版発行]2005年7月25日

[感想等]
 紺屋長一郎(こうやちょういちろう)が犬を専門に扱う予定で、
開いた調査事務所「紺屋S&R」なのに、
開業早々に友人からの紹介で持ち込まれたのは、
失踪した佐久間桐子という女性捜しと、古文書の調査だった。
 探偵に憧れていたといきなり訪ねて来た後輩の半田平吉(ハンペー)を
アルバイトとして雇い、彼に古文書、自分は女性の調査を
始めてみたところ、2つの調査は次第に関連してきてしまう。

 東京で銀行員をしていたものの、アトピー性皮膚症になったため、
退職する羽目になり、しばらく引きこもっていたら病気が全快し、
懐が厳しくなる前に自営業を始めることにしたという、
主人公の設定がネーミングを含めて面白い。
 主人公が25歳にしては落ち着いていすぎる気もしたものの、
ハンペー共々、誠実な感じの好感が持てたし、
彼らの住む場所の地理や歴史なども絡んで、
明らかになっていく佐久間桐子の人間像など、
2人の視点での調査の様子が、良く描かれていると感じた。

 もっとも、2つの調査が関連あることに、
読者はとっくに気付いているのに、彼らがなかなか気付かないのが
もどかしいと言う感じがしないでもない。
 また、ネットが絡む犯罪の陰湿さや、失踪した女性の行動など、
あまり綺麗事ではない結末もあるストーリーではある。
 が、主人公達のその後の話を期待したくなるような作品だと思った。


犬はどこだ

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2005.11.19 (Sat)

『絞首台までご一緒に』

[著者]ピーター・ラヴゼイ
[訳者]三好一美
[出版社]早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫
[初版発行]2004年10月31日

[感想等] 19世紀末、ロンドン。
 女子師範学校の学生・ハリエットは
寮を抜け出して、夜のテムズ河での友人との
規則違反の水遊びの最中、
不審なボートに乗る3人の男と犬を目撃した後、
テムズの小島に裸で取り残されてしまい、
巡査・ハーディーに助けられる羽目になる。
 翌日、テムズ河から上がった死体が有り、
ボートの3人に容疑がかかったことで、
ハリエットの目撃証言が必要となり、
ハリエットは捜査に協力させられることに。
 どうやら犯人達は話題の小説『ボートの三人男』
に沿った河の旅をしているらしく、ハリエットは
ヤードのクリップ部長刑事とその部下・サッカレイ、
ハーディーと共に、ボートで追っかけることになる。

『ボートの三人男』というのは、実際に有る
ジェローム・K・ジェローム作の当時の有名小説らしい。
 19世紀末のロンドンが舞台ということで、
当然、あの「切り裂きジャック」の話題も登場し、
登場人物の1人は犯人ではと警察が取り調べたという
設定になっているのが興味深かった。

また、当時のオックスフォードのカレッジの様子や
テムズ河流域の様子などを味わえて良かったし、
何よりも、警察の捜査だけでなく、
利口な女子学生のハリエットの冒険や
推理の様子を楽しめる点が面白い作品であった。


絞首台までご一緒に


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2005.11.17 (Thu)

『忍者六道銭』

[著者]山田風太郎
[編者]日下 三蔵
[出版社]筑摩書房 ちくま文庫(山田風太郎忍法帖短篇全集10)
[初版発行]2005年1月10日

[感想等]
 「忍者OO」というタイトルの表題作を含む2篇と、
「くの一OO」という2篇、「天明のOO」という2篇の短編の他、
短編『大いなる伊賀者』とエッセイ『TV忍法帖』を収録している。

 表題作の奇術のような忍法を扱った話もなかなか奇抜だったが、
私には『天明の判官』という、
八代将軍吉宗の次子・田安宗武より与えられたお庭番を使い、
田沼意次に対抗する北町奉行・曲淵甲斐守を
描いた話が面白く感じられた。
 曲淵甲斐守が扱った有名な「鳥見屋(とみや)事件」という
唐物店主・鳥見屋地兵衛の商売敵殺害事件の顛末が、
大奥も絡む不思議な事件や稲葉小僧などの事件や、
平賀源内や彼の死、田沼意次の失脚へとつながっていく物語で、
お庭番の話というより、時代推理物になっている点が良かった。


忍者六道銭


<My Blog関連記事>『お庭番地球を回る』

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2005.11.12 (Sat)

『幻夜 げんや』

[著者]東野圭吾
[出版社]集英社
[初版発行]2004年1月30日

[感想等]
 1995年、水原雅也は父の通夜の翌朝起きた大地震の中、
新海美冬という女性に出会う。叔父の死に関して、
彼女に弱みを握られるような形になったことと、
彼女に魅せられた雅也は、彼女と共に西宮から上京し、
彼女の意のままに動くようになってしまう。
 雅也の影の助けを得ながら、
美容院や宝石デザイン会社の経営に乗り出し、
次第に成功していく美冬。その美冬に関わりのあった人物が
被害者や加害者になって起こったいくつかの事件から、
彼女の過去に疑問を持つ刑事・加藤が接近してくる。

 新海美冬と名乗る女性が別人であることは、
ストーリーの途中で、簡単に判ってしまって残念である。
いくつも起こる事件などはそれぞれ良く出来ていると思うので、
もう少し、最後まで謎を引っ張って欲しかった。
 もっとも、未曾有の地震で記録が失われたとしても、
1人の人間がたやすく他人になれるものかという点に
関しては疑問の余地がある話ではあるのだが・・・。

 が、何よりも、何故他人にならねばならなかったのか、
という理由が説明されないままに終わってしまうので、
人を陥れてまで、虚の自分を守ろうとする女主人公が良く判らず、
共感や同情の気持ちが全くわかなかったし、
スカーレット・オハラに憧れる女性らしいのだが、
全く違う上昇志向の強いだけの嫌な女としか思えなかった。

 そして、そんな女性の美貌に惑わされ、踊らされ、
良い様に利用されてしまう男達の姿には幻滅してしまったし、
刑事の行動などにも正義を感じられなくてがっかりした。
 作者がそういう風に感じさせるのを狙って、
描いた作品のかもしれないが、私には
女主人公や自己中心的な人々の非常識な、
他者を陥れる話ばかり描かれているようにさえ思え、
大地震の話なども含めて、ストーリーの展開が
楽しいという類の話ではなかった。


幻夜 げんや

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2005.11.08 (Tue)

星影丸の5・7・5 №11

 BlogPet の星影丸の口にした5・7・5を、また紹介します。

 11月1日にBlogPetがリニューアルされ、
有料のプラチナオーナーズクラブ会員になると、
俳句を記録しておくという機能が使えるらしいです。
 が、星影丸は無料のままにしておく予定なので、
これからも、私が気が付いて面白く思った
5・7・5を紹介するという形式になると思います。

№11
kyu-575-011


 『あの異才 一緒されたし ミセスだね』

 星影丸が最近覚えた、お気に入りの言葉の1つが「ミセス」で、
良く口にしているようなのですが、この5・7・5では、
「異才」と「ミセス」という言葉の意味が良く判らないまま、
使っているような感じが、面白いと感じました。

BlogPet」は、株式会社ワークアットの登録商標です。
「ブログペット」「ぶろぐぺっと」は、商標です。
「BlogPet」に関する著作権および一切の知的財産権は
株式会社ワークアットに帰属します。

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EDIT  |  13:20 |  Blogpet星影丸の5・7・5  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2005.11.05 (Sat)

『トラ猫ミセス・マーフィ 新聞をくばる猫』

[著者]リタ・メイ・ブラウン&スヌーキー・パイ・ブラウン
[訳者]茅律子
[出版社]早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫
[初版発行]2005年7月15日

[感想等]
 クロゼットというアメリカの小さな町を舞台とする、
30代の女性郵便局長・ハリーと彼女の猫ミセス・マーフィを
主人公にしたミステリの第6作目。
 このシリーズは、動物たちも彼らだけで会話している設定で、、
彼らの会話も読めるのが楽しく、謎の解明に、人間のハリー達以外にも、
猫ミセス・マーフィと猫仲間や、コーギー犬・タッカーらの
探偵活動が描かれているというのがこのシリーズの面白さである。

 今回のストーリーはセント・エリザベス校の校長・ロスコウの
死亡記事が新聞に出て、その後、ロスコウが毒物による変死を
遂げたことから始まる、高校をめぐる事件である。
 ハリーが教師ではなく、学校に通う子供も居ないため、
ハリーが以前の作品程、事件の只中で探偵活動をしていない感じだし、
ハリーより若い世代の人達やその親や学校関係者の行動や言動が、
ストーリーの中心となっていて、今までの作品とちょっと雰囲気が違うし、
ハリーの代わりに、ミセス・マーフィらの活躍が目立っている感じであった。
 もちろん、結局はハリーはフィールド・ホッケー試合の審判として
学校へ乗り込み、事件解決に一役買うことになるのだが・・・。

 事件以外の部分では、今まで避けていた感じがする、
ハリーと元夫・フェアの関係に関して、
フェアが自分の気持ちをハリーに話す場面があり、
少し改善されていく見込みを感じさせた点が心に残った。


トラ猫ミセス・マーフィ 新聞をくばる猫


<My Blog関連記事>『トラ猫ミセス・マーフィ トランプをめくる猫』

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