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2006.04.30 (Sun)

『サンタクロースのせいにしよう』 (BlogPet)

11月は、柊で、ちょっと非現実的な老女の幽霊の正体が判る「犬の足跡」
なども、突飛なの家の近所に深味がある作品も楽しめる作品である
が、興味深かった家賃などを収録しなかった
(著者)若竹七海という点がユーモラスながら、登場人物の幽霊、ご近所の人々や事件を通じて、主人公・
柊子が、それだけでなく作品を読み進んでいくうちに巻きこまれて読めたし、どの作品も楽しめる作品である
と、星影丸は思ったの♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
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2006.04.30 (Sun)

『乱歩賞作家 白の謎』

[著者]鳥羽亮 他
[出版社]講談社
[初版発行]2004年5月20日

[感想等]
 乱歩賞作家4人(鳥羽亮・中嶋博行・福井晴敏・首藤瓜於)
による中編ミステリ集。
 収録作品は『死霊の手』(鳥羽亮)、『検察捜査・特別篇』(中嶋博行)
『920を待ちながら』(福井晴敏)、『放蕩息子の亀鑑』(首藤瓜於)。

 釣り好きの旗本の三男坊・波之助が釣り船で見つけた
心中の片割れらしい女の土左衛門の死の真相を暴く『死霊の手』、
防衛庁情報局の仕事をしつつタクシーの運転手をしている須賀の
関わった10年前の事件での伝説のスナイパー920との出会いと
事件の真相と決着を描く『920を待ちながら』、
偽造死亡診断書を書いた病院長・童子女と彼を恐喝してきた警官との物語
『放蕩息子の亀鑑』なども、それぞれ面白く読み応えのある作品だったが、
特に、警察官の麻薬中毒による事件から意外な真相を知ることになる、
横浜地検の検察官・岩崎紀美子が主人公の『検察捜査・特別篇』が
警察や検察の裏側や麻薬捜査などの描写が興味深くて、面白く感じられた。


乱歩賞作家 白の謎


<My Blog関連記事>『乱歩賞作家 青の謎』

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2006.04.29 (Sat)

『神々のプロムナード』

[著者]鈴木光司
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2006年1月11日

[感想等]
 TVを見ていたと思ったら、突然家を出て失踪した松岡邦夫。
 松岡の妻・深雪は友人の村上史郎にすがる思いで連絡をし、
密かに深雪に好意を抱いている史郎は松岡を捜し始めることになる。

 近年起こった宗教団体による拉致事件を思わせる展開だと思って
読んでいたら、思いがけない結末になってしまったのには驚いた。
 が、主人公の村上史郎の人の良さにつけこむような、
登場人物達、松岡やその妻・深雪の行動やその心理や、
北島慶介という教団の教主の宣伝的なTVの利用などの行動も
自己中心的で、他人を巻きこむ迷惑などを考えていないようで、
苦々しいものを感じさせられ、あまり後味が良くなかった。
 宗教団体への批判として読む作品なのかもしれないが・・・。


神々のプロムナード


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2006.04.26 (Wed)

『文芸ミステリー傑作選 ペン先の殺意』

[編者]ミステリー文学資料館
[出版社]光文社 光文社文庫
[初版発行]2005年11月20日

[感想等]
 谷崎潤一郎、芥川龍之介、遠藤周作、五木寛之、井上ひさし、村上春樹など
文豪から当代人気作家に至る文芸ミステリー短編集。

 収録作の何篇かは以前読んだことがある作品だったが、
ミステリーの味わいのある文学作品や文学的な味わいの推理小説を収録し、
意外な人が意外な作品を書いているのを興味深く思えた。
 中でも、倉橋由美子の『警官バラバラ事件』は、
実際に起こった警官殺しを加害者の女性の独白と言う形で描いていて、
作者の想像も混じっているとのことだが、女性の心理が、
ノンフェクションのように真に迫る感じがして心に残ったし、
井上ひさしの『鍵』は画家の夫と妻の往復書簡という形で、
画家の留守に起こった強盗事件に対する、画家の推理と、
その真相をユーモラスに描いている点が面白く感じた。


文芸ミステリー傑作選 ペン先の殺意

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2006.04.23 (Sun)

『口中医桂助事件帖 手鞠花おゆう』

[著者]和田はつ子
[出版社]小学館 小学館文庫
[初版発行]2006年3月1日

[感想等]
 口中医・桂助の前に歯の治療のために現れた美女・おゆうは
女手ひとつで呉服屋を切り盛りする、評判の女性だった。
 彼女の店から独立するお紺の為に房楊枝を作ってほしいと
頼んできた彼女が、火事の下手人として捕らえられてしまい。
友人の飾り職人で房楊枝を作る鋼次や町医者・道順の娘・志保と共に
桂助は彼女の疑惑を晴らそうとする表題作『手鞠花』など、
江戸時代を舞台に口中医・桂助が活躍する5つの連作短編作品集。

 シリーズ第2作目なのだそうだが、
桂助や鋼次・志保の人間関係や人物像や口中医という職業などが
鋼次の視点からきちんと説明されているので、
独立した作品として充分楽しめた。
 口中医をしている桂助が老舗の呉服屋藤屋の若旦那で、
治療に金がかかり公家や豪商、名門の武家しか診ない医者ではなく、
金は関係なく庶民にも口中衛生を薦めようとしているという点が良く、
医師としてだけでなく、良心的な人柄の桂助や彼を慕う志保、
桂助に恩を受けているからだけでなく力を貸す鋼次など
人間味のある主人公達に好感を抱いた。

 特に、暗い過去のある美女・おゆうの過去や正体が判明する、
最終話『忍冬(にんどう)屋敷』は、
連作の終わりとしてだけでなく、全ての作品の裏の真実が見え、
幕切れに、心を痛める桂助の姿が悲しく思えたが、
彼に志保や鋼次が居ることにほっとするような終わり方が良かった。


口中医桂助事件帖 手鞠花おゆう

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2006.04.23 (Sun)

『エデンの命題 The Proposition of Eden』 (BlogPet) (BlogPet)

事実は、彼をブログペットしかけていたら、最後に思わぬ
事実星影丸とか思わぬ
星影丸は、エデン学園とかをヘルターすればよかった?
事実は、チャールズ・
マンソとか犯した男が主人公の「ヘルター・」
スケルターを収録しなかった?
星影丸
が書きました
星影丸は、羽目と、大きいエデン学園や、エデン学園で学ぶザッカリ・
カハネは、エデン学園など騙されている


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2006.04.22 (Sat)

『サンタクロースのせいにしよう』

[著者]若竹七海
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]1999年11月25日

[感想等]
 3年半の恋愛に終止符をうったばかりのの私こと
岡村柊子(おかむらしゅうこ)が引越しを考えていたら、
中学時代の友人・彦坂夏見(ひこさかなつみ)から
料理さえ作れば家賃はタダという条件で同居人を捜す友人がいる
という話を教えられる。
 その友人・松江銀子(まつえぎんこ)と一緒に住むことした柊子は
郊外の築25年の一軒家で、ちょっと変わり者の銀子や老女の幽霊、
ご近所の人々の起こす様々な事件に巻きこまれてしまうことになる、
という7篇の短編を収録した連作ミステリ集。

 お嬢様でちょっとピントのずれた感じの銀子のキャラクターや、
彼女に振り回されることになる主人公・柊子やその友人・夏見や
銀子の家の近所に住む人々や銀子の家族など、
出てくる人々だけでなく起こる事件は身近な何気ないような出来事なのに
ちょっと変わっているという点がユーモラスながら、
登場人物の心理などの造型に深味がある作品になっている。
 表題作『サンタクロースのせいにしよう』の近所の嫌われ者の女性を
懲らしめて溜飲を下げる話なども、嫌味に感じなかったし、
ちょっと非現実的な老女の幽霊の正体が判る『犬の足跡』なども、
突飛なのに納得して読めたし、どの作品も楽しめる作品である。
 が、それだけでなく作品を読み進んでいくうちに、銀子の過去を知り、
夏見をはじめとする周囲の人々や事件を通じて、主人公・柊子が、
人間的に成長していくように感じられたのが興味深かった。


サンタクロースのせいにしよう


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2006.04.19 (Wed)

『照り柿 浄瑠璃長屋春秋記』

[著者]藤原緋沙子
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2005年10月15日

[感想等]
 『よろず相談承り』の看板を掲げ、長屋で暮らしている青柳新八郎は
突然に家を出た妻・志野を忘れられず、弟に家督を譲り、妻を捜しに
陸奥国平山藩から単身江戸へ出てきた浪人である。
 彼に持ち込まれた用心棒などの仕事を通じて、様々な人間の
悲喜交々な事件が展開されていくという形の四つの連作短編集。

 主人公・新八郎の事情は第1話「盗まれた亀」で明らかになり、
彼の妻への思いが、その妻の行方が判りそうになった最終話まで、
様々な事件を通じて描かれている点が心に残る作品であった。
 また、彼だけでなく彼に仕事を依頼する人々の悲しい事情や、
浪人の友人・多聞のしたたかだが頼りになる姿や
長屋の隣人・八重のさりげない思いやりや温かさ、
元巾着切り仙蔵の陽気でのん気な様子といった、
彼の周囲の人々の描写の中に作者の優しい眼差しを感じさせられた。
 
 ただし、最終話「照り柿」で妻の消息が弟の情報で判りかけるのだが、
その真偽を確かめることが無く、終わってしまう点が残念である。
 解決し切っていないことで、余韻が残る点は良いと思うのだが、
出来れば、妻が見つかった時の新八郎の反応やその後どうなったかを
描き切って欲しく思った。


照り柿 浄瑠璃長屋春秋記

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2006.04.16 (Sun)

『零時の犯罪予報 ミステリー傑作選46』

[編者]日本推理作家協会
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2005年4月15日

[感想等]
 2001年に発表された10作品を収録した傑作短編集。
 収録作品は「六時間後に君は死ぬ」(高野和明)「都市伝説パズル」(法月綸太郎)
「地底に咲く花」(五條瑛)「殺しても死なない」(若竹七海)「銀行狐」(池井戸潤)
「探偵物語」(姫野カオルコ)「根付け供養」(北森鴻)「みちしるべ」(薄井ゆうじ)
「桜の森の七分咲きの下」(倉知淳)「弔いはおれがする」(逢坂剛)。

 どの作品もそれぞれの味があって楽しめる作品集になっていると感じた。
 特に「六時間後に君は死ぬ」は途中で犯人の察しはついてしまったものの、
時間制限の中で犯人を捜す主人公の行動などが面白かったし、
「銀行狐」は銀行業務のリアルな描写が興味深く、
銀行の仕組みを知る犯人の復讐劇が良く描かれていて楽しめたし、
「根付け供養」は根付け売買を巡って、偽作を作る職人と収集家や
骨董業者の姿が描かれているのが珍しく思え、人情話風なオチも良かった。

 また、犯罪は起きていないが「探偵物語」の探偵が見た、
美人OLの奇妙な行動の不気味さや、「桜の森の七分咲きの下」の
花見の場所取りをしている主人公の新入社員の前に現れる
様々な人物達を描いた作品のユーモラスな感じもなかなか面白かった。


零時の犯罪予報

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2006.04.16 (Sun)

『エデンの命題 The Proposition of Eden』 (BlogPet)

事実が彼を殺そうとちょっと失望しかけていたら、最後に思わぬ展開になり、すっかり騙されている自分に気が付くという羽目に行き、彼を待っていて、楽しむことが出来た
また、「ヘルター・」
エデン学園で学ぶザッカリ・
カハネは、エデン学園で学ぶザッカリ・
カハネは、エデン学園で解釈するという点が面白く、アスペルガー症候群という病気などの内容に驚いたザッカリはユージンの自分や関わった犯罪、チャールズ・
マンソンらと犯した男が主人公の「ヘルター・」
スケルター
を収録している


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2006.04.15 (Sat)

『エデンの命題 The Proposition of Eden』

[著者]島田荘司
[出版社]光文社 カッパノベルス
[初版発行]2005年11月30日

[感想等]
 アスペルガー症候群の子供たちを集めたアスピー・エデン学園で学ぶ
ザッカリ・カハネは、居なくなった女友達のティアが残したメールより
学園の秘密などを書いたフロッピー文書「エデンの命題」を入手する。
 ティアがある一族の長・ユージンの為に殺されようとしていて、
ザッカリももうすぐ殺されるだろうというその文章の内容に
驚いたザッカリは殺されまいと学園から逃げ出す。
 ティアの知り合いという弁護士・ボブを頼ったザッカリは、
相手を殺し生き延びれば良いという、ボブの秘書・コートニーの言葉に、
ザッカリはユージンの居る病院に行き、彼を殺そうとするが、
意外な事実が彼を待っていたのだった・・・
という表題作『エデンの命題 The Proposition of Eden』他、
記憶を失った男が主人公の『ヘルター・スケルター』を収録している。

 表題作『エデンの命題』は旧約聖書のアダムとイブの物語を
遺伝子操作やクローンで解釈するという点が面白く、
アスペルガー症候群という病気などの解説も興味深く感じる作品なのだが、
主人公達がクローンであるという、最近良く見聞きするような
設定のストーリーではないかとちょっと失望しかけていたら、
最後に意外な真実が明らかになり、すっかり騙された感じを味わえたのが
良く出来ていて、楽しむことが出来た。

 また、『ヘルター・スケルター』も、記憶喪失の男・トマスが
実は複雑な精神障害を持っていて、彼が次第に過去の自分や関わった犯罪、
チャールズ・マンソンらと犯したシャロン・テート殺害などを
思い出していくというストーリー展開を楽しんでいたら、
最後に思わぬ展開になって、トマスと一緒に、
騙されている自分に気が付くという羽目になってしまい、
ちょっと悔しい思いをさせられたが、その趣向に感心させられた。


エデンの命題

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2006.04.12 (Wed)

『かげろう絵図』〈上・下〉

[著者]松本清張
[出版社]文藝春秋 文春文庫
[初版発行]2004年8月10日

[感想等]
 天保11年の桜見の会で起こった、大御所・徳川家斉寵愛の
中臈・多喜の方の事故による流産と死の原因を作った女中・登美は、
中臈・お美代の方のお気に入りの中年寄・菊川の部屋付きに抜擢される。
 が、登美はお美代の方の養父で権勢を誇る中野石翁を父の敵とし、
寺社奉行・脇坂淡路守に組する旗本・島田又左衛門の意を受け、
家斉の寵愛するお美代の方の父の僧侶・日啓の隆盛による、
法華宗僧侶と大奥女中の風紀の乱れを探り、大奥を粛清し、
お美代の方や石翁の失脚を図ろうとしていたのだった。
 やがて、家斉が病で倒れ、中野石翁と家斉の側衆・水野美濃守や
西の丸老中・林肥後守などによる、12代将軍・家慶の次の将軍を
お美代の方の娘・溶姫の子の前田犬千代にするという陰謀が起こり、
次第に対抗する家慶派の老中・水野忠邦に、島田らが味方していく。

 家慶派の老中・水野忠邦と家斉派の中野石翁という両派の対立が
家斉の大奥の風紀の乱れや世継決定への陰謀事件によって描かれている
歴史上の事実を元にした小説なのだが、歴史上の主要人物よりも、
必死の潜入探索をする登美やその登美に懸想し画策する大奥添番・落合、
島田又左衛門の三男・部屋住みの新之助やその友・医師の良庵など、
あまり身分の高くない人々の暗躍・活躍する姿が鮮烈で、
それぞれの視点で、色々起こる事件や駆け引きが描かれ、
両派の優劣が次々に変化していく展開が面白い作品になっている。

 結局は水野忠邦の勝利に終わるという歴史の流れの中で、
その彼もやがては失脚していくことに権力闘争の虚しさを感じ、
権力闘争に関わり命を落とす多くの人々がいたことへの悲しさを
改めて感じさせられる作品になっている点が良かったと思う。


かげろう絵図〈上〉かげろう絵図〈下〉

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2006.04.09 (Sun)

『カサンドラの挑戦 ―イヴ&ローク9―』

[著者]J・D・ロブ
[訳者]青木悦子
[出版社]ソニー・マガジンズ ヴィレッジブックス
[初版発行]2005年6月20日

[感想等]
 ロマンス小説作家、ノーラ・ロバーツのもうひとつのペンネームによる、
21世紀半ばの近未来を舞台にしたロマンチック・サスペンス、
女警官イヴと大富豪ロークを主人公にしているシリーズの第9作目。

 大企業の社長の殺害事件と爆弾作りのプロの殺害事件を担当しているイヴに
カザンドラと名乗る者からの政府全滅を予告するメッセージが届く。
 予告通り、ニューヨーク市内のロークが所有する建物が爆破され、
ピーボディと共に捜査していくイヴに挑戦するように次々と爆弾予告が送られてくる。
 ピーボディの弟・ジークが殺人事件に巻き込まれたり、
ロークとケンカしてしまったりと、様々な出来事の中、
イヴはNYを守ろうと奔走しながら、テロリスト達の正体を暴いていく。

 NYでのテロ爆破というと、2001年の9月の事件を思い起こすが、
この作品はそれ以前に執筆されていたそうである。
 犯人の挑戦を受け、イヴがテロ爆破の恐怖の中、犯人を追いつめていき、
意外な人物の正体が判るというストーリー展開はもちろんだが、
ロークとイヴの夫婦だけでなくピーボディと電子捜査課のマクナブの恋など、
シリーズらしい登場人物達の関係の変化なども楽しめる作品になっている。
 特に、ピーボディの弟・ジークの素朴な人柄と姉弟愛が描かれている点は、
近未来の殺伐とした社会の中での救いのような感じがして、良かったと思う。


カサンドラの挑戦 ―イヴ&ローク9―


<My Blog関連記事>『復讐は聖母の前で ―イヴ&ローク6―』


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2006.04.09 (Sun)

『さらば、愛しき鉤爪』 (BlogPet) (BlogPet)

今日、bookrackが
前作同様のヴィンセントによる探偵活動のコミカルさに探偵女優の名前を名乗るドラッグクイーン・ジュールズ達などの強烈なキャラクター達の可笑しさや活躍が加わった分、なかなか楽しかった。
って言ってたよ。

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2006.04.08 (Sat)

『日輪の遺産』

[著者]浅田次郎
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2000年4月15日

[感想等]
 帝国陸軍がマッカーサーから奪った時価2百兆円に上る財宝が
終戦直前、極秘裏に隠匿された。
 50年後、競馬場で丹羽明人(にわあきと)が出会い、
手帳を貰い、その死を見取った老人・真柴(ましば)は、
その隠匿の密命を帯び実行したた軍人の1人・近衛師団の真柴少佐だった。
 残された手帳に隠された財宝の隠匿の状況、その場所などの
驚くべき真実が書かれていた。
  
 不動産の仕事に失敗して破産しかけている丹羽や、
家庭が崩壊しながらもボランティアをしている海老沢などに、
大金の夢を見させながら、孤独な老人がずっと秘めていた歴史の事実や
辛い過去を掘り起こしてしまうという構成が良く出来ていた。
 また、真柴を知り、丹羽や海老沢にも関わっていく、
楽隠居している大金持ちの大家・金原の意外な正体や人間味を知ったり、
終戦後の日本の繁栄のため、財宝の秘密を守ろうとして命を落とす
作戦実行者の1人・小泉中尉やその財宝を捜そうとするマッカーサーや
その通訳をする日系のアメリカ軍人・イガラシ中尉、戦時下の女学生達など、
人物達がそれぞれ印象的で心に残った。
 財宝がどうなったかという謎が解けていき、知らされる真相だけでなく
終戦直前の軍内部の混乱や終戦後のマッカーサーの動向などの描写も興味深く、
言うまでもないが、戦争の残酷さ・悲惨さを感じさせられた。


日輪の遺産


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2006.04.05 (Wed)

『大聖堂』(上・中・下)

[著者]ケン・フォレット
[訳者]矢野浩三郎
[出版社]ソフトバンククリエイティブ SB文庫
[初版発行]2005年12月27日

[感想等]
 12世紀のイングランドを舞台にした、キングズブリッジ修道院の大聖堂復活を巡る
様々な人物達の波瀾万丈の人生が語られる壮大なストーリー。 

 主要な登場人物達とその人物を巡る物語は、
 大聖堂建設の夢を持つ建築職人のトムとトムの後を継ぐ息子・アルフレッド、
トムの義理の息子・ジャックによる大聖堂建立の物語、
夢の為に放浪し、窮乏の中での出産で妻・アグネスを失ったトムが、
森に隠れ住む女・エリンとその子ジャックに出会い、エリンと愛し合い再婚する物語、
 トムがアグネスの死でやむなく捨てた赤ん坊・ジョナサンが、
修道院分院長・フィリップに育てられ修道士として成長する物語、
 シャーリング伯令嬢・アリエナに婚約破棄されたウィリアムがシャーリング伯を陥れ、
シャーリング伯となり、アリエナに邪な思いを募らせつつ復讐を企て続ける物語、
 父を殺され、領地や地位を奪われたアリエナが弟に伯爵位と領地を取り戻そうとし、
修道院長・フィリップに助けられ、商人として財を築いた末に実現する物語、
 アルフレッドとの争いのため、建築の仕事が出来なくなったジャックが
自分が生まれる前に処刑された実の父のことを調べつつ建築の修業をする旅と
ジャックを愛し子供を産んだアリエナが後を追う旅に出て巡り合う物語、
 分院長だったフィリップがキングズブリッジ修道院になり、院内の権力争いや
司教・ウォールランやウィリアムとの対立・妨害の中、大聖堂を再建しようとする物語、
 等々で、国王の世継の死による内乱を背景に複雑に絡みながら展開していく。

 各巻600ページの大作なので、読むのは大変かと思ったのだが、
展開の面白さに、あっという間に読んでしまい、楽しめる作品だった。

 『大聖堂』というタイトルだが、大聖堂の建設のドラマそのものよりも、
大聖堂の周囲に居る人物達の人生ドラマに魅力のあるストーリーだと感じた。
 私は特に、伯爵令嬢だったアリエナがウィリアムの企みに負けずに、
弟を伯爵にするという一心で商売を始めたり、
弟の為に一旦は諦めたジャックとの愛を、彼の子供が出来たことで、
彼を追い、彼を取り戻すという強さなど、アリエナという人物に心惹かれた。
 また、そのアリエナに身分違いだと思いつつ、幼い頃から愛を抱くジャック、
アリエナに邪な愛を抱き、次第に破滅していくウィリアムや、
ジャックへの反感からアリエナと結婚するアルフレッド、
才も強さも姉に及ばず姉に頼る弟・リチャードなどの
アリエナを巡る男性達の姿にも色々考えさせられるものがあった。

 だが、何よりも、冒頭に語られていたジャックの父の処刑が、
どういう意味を持ち、何故行われたものだったのかということが、
ラストになってようやく判ったこと、また、その真相には驚かされ、
すごい設定だと感心した。


大聖堂(上)大聖堂(中)大聖堂(下)

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2006.04.02 (Sun)

『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』

[編者]法月綸太郎
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]平成17年10月25日

[感想等]
 ミステリ・アンソロジー集。密室殺人、ミスディレクション、不可能犯罪や
読者への挑戦のあるものなど本格的なミステリだけでなく、
奇想小説や密室講義的なパロディもの、医学の症例エッセイなども含まれ、
多彩な作品が収録されている。

 章立てが辻真先の『仮題・中学殺人事件』に倣っているなどの遊びもあり、
どの作品も興味深く、最後にあっとと言わせるような工夫のあるものが多く、
気軽に読めて、なかなか楽しめた。
 中でも特に面白かったのは、医学のエッセイ『偽患者の経歴』(大平健)で、
精神病を装う男の様子を描き、その診察などの様子などが面白かったが、
何よりも偽患者となった意外な動機が明かされる幕切れには、
ミステリではないがミステリ的な面白さを感じさせられた。


法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー


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2006.04.02 (Sun)

『さらば、愛しき鉤爪』 (BlogPet)

きのう星影丸が、探偵しなかったー。


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2006.04.01 (Sat)

『螺旋館(らせんかん)の奇想』

[著者]折原一
[出版社]文藝春秋 文春文庫
[初版発行]2005年6月10日

[感想等]
 ミステリー界の大御所・田宮竜之介が、10年ぶりの書き下ろしの新作
『螺旋館の殺人』の執筆に秩父の山荘で取りかかる。
 その執筆中に作家志望の若い女性・白河レイコが訪問し、
彼女が見せた作品を田宮に酷評されて、雨の中を飛び出して遭難したり、
列車の中で編集者の沢本和彦が受け取った田宮の原稿を
隣に座った若い女性に盗まれてしまうなどの奇妙な事件が続く。
 そして、同じ出版社の開催している推理小説の新人賞の受賞作が
その田宮の原稿の盗作ではないかということが発覚して・・・。

 推理小説の盗作を巡る単なる犯人探しかと思って読んでいたら、
意外な結末に驚かされた作品である。
 が、当初読んでいた人間関係が覆ってしまい、
エピローグが何度もあるように感じられてしまい、
しつこすぎる気がしないでもなかった。
 特にラストの追記に作者まで出てくるのには、
楽屋オチ風で今1つで、蛇足のような感じがした。


螺旋館の奇想

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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