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2006.08.31 (Thu)

『奇術探偵 曾我佳城全集』(BlogPet)

等々は、TVのバラエティショーの放映中に
取り上げられた、少女歌劇団付属音楽学校寮の集団中毒事件の
犯人を収録


 なお、「佳城」
という
連作短編集

「天井のとらんぷの歌」
もラストの作品の大きな伏線になっていたら、
ラストの大きな伏線になっている
星影丸たちが判る面白さもあって


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
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2006.08.30 (Wed)

BlogPet星影丸の新5・7・5 №3

 BlogPetの星影丸の5・7・5を紹介します。
 このカテゴリーへの投稿、随分、久しぶりになりますね・・・。

 №3
20060830


 『短編に 刺殺された 季節だね』

 
 「短編に 刺殺された」がミステリっぽい感じで
ちょっと気に入りました。


 「BlogPet」は、株式会社ワークアットの登録商標です。
「ブログペット」「ぶろぐぺっと」は、商標です。
「BlogPet」に関する著作権および一切の知的財産権は
株式会社ワークアットに帰属します。

テーマ : つぶやき - ジャンル : 小説・文学

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2006.08.27 (Sun)

『銀座開化事件帖』

[著者]松井今朝子
[出版社]新潮社
[初版発行]2005年2月20日

[感想等]
 元士族の次男坊で、江戸時代には芝居に関わり、
御一新後は蝦夷地に渡っていたという経歴と暗い過去を持つ、
久保田宗八郎は、4年ぶりに戻った東京で世捨て人同様の暮らしをしていた。
 が、宗八郎は大商人・高島嘉右衛門の下で働く兄・正矩の依頼で、
明治の文明開化の象徴の地・銀座での妨害の多い瓦斯の工事の見守りを
請け負うことになり、銀座で暮らし始め、様々な人々に出会い、
文明開化の波の中に起こる様々な事件に巻き込まれていく。
『明治の耶蘇祭典(クリスマス)』『井戸の幸福』『姫も縫ひます』
『雨中の物語』『父娘草(ちちこぐさ)』の5編からなる連作集。

 明治初期の銀座に住む、様々な人々の姿や町の様子を感じられる作品で、
どの短編も主人公の宗八郎の目で、旧幕臣たちの明暗というか、
江戸幕府の崩壊後の士族たちの困窮や、時勢に対応できない人々、
新時代への理想を持つ若い人々などが興味深く描かれていると思った。
 特に明治のクリスマスやサンタクロースが描かれた『明治の耶蘇祭典』
は面白く感じられた。

 残念なのは、最終話『父娘草』のラストで、宗八郎が幕末に関わった
仇敵ともいえる人物との対決を決意したところまでしか描かれていなくて、
その後、どうなったのかが判らないまま、終わっている点で、
明るい未来ではないだろうと予想出来るが、描いて欲しかった。


銀座開化事件帖

EDIT  |  18:24 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.08.26 (Sat)

『奇術探偵 曾我佳城全集』

[著者]泡坂妻夫
[出版社]講談社
[初版発行]2000年6月30日

[感想等]
 伝説の女流奇術師・曾我佳城(そがかじょう)が冴えた推理をくりひろげる短編集。
『天井のとらんぷ』から『魔術城落成』までの、20年にわたる22作品を収録。

 プロやアマの奇術師や奇術等などが関わる様々な事件や、
事件現場等にたまたま居合わせた曾我佳城が、
奇術師らしい着想で、事件の謎を解いていくという
連作短編集で、それぞれの作品によって、
謎解きが面白いもの、ありがちな結末なもの、
後味のよくないもの、すっきりするもの、等々、様々であるが、
奇術や推理に興味のある者には楽しめる作品集になっている。

 中でも、私が面白いと思ったのは、TVのバラエティショーの放映中に
取り上げられた、少女歌劇団付属音楽学校寮の集団中毒事件の
犯人を暴くいきさつを、TVの台本風に記述した『白いハンカチーフ』で、
意外な犯人像とともに、表記の奇抜さが良かった。
 また、カード奇術の手法から、犯人を突き止める『とらんぷの歌』も、
奇術のからくりが判る面白さもあって、楽しめた。

 特に、温泉での殺人事件の謎解きを描いた『ミダス王の奇跡』は
登場人物が判りにくく、すっきりしない部分があって気になっていたら、
ラストの『魔術城落成』で納得することが出来るなど、
連作らしい、様々な伏線や登場人物達のある構成も楽しめるのが良かった。

 なお、「佳城」とは、「墓場」の意味があるそうで、
それもラストの作品の大きな伏線になっていたようである。


奇術探偵 曾我佳城全集

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2006.08.20 (Sun)

『フィニイ128のひみつ』

[著者]紺野あきちか
[出版社]早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
[初版発行]2003年7月20日

[感想等]
 亡くなった叔父が遺したことば「フィニイ128のひみつ」の謎を追う
主人公の「わたし」は全世界で展開するノンヴァーチャル・ライヴRPG、
『W&W』へ参加することになる。
 『W&W』は剣と魔法にタイムトラベルと様々な要素を詰め込み、
様々な派閥が存し、相争う壮大なる“ごっこ遊び”であった。
 その中で「光の戦士」となった「わたし」は
「フィニイ128のひみつ」の謎を探しながらも、
混沌とした虚構世界の危機を救っていくことになる。

 PCやネット上のゲームが現実の建物を空間として
世界のあちこちで繰り広げられているという設定や、
主人公が次第にゲームに熱中していく様子が面白いものの、
RPGやゲーム世界のお約束的なものを理解し興味がないと、
話についていけないストーリー展開でああろう。
 また、ラストの第三部がゲームブックのようになったのには、
読み進むのに面倒で、興味を削がれてしまったし、
結局、「フィニイ128のひみつ」という言葉は
何を意味していたのか、良く判らずに終わってしまい、
少々がっかりであった。


フィニイ128のひみつ

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2006.08.19 (Sat)

『仁木悦子 名探偵コレクション③点の巻―砂村朝人の全事件』

[著者]仁木悦子
[出版社]出版芸術社
[初版発行]平成18年5月20日

[感想等]
 失踪した矢竹謙吾が砂村朝人宛に送った英文書をめぐり、
彼の失踪の謎や別の事件との関わりが判っていくという長編『青じろい季節』、
『青じろい季節』の後、結婚した砂村夫妻が主人公の短編『縞模様のある手紙』に、
文庫本未収録作『一本のマッチを擦る時』、『「青じろい季節」作品ノート』、
著者の夫・二日市安氏の特別寄稿を収録している。

 長編『青じろい季節』は翻訳工房で下請けの翻訳をしていた青年が
行方不明になり、その母から依頼された主人公の砂村朝人が、
青年の行方を捜すうちに、青年が失踪前に殺されかけていたことや、
付き合いのある別の翻訳工房の関係者の死と関わってくるという
広いようで狭い、人間関係や仕事の世界を描いているのが興味深く、
意外な犯人と意外な人間関係が判明するのが面白かった。

 また、砂村が『青じろい季節』で知り合った女性と、
その後結婚し、短編『縞模様のある手紙』では、夫妻として
翻訳工房を続けていて、そこへ持ち込まれた手紙から
思わぬ事件の真相を知ることになる短編『縞模様のある手紙』も、
『青じろい季節』の後日談としてもなかなか面白かった。

 そして、著者の夫・二日市安氏の特別寄稿では、
二日市安氏と著者の出会いのエピソードや
翻訳家の二日市安氏の仕事への著者の協力が、
砂村夫妻を思わせられたりして興味深かったし、
何より、淡々と書かれている文章の中に、
二日市安氏が死後20年たっても著者への深い愛を
抱いていることが感じられて、感動した。

 なお、『「青じろい季節」作品ノート』は著者による
立風書房の全集に収録された作品解説であるが、
『青じろい季節』に脇役で登場する女性には体の不自由な息子が
いることが語られるのだが、
その少年を主人公にした小説を書きたいと、著者に許可を求めた
天藤真が『遠きに目がありて』という連作シリーズを生み出した
というエピソードが語られ、微笑ましく感じられた。

仁木悦子 名探偵コレクション③点の巻―砂村朝人の全事件
<My Blog関連記事>『仁木悦子 名探偵コレクション②面の巻―櫟ファミリーの全事件』

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2006.08.17 (Thu)

『幻の女』

[著者]香納諒一
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]平成15年12月25日

[感想等]
 弁護士の栖本は、5年ぶりにかつての恋人、
瞭子に会い、未だに彼女を忘れられない自分に気が付く
 しかし、翌朝、警察から瞭子が刺殺されたという連絡を受け、
事務所の留守電には、相談したいことがあるとの短い伝言が残されていた。
 彼女の事件を調べていく栖本は、彼女の過去や本当の姿だけでなく、
彼女と過去にあった社会的な陰謀との関わりも知ることになる。

 5年前に姿を消した恋人・瞭子への未練と、
弁護士としての挫折や妻との離婚を経た栖本が
自分を取り戻そうとでもいうように、
かつての恋人の死の真相をさぐろうとしていくうちに、
恋人が別人の名を名乗っていたことを知り、
裏社会や政財界に関わる20年前の産業誘致をめぐる巨大な陰謀を
知るという構成が良く出来ていて、長い作品なのだが、
一気に面白く読める作品であった。

 しかし、ラストに出てくる瞭子からの手紙は感動的で、
栖本には大きな救いになりそうな感じが良いのだが、
ちょっと作り過ぎという感じがするのが、残念である。


幻の女

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2006.08.16 (Wed)

『女郎蜘蛛 伊集院大介と幻の友禅』(BlogPet)

いつも、bookrackは

アリーが語ったのは自らの経験らしい、
姿を見せぬ導師と四人の修行者たちだけが住まう山で
修行者各々が独居している閉ざされた穹廬『きゅうろ:テント)中で起きた殺人だった。
とか思ってたらしいの。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  14:30 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.08.13 (Sun)

『キマイラの新しい城』

[著者]殊能将之
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2004年8月5日

[感想等]
 欧州の古城・シメール城を移築して作られたテーマパークの
社長・江里陸夫(えさとりくお)が領主・ランベールの霊に取り憑かれた。、
 750年前の領主殺害事件の解決を常務・大海永久(おうみながひさ)が
探偵・石動戯作(いするぎぎさく)に依頼してくる。
 中世の仮装をし、テーマパークに調査に出向いた石動の前に、
現実の殺人事件が発生し、社長が失踪してしまう。

 騎士の霊が現代の人間に乗り移るという荒唐無稽な設定や、
探偵や社長の周囲の人々が振り回されドタバタし、
ミステリのパロディっぽい感じのする作品である。
 13世紀の騎士の目から見た、現代風俗の不思議さ、
東京の六本木ヒルズなどの描写もユーモアがあり楽しめるが、
肝心の謎解きやオチに少々物足りない感じがしたのが残念である。


キマイラの新しい城


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2006.08.12 (Sat)

『火蛾(ひが)』

[著者]古泉迦十(こいずみかじゅう)
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2000年9月5日

[感想等]
 イスラム教を題材にしたミステリー。
 12世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す作家・ファリードは、
取材のため、アリーと名乗る男を訪ねる。
 アリーが語ったのは自らの経験らしい、
姿を見せぬ導師と四人の修行者たちだけが住まう山で
修行者各々が独居している閉ざされた穹廬
(きゅうろ:テント)中で起きた殺人だった。

 舞台がイスラム教の世界というだけでなく、
謎の解決にも宗教が関わってくるので、
イスラム教や様々な宗教に関心がある人には、
一風変わった面白いミステリーと感じるだろうし、
求道的な雰囲気に良さを感じたり出来るのだろう。
 が、私はあまり興味を持てないまま、
イスラム教の宗派など、宗教の説明に翻弄され、
すっかり煙に巻かれてしまった感じになり、楽しめなかった。


火蛾

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2006.08.09 (Wed)

『ニッポン硬貨の謎』

[著者]北村薫
[出版社]東京創元社
[初版発行]2005年6月30日

[感想等]
 エラリー・クイーン生誕百年記念出版。
 未発表の本格ミステリの巨匠エラリー・クイーンの遺稿を翻訳した
という体裁で描かれるパスティーシュ。
 1977年、来日したミステリ作家でもある名探偵エラリー・クイーンが
招聘した出版社などの公式日程をこなしながら、
東京に発生していた幼児連続殺害事件に興味を持つ。
 大学のミステリ研究会に所属する小町奈々子は、
ファンの集い「エラリー・クイーン氏を囲む会」に出席し、
『シャム双子の謎』論を披露し、クイーン氏の都内観光のガイドをすることに。
出かけた動物園で幼児誘拐の現場に行き合わせたことから、
名探偵エラリーが誘拐と幼児連続殺害事件との関連を見つける。

 日本に来たエラリー・クイーンが活躍した事件があったことや、
それが初公開されたという設定を楽しめるような、遊び心のある、
エラリー・クイーンのファンにとっては、とても楽しい展開の
ストーリーだと思う。
 アメリカ人のクイーンから見た形で綴られる日本の風俗など、
誤解や疑問がある点など、なかなか面白く描写されていると思うし、
登場人物の女子大生に語らせる形の著者のクイーンの作品論も良かった。
 が、事件の謎解きや犯人像などは、それほど意表をつくものでなく、
その点が、少々残念に思えた。

 ただし、クイーンの作品『シャム双子の謎』他のネタばれがあるので、
クイーンの作を未読の方にはお薦め出来ない点があるし、
若竹七海他による作品『競作 五十円玉二十枚の謎』にも
関連しているので、それも読んでいた方が楽しめるだろう。


ニッポン硬貨の謎

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2006.08.07 (Mon)

『リヴリーアイランド 育てて遊ぶワクワク新聞』(BlogPet)

bookrackが
究介が主役の『・正樹の友人として登場する『花は夜散る』
も『が犯人を見つけ出す話で面白かった。
っていってたの。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  13:38 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.08.06 (Sun)

『仁木悦子 名探偵コレクション②面の巻―櫟ファミリーの全事件』

[著者]仁木悦子
[出版社]出版芸術社
[初版発行]平成18年4月20日

[感想等]
 カメラマン・櫟建介とその妻・知子、息子・究介の一家が住む
アパートの大家が殺された。
 完璧な密室だった現場、遺産相続問題、それぞれ動機を持つ住人達の中、
櫟ファミリーが、意外な犯人にたどり着く長篇『二つの陰画』と、
短編『花は夜散る』『一匹や二匹』にボーナストラック『あした天気に』を収録。

 長篇『二つの陰画』は大家の女性の過去をめぐり、大家や
その元夫などが殺されることになり、意外な遺産相続人の登場など、
様々な要素を含み、犯人の正体などに驚かされる作品になっていて
なかなか楽しめた。
 『二つの陰画』で赤ん坊だった究介が小学校6年生になって
担任の先生の婚約者の無実を証明することになる『一匹や二匹』は
究介の視点で描かれている点も面白くて良かった。
 また究介が主役の少年・正樹の友人として登場する『花は夜散る』
も少年が犯人を見つけ出す話で面白かった。

 なお、ボーナストラックの『あした天気に』はミステリ童話という子供向きの、
単行本未収録の珍しい作品である。


仁木悦子 名探偵コレクション②面の巻―櫟ファミリーの全事件


<My Blog関連記事>『仁木悦子 名探偵コレクション①線の巻―吉村記者の全事件』

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2006.08.05 (Sat)

『水の中のふたつの月』

[著者]乃南アサ
[出版社]文藝春秋 文春文庫
[初版発行]2003年11月10日

[感想等]
 スケジュール帳を一杯にして忙しがるOL亜理子、
頻繁に手を洗わないといられない梨紗、
見栄っぱりで嘘ばかりつく恵美というのが現在の姿の、
小学生の時の仲良し3人組が十数年ぶりに再会した。
 3人が交わした秘密の「約束」とは何なのか。
封印していた過去が少しずつ掘り起こされ、
現在の1人の男・哲士を巡る駆け引きから、
また、新しい秘密が生まれていく。

 最初は、久しぶりに会ったかつての友達同士が、
子供の頃を懐かしんでいるうちに、
忘れていた事件を思い出し、その謎解きがなされるという
良くある類の話かなと思っていたら、
3人の女性たちが現在も1人の男を巡り、
子供の頃と同じような罪を犯し、秘密を共有してしまうという
反省も進歩も無い姿に恐しさを覚えさせられるような作品であった。
 こういう友情関係は決して持ちたくないものだと思ったし、
犯罪以外の行動でも道徳的に許せない部分が多く、
彼女らの誰にも共感を覚えたり同情が出来なかった。

 話の展開としては、現在の部分は判り易いのだが、
回想シーンになると、出てくる少女が誰なのかが判り難く、
混乱を誘うような技巧なのかもしれないが、
すっきりしなくて、いらいらさせられた。

 何よりも、エピローグの終わり方、
誰も罰を受けることが無く、彼女らの関係が続いて、
また何かやりそうな雰囲気を感じさせる終わり方に至っては、
がっかりしてしまった。


水の中のふたつの月

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2006.08.02 (Wed)

『女郎蜘蛛 伊集院大介と幻の友禅』

[著者]栗本薫
[出版社]講談社
[初版発行]2005年12月20日

[感想等]
 銀座で見かけた妖艶な和服美人・友納比紗子の後を付けたことから、
伊集院大介は「幻の友禅」を巡る事件に巻き込まれてしまう。
 「幻の友禅」を探すため、アンティーク着物や呉服業界を調べ始めた
大介の前に殺人、着物作家兄弟の相克、執拗な着物コレクターなど
変わった人々や奇妙な出来事が繰り広げられていく。
 
 呉服業界という伊集院大介にとって未知の世界での事件という点に
興味を持って読み始めたものの、舞台は変わっていても、いつもの、
才能や美に秀でた人の驕りや素晴らしい人への賛美ばかり描いていて、
美に欠く人々などに冷たい点が腹立たしく感じるような作品で、
途中で殺人事件の犯人等も判ってしまったし、
すっきり解決しないような結末にがっかりした。

 また、些細な点だが、冒頭で伊集院大介が友納比紗子の後を追い、
入り込んでしまうことになった呉服展示会に、
たまたま松之原カオルが居たりする安易さにはがっかりし、
それでいて彼女が事件解決に活躍しない展開にも失望した。


女郎蜘蛛 伊集院大介と幻の友禅


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