08月≪ 2006年09月 ≫10月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2006.09.30 (Sat)

週刊ブログランキング「くつろぐ」

ずっと、ブログのランキングは
FC2ブログランキングだけにしていたのですが、
更新してもすぐに反映されないし、
最近、記事をUPしても更新されないことが続いて、
ちょっと不満を覚えていました。
前にもそんなことがあって、
TBをする方式も用いていたのですが・・・。

そして、一週間ほど前に見つけたのが
週刊プログランキング「くつろぐ」。
どんな風なのか様子を見ていたのですが、
思ったよりマメに更新がされているようで、
ビックリしました。
何よりも、私の登録している「趣味・生活」の
読書の関連のブログはまだ登録が少ないのか、
気が付いたら、ランキングの上位に入っていたし・・・。

でも、こんな風にブログに書いて教えてしまうと、
登録者が増えてしまい、順位が下がってしまうかな・・・?



スポンサーサイト

テーマ : こんなん見つけました - ジャンル : ブログ

EDIT  |  13:44 |  このブログに関する雑談  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
2006.09.30 (Sat)

『天の鎖(あまのくさり) 第一部 延暦少年記(えんりゃくしょうねんき)』

[著者]澤田ふじ子
[出版社]中央公論新社 中公文庫
[初版発行]2005年12月20日

[感想等]
 延暦年間、平安遷都が行われようとしている時代に、
漁師の手伝いをしながら貧しい暮らしをしている山背国の少年「牛」。
 「牛」の父は工匠として、新しい都の造営に関わっていて、
「牛」にも工匠としての修行をするように強いていて、
本当に自分のやりたい仏師としての修行が出来ない彼は、
空海と空海の師・行叡という偉大な人物との出会いを経て、
仏師となる決意を固め、陸奥へ旅立つ。

 空海やその師である行叡、桓武天皇などの歴史的に有名な人物より、
「牛」や新都建設に関わっている工夫達や「牛」の家の近所の人々など、
一般庶民の視点で、「牛」の周囲の様々な出来事が描かれている点が、
なかなか興味深い作品だと思った。
 時々、書かれている歴史の教科書に載っていそうな事実や事件が、
全く「牛」には関係ないわけではないのだが、補足的で、
あまり重要な事柄に思えなくなってくるような気さえしてしまい、
「牛」の成長をひたすら見守るような気分で読み終えてしまった。

 ただし、後の「牛」に影響を与える行叡との出会いとして設定されている、
桓武天皇を知らずに、彼が馬で子供を怪我させそうになるのを怒り、
天皇をしかりつける「牛」のエピソードはいくら無知な子供のことだとしても、
ありえない気がして、少々無理があるように思えたのが残念である。


天の鎖 第一部 延暦少年記

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  13:22 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.28 (Thu)

がここに自殺したよ♪(BlogPet)

きょう星影丸はここまでルポを自殺したかもー。
がここに自殺したよ♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  13:17 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.27 (Wed)

『第三の時効』

[著者]横山秀夫
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2006年3月25日

[感想等]
 殺人事件発生から15年の通常の時効の後、
海外渡航の7日間分の「第二の時効」が成立直前に、
F県警強行犯捜査二係、通称「二班」班長・楠見が捜査員達に知らせずに、
仕組んでいた「第三の時効」によって犯人を逮捕するサスペンス、
表題作『第三の時効』などの警察小説全六篇を収録する短編連作集。
F県警強行犯シリーズ第一弾。

 表題作は意外な「第三の時効」という発想と、班長・楠見や部下の森などの
人物造型が面白い作品であった。
 そのほかの作品も、発生する事件そのものの解決までの、
警察の内部の事情や捜査の模様の面白さだけでなく、
強行犯捜査係の三班のそれぞれの班長・刑事の争いや逮捕への執念など、
個性豊かな登場人物の人物像などがリアルなドラマになっているように
思われる作品ばかりで、どれも堪能出来る作品であった。

 その中でも、お調子者と思われている「一班」の刑事・矢代勲が、
幼い頃、知らないうちに誘拐犯に利用された過去に苦しんでいて、
同じように子供時代に利用され父を毒殺してしまった青年・阿部と
関わることになる青酸カリ殺人事件の捜査やその顛末を描いている
『ペルソナの微笑』という作品は、矢代の内面の苦悩を深く描いた
非常に暗く重いストーリーになっているのだが、
現在の事件と過去事件の両方を解決してしまう展開の巧みさ、
ラストの鮮やかさが心に残る作品であった。


第三の時効

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  23:02 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(1)  | CM(2) | Top↑
2006.09.24 (Sun)

『グッドバイ 叔父殺人事件』

[著者]折原一
[出版社]原書房 ミステリー・リーグ
[初版発行]2005年11月21日

[感想等]
 叔父が閉め切ったワゴン車で練炭を使った集団自殺をした。
 が、叔母は「自殺に見せかけられ殺された。」と主張し、
叔母に命じられた「ぼく」は叔父の死を調査することになってしまう。

 ネットで仲間を集めて、知らない者達が集団自殺をするという、
実際に起こって論争を呼んだような事件をテーマとして扱っていて、
「ルポライター」や「ぼく」という二人の語り手が、
同じ「集団自殺」を追っているという構想がなかなか面白い。
 作中で描かれる、集団自殺主催者など、自殺した人々の過去や、
生き残った人達の事情、実際への死への道行きなどが、
とても真に迫っているように思われたし、
ネタばれになってしまうが、叔父の死は自殺でなく、
犯人は途中で推測がついたものの、事件の真相や
思いがけない真実が判り、意外な結末にたどり着くまで、
充分に楽しめる作品である。

 が、事件後の「ぼく」の調査と、事件前の「ルポライター」の調査の様子が
印刷のフォントを変えて、しょっちゅう入れ替わるような構成、
「ぼく」や「ルポライター」の語られていない部分で読者の誤解を招くような点、
等の眼くらましをアンフェアだと思う人もいるかもしれない。


グッドバイ 叔父殺人事件

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  16:53 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.23 (Sat)

『うらなり』

[著者]小林信彦
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2006年6月25日

[感想等]
 夏目漱石の代表作『坊っちゃん』の登場人物「うらなり」が昭和の東京で
「山嵐」(堀田)と再会し、『坊っちゃん』の中の事件や「うらなり」のその後を
回想するという『坊っちゃん』の後日談的な物語。

 夏目漱石の『坊っちゃん』の別の面から見た物語を読み直しながら、
改めて『坊っちゃん』を読み直しているように感じられる、
この作品の着想には感心した。
 特に、漱石の『坊っちゃん』では、主人公の名前が書かれていない点を
上手に処理しているところは良く出来ていると思った。

 「うらなり」の眼で見た『坊っちゃん』の物語が回想的に語られる部分では、
「坊っちゃん」・「山嵐」と「赤シャツ」の対立のように思われる事件は、
実は「うらなり」・「山嵐」と「赤シャツ」が対立していた事件であって、
「坊っちゃん」は関係も無いのに、勝手に事件に飛び込んできて、
必要も無いのに学校を辞めて去った、奇妙な人物になっているのが興味深かった。
 何よりも、「うらなり」にとっての「坊っちゃん」は、
いつしか名前も忘れてしまったような短い付き合いの相手で、
「うらなり」「山嵐」の迷惑に気が付かない人物であり、
衝動的で子供っぽく、後の人生でも敗者ではないかと
「うらなり」が思っているのが皮肉で面白く感じられた。

 が、肝心の「うらなり」のその後の人生は、晩婚ながら良き妻を得て、
平凡な幸福な人生を送っていたなどとありきたりだったし、
「マドンナ」のその後や彼女との再会の話などはいまひとつ面白くなかったし、
「山嵐」のその後などがあまり描かれていないのには、少々ガッカリした。

 なお、巻末に収録されている『創作ノート』は、この作品の裏話だけでなく、
著者による夏目漱石論になっていて、こちらの方が作品自体より面白いかもしれない。


うらなり

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  09:43 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
2006.09.21 (Thu)

『死んでも治らない 大道寺圭の事件簿』

[著者]若竹七海
[出版社]光文社 光文社文庫
[初版発行]2005年1月20日

[感想等]
 元警察官・大道寺圭(だいどうじけい)が書いた本『死んでも治らない』は、
警官時代に出会った間抜けな犯罪者たちのエピソードを綴ったもので、
その本が元で彼はさらに珍事件・怪事件に巻き込まれてゆくという、
表題作『死んでも治らない』など、珍事件・怪事件の5作品を収録。
 さらに、警官時代の大道寺圭を描いた書下ろし『大道寺圭の最後の事件』が
6つに分けられ、その5作品を挟むという不思議な構成になっている。
 
 表題作『死んでも治らない』などの5作品は、
元警官の大道寺圭が巻き込まれる事件を、コメディタッチながらも、
少々ブラックに描いていて、事件の馬鹿馬鹿しさや意外さだけでなく、
謎解きも楽しめる作品達である。
 が、書き下ろしの『大道寺圭の最後の事件』は、
良く判らないまま途中で終わってしまう感じに、最初は疑問を抱いたのだが、
その次の作品に関わりがあったり、同じ登場人物が出て来たりして、
最後の『大道寺圭の最後の事件 6』で、そういうことだったのかと
今まで読んだ作品に納得する構成が、何より面白いと思った。



死んでも治らない 大道寺圭の事件簿


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  21:30 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.21 (Thu)

とか思ってるよ(BlogPet)

bookrackが

女性の人生の『の顛末としては、暗い展開で、
先への明るさがはっきり見えないまま終わる点が気になったものの、
独身女性の自分には身近な題材でリアリティがあるように思えた。
とか思ってるよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  14:12 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.18 (Mon)

『遠花火 見届け人秋月伊織事件帖』

[著者]藤原緋沙子
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2005年7月15日

[感想等]
 さまざまな風聞が集まる江戸旅篭町の古本屋「だるま屋」。
 噂の出所や行く末を追って秋月伊織がその真実や結末を見届ける。
 表題作『遠花火』など4話を収録した作品集。

 一千石の御旗本の次男坊で、兄は権力のある大目付、
腕も立つし男振りも良い主人公・秋月伊織が江戸の噂を追いかけ、
様々な事件に巻き込まれる。
 そう書いてしまうと、いかにも単純な時代劇のヒーロー物風だが、
巻き込まれる事件が興味深く、複雑な状況や背景を持つものなので、
なかなか楽しめる作品集であった。
 
 なかでも表題作『遠花火』は、水戸藩から拝領の鉄砲を持って
逐電した西山藩の御筒役・柏木を秋月伊織達が追うという、
一見、単純そうな事件が、実は藩と藩の反目や、
容姿に劣等感を持つ男の悲恋や領地に残した母との愛など、
様々な要素を持ち、凝った企みによる事件だったことが判る点が
面白く感じられた。


遠花火 見届け人秋月伊織事件帖

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  10:26 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.16 (Sat)

『ピリオド』

[著者]乃南アサ
[出版社]双葉社 双葉文庫
[初版発行]2002年5月20日

[感想等]
 主人公・40歳の独身女性でフリーカメラマンの宇津木葉子は
甥・彰彦を受験のための予備校通いのため、一時預かることになる。
 そのために、不倫の恋人・杉浦との関係や、仕事などの自分の悩みに
兄の入院で崩壊しかかっている兄一家の問題を抱え込むことになり、
さらには杉浦の妻が殺される事件が発生する。

 冒頭の殺人犯の住んだ家とか杉浦の妻の死の事件位しか
ミステリ味が無い話でなのが少々残念だった。
 しかしながら、同級生だった兄の妻・兄・甥・姪との関係や
誰も住む人が無くなってそのままになっている実家の家屋など、
東京で出てきてしまったことで、振り捨てたはずの葉子に、
知らなかったことが次第に明らかになっていき、
兄と恋人の死や実家を手放すに至る展開に興味を惹かれ、
最後まで読まされてしまった。
 女性の人生の一区切りの顛末としては、暗い展開で、
先への明るさがはっきり見えないまま終わる点が気になったものの、
独身女性の自分には身近な題材でリアリティがあるように思えた。


『ピリオド』(amazon.co.jp)

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  10:53 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
2006.09.14 (Thu)

『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』(BlogPet)

bookrackは

何よりも、慶子の恋人の『に対する結末の付け方に関しては、
あっけなさすぎるような、少々納得がいかないものを感じたのが
残念な点である。
とか考えてたよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  13:17 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.13 (Wed)

『庖丁人轟桃次郎』

[著者]鯨統一郎
[出版社]早川書房 ハヤカワ・ミステリワールド
[初版発行]2005年10月20日

[感想等]
 腕の立つ実直な料理人だが、実は・・・?という轟桃次郎の登場する、
『冥福を祈るな』等、ブラックなタイトルと内容の連作7篇が収録されている。

 小料理屋「ふく嶋」の板前、桃次郎は店舗の買収を目論む「加賀屋」との
料理対決に挑むことになってしまう。一方、その「ふく嶋」の近辺では、
善良な人々を殺害しておきながら、充分な裁きもされない殺人犯達が、
何者かに包丁で惨殺されるという奇怪な事件が続発し始めるのだった・・・。
 
 それぞれの短編で発生する事件は、罪も無い人が自分勝手な犯人に殺され、
その犯人が充分に裁きを受けないという点が腹立たしいし、
その事件のあらましも非常に陰惨である。
 でも、その犯人が残酷な方法で包丁で惨殺されるというのも、
それほど痛快に思えず、正義とは言いがたく、辛い。
 そして、何よりも、料理対決の部分の料理方法などの薀蓄が
なかなか面白くて楽しめるのに、桃次郎が用いる謎の食材の正体を想像すると、
食欲をなくしそうだし、最終話のオチには少々がっかりした。


庖丁人轟桃次郎

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  17:56 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.10 (Sun)

『なにも言わないで』

[著者]バーバラ・フリーシー
[訳者]宮崎槇
[出版社]二見書房 二見文庫
[初版発行]2006年6月25日

[感想等]
 サンフランシスに住むジュリアは母の死の後、近々結婚の予定だった。
 たまたま見た写真展でロシアの孤児院に佇む幼女の写真を目にした時、
その幼女が自分にそっくりなのに驚き、自分ではないかと疑問を抱く。
 死んだ母は、自分の父の話をしないし、自分には幼児の記憶が無いのだ。
 真実を知りたくなって故人のカメラマンの息子・アレックスを訪ねた彼女は
部屋を荒さされたり襲われたりという謎めいた事件に巻き込まれながらも、
アレックスと行動するうちに、彼に心を惹かれていく。

 結婚直前の心の迷いを抱きながら、自分の過去を疑いだし、
真実を知りたいという欲求に行動していく女性・ジュリアと、
魅力的な男性・アレックスとのラブロマンスが、
ロシアでの過去や謎めいた人々の暗躍などのサスペンスと絡んだ作品で、
最後はハッピーエンドだろうという予想を裏切らない点が安心でき、
主人公の2人だけでなく、故人となったジュリアの母やアレックスの父の
次第に見えてくる真実や謎の解明が簡単には終わらないストーリー展開が
なかなか面白い作品であった。

 ただし、少々ネタばれになるかもしれないが、冒頭から、
ロシアとアメリカをめぐる国家的な陰謀の雰囲気を感じていたのに、
実は・・・という点には少々がっかりさせられた。


なにも言わないで

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  13:48 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.09 (Sat)

『朽ちた樹々の枝の下で』

[編者]真保裕一
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]1999年2月15日

[感想等]
 妻の交通事故死により、札幌から上富良野へ移住し、
森林作業員になった尾高健夫。
 早朝の森で彷徨っている妻に似た面差しの女性を見つけるのだが、
逃げ出し崖から落ちてしまった彼女を病院に運ぶことになる。
 その女性が謎を残し病院から逃亡してしまい、その謎を追ううちに、
自衛隊員の事故死や自然保護団体の企みらしい森林作業の妨害などに
巻き込まれていく。

 妻の死に自責の念を持つ男・健夫が、女性の素性や行方を気にし、
刑事でも探偵でもない素人として捜査をする過程が良く出来ているし、
自衛隊内部の不正を追求していくことになる展開など、
なかなか面白い作品で読み応えはあった。
 特に、恋人の死の謎を追う女性・慶子を探しながら健夫が、
逃げていた自分の妻の死を見つめ直し、妻の生前の真実を知り、
義父とも和解できるようになるという点が良いと思った。
 また、森林作業員達の人物造型や森林組合の抱える問題などの描写が、
事実に即しているように感じられ、興味深かった。

 しかしながら、作業員を襲う妨害工作の真相にはがっかりしたし、
自衛隊の人物の造型や秘密任務の類には真実味が薄い気がした。
 何よりも、慶子の恋人の死に対する結末の付け方に関しては、
あっけなさすぎるような、少々納得がいかないものを感じたのが
残念な点である。


朽ちた樹々の枝の下で


EDIT  |  17:32 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.07 (Thu)

BlogPet星影丸の新5・7・5 ?3(BlogPet)

今日は、株式会社ワークアットの登録商標です

「BlogPet」
に関する著作権および一切の知的財産権は
株式会社ワークアットに帰属します

 このカテゴリーへの投稿、随分、久しぶりになりますね
星影丸などなりますね・・・


 ?3


 「短編に 季節だね」


 
 「短編に帰属しますね」
星影丸などなりますね
星影丸の5・7・5を紹介すればよかった
と、星影丸は思ったの♪


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  13:02 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.06 (Wed)

『有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー』

[編者]有栖川有栖
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]平成16年10月25日

[感想等]
 鉄道ファンの有栖川有栖が厳選した、国内外の古今鉄道ミステリの名作集。
 ホームズのライバル・ソーンダイク博士が活躍する『青いスパンコール』や
有栖川有栖が原案に加わったミステリ・イベント『箱の中の殺意』他、
漫画・エッセイ・ショートショートなど10篇を収録。

 『青いスパンコール』のような鉄道を扱ったミステリ小説ばかりでない、
バラエティに富んだアンソロジーで、なかなか面白い構成であった。
 特に、『田園の憂鬱』(佐藤春夫)の主人公を悩ませた音の謎解きをする
鉄道に関するエッセイの『田園を憂鬱にした汽車の音は何か』(小池滋)や
江ノ電を用いた殺人を描いた漫画『江ノ電沿線殺人事件』(西岸良平)は楽しめた。

 ただし、巻末のミステリ・イベントを再現した『箱の中の殺意』は
色々な仕掛けが凝ったイベントの雰囲気は味わえたものの、
残念ながら、ストーリー展開や謎解きがいまひとつな感じがした。


有栖川有栖の鉄道ミステリ・ライブラリー

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  22:29 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
2006.09.03 (Sun)

『天涯の船』(上・下)

[著者]玉岡かおる
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成18年1月1日

[感想等]
 明治17年、アメリカ行きの留学船で姫君の身代わりにされた下働きの少女。
 彼女は姫・ミサオとして、船酔いと折檻まがいの躾を受け、
海へ飛び込もうとした時、運命の人・光次郎に出会う。
 が、彼への思いは実らず、オーストラリア子爵・マックスに求婚され、
日本へ戻らない決意で欧州へ嫁ぐことになる。
 やがて、留学時のミサオの友人と結婚した光次郎は日本で実業家として成功、
子爵夫人としての地位を守ったミサオは、再びめぐり合う。

 二つの大戦をはさみ、アメリカ・ヨーロッパ・日本という広い舞台で
繰り広げられる物語を、現代の女性が語るという形式であり、
語り手の女性の正体が当初、良く判らず、少々戸惑ったものの、
1人の日本女性の生き様や愛を描いた激しいストーリー展開に驚き、
感動しながら、一気に読み切ってしまった。

 特に、最初から登場する小道具・船の形のブローチの使い方、
アメリカへ留学している時代のミサオ達の様子が面白く、
実際の歴史の中に本当にこういう男女がいたのではないかと思わせる、
描写や造型の巧みさには感心した。


天涯の船(上)天涯の船(下)

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  14:20 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2006.09.02 (Sat)

『雨の音 子母澤寛幕末維新小説集』

[著者]子母澤寛
[出版社]中央公論新社 中公文庫
[初版発行]2006年6月25日

[感想等]
 幕末維新の時代の波に翻弄されてゆく名も無き幕臣達の姿を描く作品集。
 彰義隊の残党で五稜郭の戦いにも参加した祖父・梅谷十次郎(通称・斎藤鉄五郎)
に育てられ、徳川に殉じた人々の話を聞かされていたという著者らしい作品集。
 表題作『雨の音』など7篇を収録している。
 
 勝者の側からの歴史で無い分、敗れたため歴史から消えた人々の、
その後の運命の厳しさや辛さが心に残る作品ばかりである。
 特に、祖父の体験を事実に沿って描いた『蝦夷物語』『厚田日記』は
上野の戦いで敗れ、逃げる人々の姿が真に迫り、函館軍に加わった後、
降伏し、士籍を返上し蝦夷の開拓をしたという、厳しい生活の描写が、
まざまざと感じられ、著者の祖父への思いまでも伝わるようだった。


雨の音 子母澤寛幕末維新小説集

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  10:21 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。