01月≪ 2007年02月 ≫03月

12345678910111213141516171819202122232425262728
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2007.02.28 (Wed)

『サソリの神Ⅲ スカラベ 最後の戦いと大いなる秘密の力』

[著者]キャサリン・フィッシャー
[訳者]井辻朱美
[出版社]原書房
[初版発行]2005年10月15日

[感想等]
 サソリの神シリーズの第3作目であり、この巻で3部作が完結。
 死んだ巫女・ハーミアに執着する将軍・アルジェリンは、
巫女・ミラニィ、神の化身アルコンである少年・アレクソスらを強引に伴い、
「雨の女王」の冥界へハーミアを取り戻しに向かう。
 一方、北方人傭兵や女魔術師らの暗躍の中、残された巫女達や書記のセト、
墓盗人で貴族の末裔・ジャッカルらは都や「お告げ所」を守ろうとする。

 泉より戻った書記・セトが将軍・アルジェリンに取り入り、
ミラニィ達を助けていこうとするという冒頭の展開から、
将軍との対決がこの巻でもまた繰り広げられるのかと思ったら、
将軍の死んだ巫女への思慕が物語の重要な要素となったのが意外だった。

 だが、前の巻同様に、ミラニィたちの冥府への旅の物語と
女魔術師・マントらの野望とセトたちの攻防の物語という
二つの場所の物語が交代に描かれ、神を媒介にし、
ところどころで結びつく点は、踏襲されていて、面白かった。

 何よりも今回は冥界への旅の舞台の様子の描写が、
闇や恐怖などをまざまざと感じさせる点が良く出来ていて、
太陽の円盤という小道具なども、興味深く感じられた。
 また、愛という感情で、冥界へまで行こうとする将軍の
激情ともいえる行動の結末もなかなか良かったと思う。

 ただし、冥界を支配する「雨の女王」と代々の王の生まれ変わりの
「アルコン」という2種類の神の存在やその関係などが
私には結局良く判らないままで終わってしまったし、
また、東国の王子に関する展開は、少々余分な感じもしたのが残念である。





<My Blog関連記事>『サソリの神Ⅱ アルコン 神の化身アレクソスの“歌の泉”への旅』

  
スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

EDIT  |  19:03 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.25 (Sun)

きのう星影丸が(BlogPet)

きのう星影丸が、上巻に推理したいなぁ。
が上巻に察ししたかったみたい。
が上巻まで発行しなかった?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  12:43 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.24 (Sat)

『千一夜の館の殺人』

[著者]芦辺拓
[出版社]光文社 カッパ・ノベルス
[初版発行]2006年7月25日

[感想等]
 莫大な遺産を残し、数理情報工学の権威・久珠場俊隆博士が
亡くなり、その遺言状公開の後に、彼の遺産相続者の親族達が
次々に殺されていく。
 遺言の立会弁護士・森江春策の助手・新島ともかは
遺産相続者の1人としなった従姉妹の紗世子の身代わりで
久珠場家に潜入を試みていて、事件に巻き込まれていく。

 膨大な遺産相続の利害関係による連続殺人事件と、
千一夜の館と呼ばれるような豪邸にある絵を暗号にした、
『アラビアン・ナイト』に関する謎を解いていくうちに、
意外な人間関係が明らかになっていく、という、
非常に盛り沢山の推理長編である。

 また、遺産の一部であるコンピュータのデータの
パスワードを突き止めたりする点などは科学的であり、
変装・潜入捜査という冒険活劇風な要素もあり、
博士のデータのバーチャルリアリティや千一夜の館、
『アラビアン・ナイト』の絵などは幻想的でもあるし、
とても不思議な印象の残る物語であった。

 殺人事件の犯人については、途中で察しがついたが、
女主人公・ともかの母や係累にまつわる真相に関しては、
上手く伏線が描かれていたし、何よりも、
『アラビアン・ナイト』を巡る謎が良く出来ていて、
最後までまずまず面白かった。


千一夜の館の殺人


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 芦辺拓

EDIT  |  14:46 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.21 (Wed)

『犬道楽江戸草紙』

[編者]澤田瞳子
[著者]井上ひさし 佐江衆一  笹沢 左保 澤田ふじ子 
   司馬遼太郎 白石一郎 杉本苑子 星 新一
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2005年8月15日

[感想等]
 江戸時代の犬をテーマにした時代小説傑作選。
 『絢爛たる犬』(司馬遼太郎)など8編を収録。

 江戸時代に犬というと、普通は綱吉の時代の
「生類哀れみの令」にまつわる物語を連想するが、
ストレートに「生類哀れみの令」をテーマとして扱った作は
『元禄お犬さわぎ』(星新一)だけだったのが、
少々、意外であった。

 が、その『元禄お犬さわぎ』はユーモラスな表現で
僧侶、医者等が犬を商売にし成功していく様子を
歴史の流れの中に描いていく物語の中に、皮肉さや、
一般庶民の苦しみなども感じさせ、面白かった。

 また、お伊勢参りをする愛らしい牝犬の話、
『犬の抜けまいり』(佐江衆一)はお伊勢参りの流行や
旅先の人情を描いており、とても暖かい物語だったし、
 下働きの門弟の若者の苦労と大切にされる犬の対比が
哀れな『絢爛たる犬』(司馬遼太郎)も心に残った。


犬道楽江戸草紙

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史

EDIT  |  22:51 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.18 (Sun)

最後まで飽きなかった(BlogPet)

今日、bookrackが
それ以外の謎が多くて、興味が失せることも無く、
700頁近い『なのだが、最後まで飽きなかった。
とか思ってるよ。

*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  12:32 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.18 (Sun)

『推理小説』

[著者]秦建日子
[出版社]河出書房新社 河出文庫
[初版発行]2005年12月30日

[感想等]
 会社員、高校生、編集者という関わりの無い人々が殺された事件に
共通するのは「アンフェアなのは、誰か」と書かれた本の栞が
現場に残されていたことであった。
 やがて、『推理小説・上巻』という事件の詳細と予告を描いた原稿が
いくつかの出版社に届き、「事件を防ぎたければ、続きを入札せよ」
という前代未聞の要求がされる。
 美貌だがかなり型破りな刑事・雪平夏見が、犯人を追う。

 連続ドラマ『アンフェア』の原作とは知らずに、
『推理小説』という大胆なタイトルに惹かれて読んでみた。
 ドラマは観ていなかったので、どこかは判らないのだが、
ドラマとは違う部分があるそうである。

 原稿の内容や、雪平、その部下・安藤、編集者・瀬崎、
犯人らしき人物、被害者や登場人物たちの視点が
ごちゃごちゃに書かれて、判りにくくしてあるのだが、
私には犯人は途中で察しがついてしまった。

 が、少々屈折していて、一癖も二癖もあるような
登場人物たちの魅力に惹かれて、最後まで読んでしまった。
 犯人や被害者だけでなく、刑事にも重い過去があるというのは、
ありきたりなのだが、それぞれの言動がなかなか興味深く、
一気に読めてしまう作品であった。


推理小説


(その後、再放映されたドラマを観ることが出来ましたので、
追記の形で、ドラマと絡めた感想を加えておきます。 2007.3.1 )
  
 この本の内容は、ドラマではシリーズの最初の挿話になり、
4回放映分ほどの内容になってしまっているせいなのか、
主要な登場人物の2人がドラマでは1人の人物に集約され、
犯人があっさり判り過ぎてしまう形が少々残念に思えた。

 一方、本では「推理小説」の文章の繰り返しがくどい気もしたが、
ドラマでは画像などで処理できる分、スッキリしていて良かった。


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ

EDIT  |  12:11 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.17 (Sat)

『真相』

[著者]横山秀夫
[出版社]双葉社 双葉文庫
[初版発行]2006年10月20日

[感想等]
 表題作『真相』の他、『18番ホール』、『不眠』、『花輪の海』
『他人の家』という事件の裏の隠された真実が明らかになる作品、
全5編を収録した短編集。

 表題作『真相』は息子を殺害した犯人が逮捕されたことにより、
父親である主人公が知らなかった息子、娘、娘の夫の真の姿を
初めて気付かせられるという残酷な話であるし、
『他人の家』は前科を償い誠実に生きようとしている男とその妻が
ふと差し伸べられた老人の善意に、心を迷わせてしまい、
罠に落ちてしまったようになるのには、悲しみを覚えたし、
『花輪の海』は、学生時代の暗い思い出を背負った男達が
久しぶりに集まり、償い、正そうとすることが
新たな悲劇を招くのが、非常に残念に感じたし、
その他も、やりきれない思いを抱かせるような作品たちである。

 が、実際にあり得ると思わせるし、登場人物たちの
後ろめたさ、悲しさ、不安、恐れが伝わってくる作品たちで、
人の心の複雑さを感じさせられ、心に重い作品集である。


真相

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 横山秀夫

EDIT  |  11:16 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.15 (Thu)

『シャーロック・ホームズ ベイカー街の幽霊』

[著者]ジョン・L・ブリーン 他
[訳者]日暮雅通
[出版社]原書房
[初版発行]2006年8月22日

[感想等]
 幽霊や心霊現象を題材にした、ホームズ・パスティーシュ傑作選。
 『司書の幽霊事件』(ジョン・L・ブリーン)など、全13篇を収録。

 ドイルの書いた中にも吸血鬼などが登場する作品があるせいか、
幽霊などが題材のパスティーシュがあるのが違和感無く感じ、
ホームズ好きには、なかなか楽しめる作品集になっている。

 例えば、グールによる墓荒らしと思われる事件が、
人種差別という悪意を持つ人間の仕業であったと
ホームズが暴く作品『セント・マリルボーンの墓荒らし』
(ビル・クライダー)などは、いかにもホームズものらしく
まとまっている作品であると思われた。

 また、『セルデンの物語』(ダニエル・スタシャワー)は、
ドイルの『バスカヴィル家の犬』の登場人物・セルデンが
自分の過去を語る作品で、ホームズが推理する作品ではないが、
『バスカヴィル家の犬』を思い起こしながら読むのも興味深く、
また、結末もこの作品集にふさわしい感じがして、気に入った。


シャーロック・ホームズ ベイカー街の幽霊

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ ホームズ

EDIT  |  21:52 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.12 (Mon)

『ブードゥー・チャイルド』

[著者]歌野晶午
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]平成13年1月10日

[感想等]
 前世の自分は黒人の子供・チャーリーであって、
ある雨の晩、バロン・サムデイに殺されたという記憶を持つ
15歳の主人公・晃士の義母が殺されるという事件が起こる。
 義母とけんかをしていた晃士は犯人ではないかと疑われる。
 晃士は義母の死体の側には、前世で自分が殺された時に見た、
謎の悪魔の紋章の絵が落ちていたことから、
自分の前世に関わる殺人事件ではないかと悩み、
前世と現世の2つの事件の謎を解こうとするのだが・・・。
 
 主人公の15歳の少年の視点から語られる物語なのだが、
HPを作り、自分の前世の話を載せるあたりは、
今時の少年らしいのだが、その考え方などが、
少し大人すぎるような気がするのが気になっていたら、
もっと頭の良い11歳の少年が探偵役になるという展開になり、
前世の記憶、ブードゥーなどといった非現実的な話が絡む点が
少々、嘘くさい感じがする作品であった。

 前世と現実の事件の関わりや真相も最後まで読まないうちに、
なんとなく判ってしまった点も残念である。
 が、謎の紋章の解釈に関しては少々意外であったし、
面白い設定だと思った。


ブードゥー・チャイルド


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歌野晶午

EDIT  |  11:27 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.11 (Sun)

『喘ぎ泣く死美人』

[著者]横溝正史
[出版社]角川書店 角川書店
[初版発行]平成18年2月1日

[感想等]
 表題作の外国を舞台にした怪奇小説『喘ぎ泣く死美人』他、
大正・昭和発表作等、全18篇の文庫未収録短編作品集。

 これは単行本として角川書店より発売された作品の文庫版で、
文庫化にあたって新たに2作の未収録作品『燈台岩の死体』
『甲蟲の指輪』が追加されたものだそうだ。
 初期の投稿作品やユーモアのあるショートショートなどもあり、
バラエティーに富んでいて、代表作である金田一耕助の長編とは
少し違う趣きも感じさせられたものもあって、楽しめた。

 中でも心に残ったのは、置き忘れてしまったステッキが、
知人の間で持ち主を変えていくのに気付いた主人公が語る形式の、
『素敵なステッキの話』という作品は推理小説ではないが、
ユーモラスで、執筆当時の著者の交友を想像させて楽しかった。
 また、昭和初期に起こった殺人事件を警察官が回想する『絵馬』は
意外な人間関係や、絵馬や自転車のタイヤ跡が証拠になる点が
なかなか良く出来た推理短編だと思った。
 

喘ぎ泣く死美人


<My Blog関連記事>『双生児は囁(ささや)く』

 

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 横溝正史

EDIT  |  13:05 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.11 (Sun)

そして(BlogPet)

昔の芸術を学ぶ学生達なので、
異常なほど個性や自尊心が強く、あまり好感が持てない

 だから、次々と死体が増えていくのも、悲壮感が少し昔の芸術大学の学生達なので、
異常なほど個性や自尊心が強く、あまり好感が持てない

 そして、
こっけいな感じさえしてしまい、
別の探偵が推理文庫
(初版発行)
2006年5月31日

(感想等)

 秩父の「りら荘」
に集まった日本芸術大学の学生達は
残り少ない暑中休暇を過ごすのが目的だったのだが、秩父でアリバイとかを発表したかったのだが、秩父でアリバイとかを発表したかったの♪
とか思った?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  12:27 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.10 (Sat)

『鼓動 警察小説競作』

[編者]新潮社
[著者]大沢在昌 今野敏 白川道 永瀬隼介 乃南アサ
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成18年2月1日

[感想等]
 警察小説、全5篇を収録した短編集。
 バーでの一幕を描いた「新宿鮫」シリーズ短編の『雷鳴』(大沢在昌)、
新人・女性心理調査官と刑事がたたき上げの検査官・警視の示唆で、
自殺と思えた殺人事件の真相を暴く『刑事調査官』(今野敏)、
娘を殺された退職刑事が殺人教唆を告白する『誰がために』(白川道)、
刑事の妻による不倫が元での危険な逃避行『ロシアン・トラップ』(永瀬隼介)、
現代っ子巡査の地域老人との交流と事件を描く『とどろきセブン』(乃南アサ)。

 5篇とも扱った題材は異なるが、現代の警察官の姿が描かれ、
なかなか面白い短編集になっている。

 巻頭の「新宿鮫」シリーズの『雷鳴』はオチなどが素晴らしく、
私は「新宿鮫」ファンではないが、彼の魅力を感じさせられ、
とても良い作品になっていると思った。

 個人的には、新米巡査・高木聖大(せいだい)が
交番での仕事や先輩たちに不満を抱きながらも、
地域の老人と交流を深め、思いもよらない事件に遭遇する
『とどろきセブン』が楽しめた。特に主人公の語り口が
ユーモラスだし、一生懸命仕事に取り組む姿が描かれている点が
気持ち良い作品になっていると感じた。

 また『誰がために』は娘を殺された退職刑事の苦悩や、
最近、良く話題になる未成年者の犯罪とその罰、
被害者や残された家族の心の傷など、非常に重いテーマを扱っている。
 無軌道な犯罪の末、反省もない若者たちに比べ、
復讐殺人を犯した男の刑に服する態度や、、
自分が殺人を示唆したことを悔やむ退職刑事の姿に
潔さ、人間らしさを感じ、同情を覚える作品である。
 また、話を聞く弁護士の態度にいたわりを感じられた点が良いと思った。


鼓動 警察小説競作


<My Blog関連記事>『決断 警察小説競作』

  

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 大沢在昌 今野敏 白川道 永瀬隼介 乃南アサ

EDIT  |  17:41 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.08 (Thu)

『悪霊の館』

[著者]二階堂黎人
[出版社]立風書房
[初版発行]1994年12月20日

[感想等]
 1968年(昭和43年)夏、明治様式の西洋館の志摩沼家で、
先代当主の姉である106歳の老婆・堀野山きぬ代が亡くなる。
 一年後、彼女が残した遺言は館に住む三家族、三世代の血族に、
顔のない被害者という殺人事件を次々と起こす羽目になり、
警視正・二階堂陵介の養女である名探偵・二階堂蘭子が
事件解決に乗り出す。

 複雑な家族関係の大金持ちの一族において、
遺言により、一族内での婚姻による遺産相続が指定される点など、
ちょっと横溝正史の作品を思わせる作品である。
しかし、愛憎と遺産がらみで次々起こっていく殺人事件の他に、
過去に起きた、不可解な自殺などの事件、
先代が西洋館を手に入れる前に住んでいた人々の秘密など
様々な解決していない謎もあり、
魔女や輪廻などオカルト風な味付けがされていて、
とても複雑な作品であった。

 残念ながら、私は、連続殺人の犯人とその目的に関しては
途中で察しがついてしまった。
 だが、それ以外の謎が多くて、興味が失せることも無く、
700頁近い作品なのだが、最後まで飽きなかった。


『悪霊の館』(amazon.co.jp)


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 二階堂黎人

EDIT  |  18:16 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.05 (Mon)

投稿のテスト(BlogPet)

うまく投稿できるかな?


*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」がテスト投稿の為に書きました。
EDIT  |  17:54 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(1) | Top↑
2007.02.05 (Mon)

BlogPet星影丸の新5・7・5 No.5

 昨日、面白かったので画像をキャプチャした、
BlogPetの星影丸の5・7・5を紹介します。


 No.5
20070204.jpg

 『犯人に 奇襲されたる 思いつめ』

 警察に追い詰めらた犯人が、
思いつめて、反撃した様子を想像しました。
 ミステリドラマを見ている感じでしょうか。


BlogPet」は、株式会社ワークアットの登録商標です。
「ブログペット」「ぶろぐぺっと」は、商標です。
「BlogPet」に関する著作権および一切の知的財産権は
株式会社ワークアットに帰属します。

テーマ : つぶやき - ジャンル : 小説・文学

タグ : BlogPet 5・7・5

EDIT  |  17:17 |  Blogpet星影丸の新5・7・5  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.04 (Sun)

『僕たちの戦争』

[著者]荻原浩
[出版社]双葉社 双葉文庫
[初版発行]2006年8月20日

[感想等]
 現代のフリーター・健太と昭和19年の軍国青年・吾一が
時空を超えて、入れ替わってしまう。
 2人はそっくりだったため、周囲は別人になったことに気付かず、
それぞれの境遇や時代の違いに戸惑い、驚きながらも順応しつつ、
2人は自分の時代に戻ろうとするのだが・・・。

 タイムスリップ、入れ替わりなど、良くある題材だし、
現代の青年が60年前の戦争の時代が今とかなり違うことに、
驚くという設定の話も他にあった気がする。
 しかし、この作品は現代の青年のユーモアたっぷりな視点と
昭和の軍国青年の生真面目な思いつめたような視点の差が、
カルチャーショック的で、面白さを感じさせる作品になっている。
 そして、仕方なく、どちらも相手に成り代わるのだが、
側にいた女性への愛を感じ、それぞれの環境に適応していき、
それぞれの時代の青春を生きる青年になっていくところが良い。

 航空隊員・吾一の身代わりの健太は「回天」に乗り込む羽目になるが、
最近読んだ『出口のない海』に感じた悲壮感がなくはないが、
それよりもその時代の青年らしい使命感の方が強く、
もしかしてそれをきっかけに現代に戻れるのではという
希望も感じる点が救いはあるが、甘いといえば甘い。
 ただし、この作品のほうが軍隊での上下関係による
理不尽な虐めの嫌らしさを強く感じた。

 戦後60年余りで世の中は良くなったのか悪くなったのか・・・。
 青年が前途を戦争で奪われることはなく、健太のように自由を満喫し、
秘めることなく愛し合うことが出来る現代は素晴らしい時代なのに、
厳しい訓練や決まりや上下関係のある軍隊で、死を覚悟しながら
愛などを語ることもない暮らしをしてきた吾一の方が、
りりしく清清しく思えてしまうのがとても残念な気がした。

 なお、ネタばれになってしまうが、ラストで、
2人は結局どうなったのか判らないままなのが気になって仕方ない。
 出来れば、2人のその後をきちんと書いて欲しかった。


『僕たちの戦争』


<My Blog関連記事>『出口のない海』

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 荻原浩

EDIT  |  14:37 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.02.03 (Sat)

『りら荘事件』

[著者]鮎川哲也
[出版社]東京創元社 創元推理文庫
[初版発行]2006年5月31日

[感想等]
 秩父の『りら荘』に集まった日本芸術大学の学生達は
残り少ない暑中休暇を過ごすのが目的だったのだが、
その中の一組の男女が婚約発表をし、波乱を呼び、
トランプのカードを死体の側などに置く連続殺人事件が
発生する。

 この作品は1958年発表なのだが、古臭くなく、
二重殺人やアリバイのトリックや意外な犯人などもあって、
最後まで犯人探しを楽しめる作品である。

 登場人物たちが少し昔の芸術を学ぶ学生達なので、
異常なほど個性や自尊心が強く、あまり好感が持てない。
 だから、次々と死体が増えていくのも、悲壮感が無く、
こっけいな感じさえしてしまう。
 そして、ついには素人探偵まで殺されてしまい、
別の探偵が推理を引き継ぐという点がとてもユニークであった。


りら荘事件

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 鮎川哲也

EDIT  |  13:38 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。