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2007.04.29 (Sun)

星影丸は(BlogPet)

星影丸は、龍を復讐するつもりだった?


*このエントリは、ブログペットの「星影丸」が書きました。
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2007.04.29 (Sun)

『ぬしさまへ』

[著者]畠中恵
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成17年2月1日

[感想等]
 『しゃばけ』の続編。表題作『ぬしさまへ』など 6編の短編を収録。
 江戸を舞台に、妖怪たちを手下にした、病弱な若だんな・一太郎は
周囲の様々な事件や謎を解き明かしていく。

 前作は長編だったが、今回は短編で読みやすく、
前作を読んでいなくても充分に楽しめそうな作品集になっている。

 今回も、怖そうな妖怪も人間から見ると少々抜けていたり、
評判の良い青年の若だんなも病弱だったりと、欠点があるのが魅力で、
真に怖いのは妖怪ではなく人間であるのが、何よりも面白く感じられたし、
前作で登場した人物や妖怪たちが深く描かれている点が良かった。

 特に『空のビードロ』 は前作に登場した、一太郎の腹違いの兄・
松之助が主人公で、彼の人物像が良く判ったし、
一太郎・松之助のお互いを思う兄弟愛を感じられたのが良かった。

 また、一太郎の親友・栄吉が疑われる『栄吉の菓子』は事件のオチは
いまひとつだが、栄吉とその妹・と一太郎との関わりがよかったし、
妖怪の手代の過去の恋愛を描いた『仁吉の思い人』や
悩む若だんなの心情が面白い『虹を見し人』 も興味深かった。


ぬしさまへ


<My Blog関連記事>『しゃばけ』

 

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2007.04.28 (Sat)

『しゃばけ』

[著者]畠中恵
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成16年4月1日

[感想等]
 江戸有数の廻船問屋の若だんな・一太郎は、体が弱く、
家族だけでなく家族同様の使用人に甘やかされているものの、
外出も出来ない。
 が、こっそり出かけた夜に、殺人事件を見かけてしまう。
 実は、若だんなの周囲の手代2人は、犬神、白沢という妖怪で、
彼の周囲には鳴家などの妖怪だらけで、彼らの協力で、
犯人探しを始めようとする、一太郎だったが・・・。

 舞台は江戸時代の江戸。お金持ちで世間知らずだが
優しく思慮深い良く出来た青年なのに、異常なほど病弱な一太郎
という主人公の周囲には、他の人は気が付かないが妖怪がいる
・・・という一風変わった設定で、猟奇的な殺人事件を扱っているのに、
妖怪たちはおどろおどろしくなく、一太郎の奮闘振りもユーモラスで、
なんともほのぼのなストーリー展開であるのが、気に入った。

 落語の人情話が好きな人には多分楽しめるので、お勧めできる。
 が、怖い妖怪の話を期待する人は、裏切られるかも・・・。
 
 なお、「しゃばけ」とは「娑婆気」のことで、
「俗世間における欲望にとらわれる心」だそうです。 


しゃばけ


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2007.04.25 (Wed)

『荊(いばら)の城』(上・下)

[著者]サラ・ウォーターズ
[訳者]中村有希
[出版社]東京創元社 創元推理文庫
[初版発行]2004年4月23日

[感想等]
 19世紀半ばのロンドンの下町の17歳の少女スウ。
 母は絞首刑にされた犯罪者で、スリなどを生業とする犯罪者
一家に養われている彼女に、令嬢・モードをたぶらかして結婚し
財産を着服しようと計画する詐欺師が、モードの新しい侍女として
協力しないかという話を持ってきた。
 多額の礼金に乗り気の養母達に後押しされながら、迷いながらも
その話に乗ることにしたスウが赴いたのは、俗世間とは隔絶した
辺鄙な地に建つ城館だった。計画の行方は?スウの運命は?

 19世紀半ばのロンドンという「オリバー・ツイスト」など
ディケンズの世界の時代や舞台設定の中に展開される物語である。
 当初は下町の少女・スウの視点で語られていくのだが、
同じ歳の不憫な深窓の令嬢・モードへの同情的な思いや、
計画への迷いなど、揺れ動く心情が語られるストーリーが、
意外な展開をみせ、今度はモードの視点で語られる物語になり、
視点を変えると同じ出来事がこんなにも違うことや、
モードの意外な本性などに驚きながら、引き込まれて読んでしまった。
 
 スウとモードの隠された関係などが、いかにも通俗小説的なのだが、
それもディケンズ的に思えたりするので、悪くは無いし、
何よりも19世紀半ばのロンドンの下町、精神病院などの描写は、
悲惨だが、凄く真に迫っているように思え、興味深かった。

 ただし、ディケンズにはない、レズビアン的な描写や、
エロティック過ぎる部分や結末は、あまりいただけない。
 ゴシックロマンス好きには、それがいいのかもしれないが。


荊の城(上)荊の城(下)

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2007.04.22 (Sun)

『水冥(くら)き愁(うれ)いの街 死都ヴェネツィア 龍の黙示録』

[著者]篠田真由美
[出版社]祥伝社 ノン・ノベル
[初版発行]平成18年5月20日

[感想等]
 『龍の黙示録』シリーズ第六作目。
 敵だった修道士・セバスティアーノは不老不死の吸血鬼・龍緋比古と
柚ノ木透子へ心を寄せるようになり、ヴァティカンから離れようと思う。
 が、拘束され、龍のことを自白させるためヴェネツィアに
移送されてしまう。
 セバスティアーノ救出のためイタリアに向かった龍と透子は、
師を龍に殺され復讐の牙を研ぐ美しき吸血鬼タジオが待っていた。
 タジオだけでなく、教会の刺客達もキリストを貫いた
伝説の聖槍ロンギヌスを使い、龍を抹殺しようとするのだが・・・。

 前作『紅薔薇伝綺』では13世紀のイタリアを舞台にしていたが、
ついに現代のイタリアへ舞台が移った。
 カトリック教会が龍を抹殺しようとしているのだが、
様々な宗派のそれぞれの力関係や思惑があるのが良く出来ているが、
その分、登場人物が増えてしまって、少々混乱させられるものの、
今回初登場のベタニヤの姉妹という女性の一派の修道女らが、
男性中心のキリスト教会内での不満を抱いているという点が面白く、
彼女らと透子との闘いで、透子の過去が明らかになったり、
透子に人を殺すことへの迷いのようなものは出てきた点なども含め、
なかなか読み応えがあって良かった。
 
 何よりも、龍と透子、セバスティアーノと透子の2つの関係に
恋愛的な要素が加わってきて、透子やセバスティアーノが戸惑ったり、
悩んだりするだけでなく、龍までも動揺している感があって、
超自然的な存在の彼の、人間らしい点を感じられたのが良かった。

 また、今回初登場の吸血鬼・タジオも魅力的だったし、
その使用人たちの不思議な信頼関係なども興味深かったし、
楽しめるストーリー展開になっていると思った。

 次作はトリノ、その次はローマが舞台になって、
イタリアを舞台にした3部作になるらしいのだが、楽しみである。


水冥き愁いの街 死都ヴェネツィア 龍の黙示録


<My Blog関連記事>『紅薔薇伝綺 龍の黙示録』

  

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2007.04.22 (Sun)

きょうはここでキングとか修道しなかったよ(BlogPet)

きょうはここでキングとか修道しなかったよ。


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2007.04.21 (Sat)

『空のレンズ』

[著者]片山恭一
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2006年3月15日

[感想等]
 ネット上の掲示板で知り合った、
スピード、クッキー、ピラニアというハンドルネームの少年達と
ソックスというハンドルネームの少女は、
いきなり、突如、現実の世界から不可思議な世界に迷い込む。
 死のイメージが一杯の奇妙な世界で、彼らは自分たちは
ネット内のトラップに入り込んでしまったのではないか、
「空のレンズ」という、ネット上で見かけた謎の言葉が
脱出への手がかりではないかと考え、脱出を図るのだが・・・。

 ネット内で偶然知り合った少年少女達が、
ヴァーチャルの世界らしい不思議な世界で出会い、
友情や愛を感じるという話だと解説されているのだが、
私には、愛と友情とやらはあまり感じられなかったし、
登場人物の誰かに感情移入や共感が出来なかった。

 まず、それぞれの人物紹介的な、各自の独白風な
「デジタルチルドレン」という第一章から始まる物語に、
ネット内の少年少女達の独白的文章が描かれているのだが、
彼らの出入りしている掲示板上の実際のやり取りや、
実際の互いへの気持ちなどが詳しく書かれていなくて、
彼らの付き合いの程度が良く判らないままに進んでいくので
戸惑ってしまった。

 そして、第二章「アンダーワールド」で、
現実らしい場所にいる彼らの姿が、切れ切れに描かれ、
いきなり、ヴァーチャル風な場所で彼らが遭遇してしまい、
死のイメージの強い奇妙な世界の様子や出来事も切れ切れで、
友情や愛情を育んでいるようには思えなかった。

 ネタばれになってしまうが、
ラストで、異世界での仲間が次々消えて行き、
一連の出来事に関しての謎解きのような、
辛い現実に戻るピラニアの姿が描かれるのだが、
他の少年少女が現実にいる人間だったのかが曖昧なままで、
終わってしまう点には、何よりも、がっかりした。
 彼らの辛い現実もきちんと書いて欲しかった気がする。


空のレンズ

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2007.04.18 (Wed)

『第四解剖室』

[著者]スティーヴン・キング
[訳者]白石朗 他
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成16年6月1日

[感想等]
 米国で発売された短篇集を分冊した1冊
(もう1冊は『幸運の25セント硬貨』)で、
表題作『第四解剖室』の他、『黒いスーツの男』、
『愛するものはぜんぶさらいとられる』、
『ジャック・ハミルトンの死』、『死の部屋にて』、
『エルーリアの修道女―“暗黒の塔”外伝』の6編を収録。

 表題作『第四解剖室』は解剖室に運ばれた男が、
意識はあるのに解剖されようとしている恐怖よりも、
何故、解剖室へ運ばれ、動けないのに意識があるのか
という点の解明や解剖室の人間関係の洞察が面白く
感じられて、なかなか良いと思った。

 O・ヘンリー賞を受賞した『黒いスーツの男』は
少年時代の悪魔との出会いを回想する男の話で、
ノスタルジックな中に強烈な怖さが心に残った。

 『エルーリアの修道女―“暗黒の塔”外伝』は
“暗黒の塔”シリーズを読んでいないので、
登場人物の設定などがあまり良く判らなかったが、
かなり怖いファンタジーであり、まずまず面白かった。

 『愛するものはぜんぶさらいとられる』は
ハイウェイのサービスエリアの便所などに残された落書きを
書き留め続けるセールスマンを描いた作品で、ホラーでなく、
題材がちょっと面白いのに、ラストがいまひとつと感じた。

 その他、ギャング団の話『ジャック・ハミルトンの死』、
拷問を描いた『死の部屋にて』の2編は、
私には、あまり面白く感じられなかった。

 しかし、何よりも、巻頭のキングによる目次では
13編をカードで順番を決めたと書いてあったので、
そのままの形で全編読めなかったのが、残念に思った。


第四解剖室


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2007.04.15 (Sun)

面白かった裏方とか近藤を調停しなかったよ(BlogPet)

bookrackは、大きい気持ちなどを従事しなかった?
面白かった裏方とか近藤を調停しなかったよ
bookrackは、大きい気持ちなどによって、表題作「口癖」
が明らかになる展開が面白かった


 その他の作品ではない裏方的な過去の真実が明らかになる展開が面白かった新潮社など描いた?
星影丸が、ネットであるべき調査委員が絶対という警察の世界で、
県警の機関誌の編集をしている次女の調査委員をする、
年配女性ゆき江が次女が登校拒否した原因になったと
思っているのが興味深い
と、星影丸が思ってるの。


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2007.04.15 (Sun)

『看守眼』

[著者]横山秀夫
[出版社]新潮社
[初版発行]2004年1月15日

[感想等]
 あまり題材としては取り上げられることの無いような、
華やかではない裏方的な職務に従事する人々を主人公として、
その仕事の内容や人間の心理を描いた短編6編を収録した作品集。

 表題作『看守眼』は警察官が絶対という警察の世界で、
県警の機関誌の編集をしている事務職員・山名悦子の視点から、
定年直前の留置所の管理係・近藤官男の姿を見ているという
構造もなかなか凝っているし、裏方の警察職員の気持ちや、
警察官としての誇りが描かれているのが興味深い。
 また、迷宮化しそうな事件を長年、看守をしてきた近藤が
その職務かた培った勘によって、解決へと導いていくという
話の内容も面白かった。

 その他の作品では『口癖』が家裁の調査委員をする、
年配女性ゆき江が次女が登校拒否した原因になったと
思っている次女の高校時代の同級生の離婚調停に関わり、
現在の自分達の境遇に優越感を味わうものの、
意外な過去の真実が明らかになる展開が面白かった。
 が、それ以上に、公正であるべき調査委員が、
その人の年齢や男女による考え方の違いだけでなく、
様々な過去や事情などによって、偏見を持ったり、
正しい判断を下せない場合もある、という問題点を
感じさせられたのが、良かったと思う。


看守眼

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2007.04.14 (Sat)

『呪いの塔』

[著者]横溝正史
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2006年11月15日

[感想等]
 軽井沢の別荘に住む怪奇作家・大江黒潮に呼ばれ、
編集者・由比耕作は軽井沢の休暇をとることにした。
 大江の別荘には映画撮影で滞在中の映画監督・役者達や
大学生などが恋愛遊戯のようなことを繰り広げていて、
ついには、閉鎖されたバベルの塔という遊戯場で
放射状に伸びる7つの外階段で演じられる仮想殺人劇を
楽しもうとする。
 が、現実に被害者役の大江が殺されてしまい・・・
さらに第2の殺人事件にまで発展して・・・。

 昭和2年の発表なので、設定などに古臭さもあるし、
殺人の動機や方法など、少々無理を感じる場面もある。
 しかしながら、著者の分身的な主人公・由良だけでなく、
江戸川乱歩や乱歩の作中人物などが思い浮かべられるような、
登場人物達の造型や怪奇的な雰囲気などに興味深さを感じる
長編作品であった。
 また、犯人が次第に明らかになっていく過程で、
次々と登場人物達の疑わしい事情が明らかになり、
隠された側面が明らかになっていくストーリー展開は、
なかなか楽しめた。


呪いの塔


  

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2007.04.11 (Wed)

『QED~ventus~ 御霊将門』

[著者]高田崇史
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2006年10月5日

[感想等]
 QEDシリーズの第12作目。
 九段下へのお花見に桑原崇を誘った棚橋奈々・沙織姉妹。
 気が付くと祟のペースに乗り、平将門の名所行脚となり、
都内の神田明神や将門首塚だけにはとどまらす、
茨城県や千葉の成田山までの旅になっていく。
 その中で語られる将門の生涯や、彼の家紋の謎、
様々な神社や成田山の事実とは?
 一方、前作『QED 神器封殺』と前々作
『QED~ventus~ 熊野の残照』での事件にで関わった
神山禮子は成田の薬局に転職していて、ストーカーに
追われているのを知らずに成田山へ・・・。

 ネタばれになってしまうが・・・
朝廷に弓を引いた反逆者として殺され、死後、大怨霊となった
と語られる将門は実はそのような大それた人間ではなく、
河衆とか山衆などの製鉄技術をバックにして、
虐げられた人々にはヒーロー的な人間だったこと、
神社などには祟りを恐れて封じ込まれているのではないなどと
いう考察は面白いと思った。
 ただ、家紋「繋駒」や辞世の歌・桔梗などへの解釈は、
そんなに重大な謎なのかと、いまひとつ感も感じた。

 また、何より不満なのは、神山禮子の再登場と
彼女の巻き込まれたストーカー事件の顛末である。
 次作でまた彼女が出るらしく、その橋渡し的な
物語なのだろうが・・・正直言ってつまらなかった。
 それに、沙織が祟に反論したりして目立っている分、
話を聞いてばかりいる奈々は脇役扱いという感じだし、
歴史薀蓄・新解釈を語りまくるだけの祟にはガッカリした。
 煮え切らない奈々と祟のカップルのままでいいから、
以前のように2人が主役らしく、歴史の謎だけでなく、
現実の奇妙な事件の謎をも解く物語に戻って欲しく感じた。


QED~ventus~ 御霊将門


<My Blog関連記事>『QED 神器封殺』 『QED~ventus~ 熊野の残照』

 

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2007.04.08 (Sun)

『逃げ出した死体 伊集院大介と少年探偵』

[著者]栗本薫
[出版社]講談社
[初版発行]2006年12月20日

[感想等]
 探偵・伊集院大介に憧れる14歳の少年・元気が
家に帰ってドアを開けてみると、死体があった。
 公衆電話で警察を呼ぶうちに、死体は無くなり、
嘘つき少年扱いされてしまう。死体は一体何処へ?
 元気は父と離婚した母と2人で、父の残してくれた
家で暮らしていたのだが、母はその騒動にも姿を見せず、
夜になっても戻らない。母は死体に関わりがあって
姿を隠したのか・・・?事件を解き明かそうとする
元気は犯人らしき男女に捕まり、火事で殺されかけて・・・。

 少年が自分の家で起こった不可解な事件の解明と
失踪した母を捜し、探偵の真似事のようなことをしていき、
大人の事情や親の愛情を知ったり、危険に遭いながらも
たくましく母親を思いやれる男に成長していく物語としては
なかなか面白いと思った。

 が、題材が母親の恋愛や、現代の無責任な大人たちの
自己中心的な犯罪なのが少々、後味が良くない気がするし、
純粋な少年の健気さがなんだか悲しくもなった。

 また、肝心の伊集院大介が最後の最後に全てを知っていると
いう感じで登場して締めくくるのも、いまひとつ。
 元気が大介の助手のアトムくんこと滝沢稔に声をかけられ
アトムくんに助けられるという設定は悪くなかったので、
最後までアトムくんと少年の事件という感じで終わった方が
良かったような気がしたのだが・・・。


逃げ出した死体 伊集院大介と少年探偵


<My Blog関連記事>『第六の大罪 伊集院大介の飽食』

  

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2007.04.08 (Sun)

千万円を手に入れることに成功する(BlogPet)

きょう光文社で、司法を修習しなかったー。

[著者]北森鴻
[出版社]実業之日本社
[初版発行]2006年10月25日

[感想等]
 1985年の博多で、キュータは
山沢組の下っ端の鈴木恭二(通称キョウジ)と強盗をする高校生達のかなり危ない物語になって、
なかなか読み応えがあり、一気に読んでしまった。

 キュータの回想から始まるプロローグと、
タイトルから青春ドラマ的な性格や行動の馬鹿さ加減が、警察の射撃訓練場で拾った弾丸を巡る裏事情のある警察、
朝鮮半島の脱北者グループまで巻き込んだ事件に発展してしまい、
博多の町は大騒ぎになり、キュータとキョウジだけではなく、
テッキまで危険に巻き込まれてしまう。

 しかし、九州弁が使われる会話や、ドタバタな彼らの行動などに、
かなりブラックな感じもするが、
地元信金の1億2千万円の裏金を奪う計画を立てる。

 キュータの友人が、妙に可笑しく、
何よりも、先の見えないハラハラする展開が良く出来ていたら、
色恋が絡んだり、金銭上の大きなトラブルを抱えたために、
銀行強盗を決行し、
複雑な人間関係や謎、裏切りや協力に様々なドラマがある作品で、
主人公たちの利己的な甘さもある物語を想像していて、相当驚いた。


 しかし、山沢組がその金を狙い、弾丸を
わざと現場に残し、捜査を撹乱させるという凝った計画だったが、
その計画の無謀さにテッキが断ったので、キュータは
山沢組の下っ端の鈴木恭二(通称キョウジ)と強盗をする高校生達のかなり危ない物語になったキュータの回想から始まるプロローグと、
タイトルから青春ドラマ的な性格や行動の馬鹿さ加減が、
地元信金の1億2千万円を手に入れることに成功する。

 
 でもやはり、実際にはこんな高校生たちは居て欲しくないとつくづく思ってしまった。




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2007.04.07 (Sat)

『第六の大罪 伊集院大介の飽食』

[著者]栗本薫
[出版社]講談社
[初版発行]2006年8月31日

[感想等]
 探偵・伊集院大介シリーズ書き下ろしの、グルメに関する中・短編集。
 『グルメ恐怖症』『食べたい貴方』『芥子沢平吉の情熱』
『地上最凶の御馳走』の4編を収録している。

 『グルメ恐怖症』は伊集院大介に肥満化殺人計画に
自分がはめられたと訴えるグルメ評論家の死を描いたもので、
単なる過大妄想か犯罪の犠牲者かという疑問を抱かせながら、
ラストの真相がちょっと意外かなという作品で、まあまあと感じた。

 『食べたい貴方』はタイトルから途中でオチがわかってしまう
ブラックユーモアな作品で大介が最後のちらりと登場するだけの
がっかりな作品であったし、ラーメン屋の店主が主人公の
『芥子沢平吉の情熱』は若き日の大介のエピソードとしては
面白いのだが、オチはいまひとつ。
 
 『地上最凶の御馳走』は「ワニの姿造り」でTV番組の
料理対決をしようとしたグルメ料理人がワニに殺されるという
少々奇妙な死に関わることになった大介の、
親子関係の真実を洞察する姿が、いつもの彼らしい作品で、
4編中では一番良かった。

 が、全般として、伊集院大介を看板とした推理短編集としては
少々物足りない作品集と思えてしまい、残念な感じが否めなかった。


第六の大罪 伊集院大介の飽食


<My Blog関連記事>『陽気な幽霊 伊集院大介の観光案内』

  

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2007.04.04 (Wed)

『犬坊里美の冒険』

[著者]島田荘司
[出版社]光文社 カッパ・ノベルス
[初版発行]2006年10月25日

[感想等]
 司法修習生として、倉敷の弁護士事務所で研修を始めた
犬坊里美(いぬぼうさとみ)は総社神道宮の境内で、
雪舟祭の最中に死体が現れ消えるという不可解な事件の
ホームレスである容疑者・藤井寅泰(ともやす)の弁護を志願する。
 死体消失の謎と容疑者の投げやりで頑なな態度に、
悪戦苦闘しながら里美がたどり着いた真実と真犯人とは・・・?

 司法修習生らしからぬ、ミニスカートをはいた若い女性・里美が
自信を喪失したり、少々、業務から逸脱しながらも
一生懸命に冤罪を晴らそうとする姿が心に残る作品である。
 主人公が司法修習生ということで、司法修習生の実態や、
裁判制度、弁護士の業務などが判りやすく描かれていて、
良く話題になる冤罪事件などの問題点にも触れられているのが、
とても興味深かった。

 また、私には途中で判ってしまったが、死体消失のトリックや
真犯人や犯行の動機なども、まずまず面白かったし、
これからもシリーズ化されたら良いなと思わせる作品であった。

 ただし、女性誌掲載の作品だからかもしれないが、
司法修習生仲間から勝手に思いを寄せられたり、
そのことで司法修習生仲間の女性から嫌がらせをされる部分などは
安易な恋愛小説のようで、いまひとつだったし、
寄せられた思いを利用するような形で協力させてしまうなどの、
女性であることを武器にするような点は少々、残念である。


犬坊里美の冒険

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2007.04.01 (Sun)

『死のチェックメイト』

[著者]E・C・R・ロラック
[訳者]中島なすか
[出版社]長崎出版 海外ミステリGem Collection2
[初版発行]2007年1月10日

[感想等]
 第2次大戦中の、灯火管制の冬の夜のロンドンで、
1人暮らしの老人・フォリナーが殺され、
現場にいあわせた老人の甥・ニールが
特別警察官・ヴェラビーに逮捕され、
隣の貧乏画家・マナトンのアトリエに連行されてきた。
 アトリエではマナトンの姉・ロザンヌが家事をしていて、
マナトンはドロニエをモデルに絵を描いていて、
その他に2人の友人がチェスの試合をしていた。
 犯人はニールではないと、彼らは感じるのだが・・・。

 事件を追うマクドナルド警部達が、真面目な普通の警官で、
隣家のアトリエにいた人々や特別警官などにも疑いを抱き、
以前のアトリエの住人を探したり、
周囲の家にいる人々を訪問して地道な捜査を続けていく姿が
いかにもイギリスのミステリらしくて、良かった。

 また、灯火管制という特殊な事情や、
戦時中という事情を上手く利用した設定など、
現代では書けないような舞台設定が、興味深く感じられた。

 なお、作者は女性で、1958年に無くなったが、
本国ではアガサ・クリスティーに並ぶような女性作家だそうで、
無責任な感じの画家や役者などの男達への視線が厳しい分、
ロザンヌや家政婦のミセス・タブスなどの女性の造型が良く、
同情的な雰囲気が伝わってくる感じがするのも悪くなかった。


死のチェックメイト


テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ

EDIT  |  15:55 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.04.01 (Sun)

初版発行(BlogPet)

文芸春秋で、納得しなかったよ。
が江戸へ文芸春秋と陰謀とか発覚するつもりだった。
が江戸へ男とか納得するはずだったの。
が明和に発行しなかった?
が江戸へ氷結したいなぁ。

[著者]矢野龍王
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2006年10月5日

[感想等]
 密室と化した25階建の極秘施設から脱出することを
般若の面の男に強制された男女6人。

 また、ラストの般若の仮面の男の正体が判る、
ゲームオーバー後の話は、少々蛇足的な気がして、
あまり面白くは感じられなかったのが、残念である。

 2つの箱を選んで開けなくては各階のドアは開かず、
その箱には楽しめる作品ではないだろうか。


 が、謎の般若の面を被る謎の男に強制された男女6人。

 また、ラストの般若の仮面の男側の記述の緊迫感を殺ぐし、
箱の選択を巡ってのハラハラドキドキ要素の強い作品で、協力し合ったり他人を陥れたり、
運や恐怖に翻弄される姿など、良く描かれている方の視点での記述が途中に挟まる点が
追い詰められているものや、
開けた途端に爆発するものもあり、間違った選択は
開けた者に死をもたらす場合もある。




*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「星影丸」が書きました。
EDIT  |  12:27 |  星影丸の投稿  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
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