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2007.10.31 (Wed)

『六番目の小夜子』

[著者]恩田陸
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成13年2月1日

[感想等]
 とある地方の高校に謎めいた美人転校生・津村沙世子がやってくる。
 その高校には、十数年間、サヨコと呼ばれる生徒が3年ごとに
密かに選ばれ、学園祭で「小夜子」のお芝居をするという不思議な
ゲームが受け継がれていた。
 そして、今年は「六番目のサヨコ」が誕生する年だったのだが、
当初選ばれていた「サヨコ」は急病で入院してしまう。

 津村沙世子は事故で死亡し、役目を全うできなかった
昔の「二番目のサヨコ」と同姓同名らしく、もしかして、
彼女の生まれ変わりや霊なのだろうか?という疑問を抱かせたり、
ホラー的な要素なども盛り込んだストーリーなのだが、
結局、不可解な部分がいくつか解決されずに残ってしまう点には、
批判的な意見もあるだろう。

 が、不思議な伝説や伝統のある高校の中で、恋愛や受験など
色々な悩みを抱きながらも、生き生きと学校生活を過ごし、
受験を前にした最後の学園祭で不思議な劇が催され、
またそれが伝説になっていく物語は、曖昧な部分がある方が
良いのではないだろうか?
 その方が、無邪気さを失ってしまっているような、
かつて高校生だった頃が懐かしい私のような読者に、
よりノスタルジックで不思議な読後感を残すだろうから・・・。


六番目の小夜子

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EDIT  |  22:15 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.10.27 (Sat)

『魔性の馬』

[著者]ジョセフィン・テイ
[訳者]堀田碧
[出版社]小学館 クラシック・クライム・コレクション
[初版発行]2003年3月20日

[感想等]
 酒びたりの役者・ロディングが偶然にロンドンで出会った青年・ブラットは
彼の親戚・アシュビー家の家督相続を予定しているサイモンにそっくりだった。
 金に困っていたロディングはブラットを説得して、行方不明になっている、
サイモンの双子の兄・パトリックになりすまさせて、アシュビー家に送り込んだ。
 真贋疑惑にとらわれる家族達の中で、家督を相続できなくなったサイモンは
特に彼に深い疑惑を抱いたようだったが・・・?

 ブラットの偽りがいつ、どんな形でバレるかという面白みだけでなく、
ブラットが化けているうちに次第にパトリックに心惹かれるようになり、
失踪の謎を追い始めるというストーリーになるの点がなかなか良く出来ている。
 サイモンの態度の不自然さなど、謎の答えは途中から判ってしまうが、
それでも飽きずに楽しむことが出来た。

 ただし、最初にブラットを送り込んだまま、お金を貰っただけで、
登場してこなくなったロディングの使い方が物足りないような気がした。
 彼に一波乱起こしてもらえたら、もう一つ面白みが増えただろうに。





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2007.10.24 (Wed)

『エンデュミオン・スプリング』

[著者]マシュー・スケルトン
[訳者]大久保寛
[出版社]新潮社
[初版発行]2006年6月30日

[感想等]
 選ばれし者しか読むことができない、ページが空白の本『最後の書』。
 過去、現在、未来、全ての知識が詰まり、手にした者は全世界を支配できる
というその本を巡る物語が1450年代のドイツと現代のオックスフォードを
舞台として繰り広げられるファンタジー。

 時代を隔てた2人の少年のドラマが、交互に進む構成もなかなか良いし、
彼らの一人称で語られるので、彼らの疑問、悩み、恐怖などが真に迫る気がして、
物語の展開には引き込まれた。
 現代のオックスフォードの図書館で、偶然にその本を見つけた主人公の
少年・ブレークの本の謎を解明していく物語も面白いと思ったが、
1450年代のドイツのグーテンベルクの少年徒弟・エンデュミオンの
印刷術の誕生の話の方が実際の歴史を感じさせて、とても興味深く感じた。
 
 ただし、ドラゴンに関わる話や、謎の追跡者に追われるブレークの探求は
ドキドキさせられるが判りにくく、ブレークの両親の話は中途半端な気がしたし、
話の結末にも少々不満が残った。


エンデュミオン・スプリング


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2007.10.21 (Sun)

『赤に捧げる殺意』

[著者]有栖川有栖  折原一 太田忠司 赤川次郎
   西澤保彦 霞流一 鯨統一郎 麻耶雄嵩
[出版社]角川書店
[初版発行]平成17年4月25日

[感想等]
 ミステリーアンソロジー集。
 収録作品は、『砕けた叫び』(有栖川有栖)、『トロイの密室』(折原一)、
『神影荘奇談』(太田忠司)、『命の恩人』(赤川次郎)、
『時計じかけの小鳥』(西沢保彦)、『タワーに死す』(霞流一)、
『Aは安楽椅子のA』(鯨統一郎)、『氷山の一角』(麻耶雄嵩)の8編。

 それぞれ著者の特徴が出ているような作品ばかりで面白かったが、
中でも『命の恩人』(赤川次郎)は、読みやすい作品で、
線路に転落した娘を助けられた主婦・久美子が娘の命の恩人の男に
後日、御礼に行き、大会社の専務を務める彼の恋人役を頼まれ、
彼を巡る遺産相続問題に巻き込まれるストーリーなのだが、
ラストの後味が良く、ほっとさせられる感じがした。

 また、探偵事務所で働く18歳のアンナが、
耳が聞こえなくなってしまい、読唇術や同僚の中川さん、
安楽椅子のささやきに助けられ、事件を解決するという
『Aは安楽椅子のA』(鯨統一郎)は、不思議な雰囲気があり、
なかなか面白く感じたし、
火村&有栖コンビが登場し、殺人現場に残されていた、
砕かれたムンクの『叫び』の人形が事件解決の鍵となる
『砕けた叫び』(有栖川有栖)も、思いがけない真相が
良く出来ていると思った。


赤に捧げる殺意

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2007.10.20 (Sat)

『上海迷宮』

[著者]内田康夫
[出版社]徳間書店 トクマ・ノベルズ
[初版発行]2006年9月30日

[感想等]
 上海より留学して、法廷通訳している曾 亦依(そう いい)は
一緒に日本へやってきた友人女性・賀 暁芳(が しょうほう)の
死体を発見する。
 驚く亦依の携帯にかかって来た兄からの電話で、
上海のホテルで殺された大学教授の事件の容疑者として父が
公安に連れて行かれたことを聞かされ、さらに驚くことに。
 知人の紹介で浅見光彦に2つの事件の捜査を依頼した彼女は
浅見と一緒に上海へ帰り、2つの事件の意外なつながりと、
思いがけない真相を知ることになる。

 日本と上海でほぼ同時期に起こった2つの殺人事件が、
急速に発展する都市・上海で発生する汚職や裏社会の犯罪組織など
日本とも関わる問題と深くつながり、意外な真相にたどり着く
というストーリーである。
 上海からの留学生・亦依の視点から見た日本や浅見の様子や、
浅見の目で見た上海やキャリアウーマン、日本領事館の内部など、
それぞれの視点や感じ方が楽しめるのが、なかなか面白かった。

 しかし、わざわざ上海に行って浅見が関わった事件なのに、
兄や兄の友人の上海日本総領事・伏見のお膳立ての上で、
安易に解決してしまったような感じが残ってしまったし、
少々、偶然が多く、上手く出来すぎた話に感じられたのが
残念な気がした。


上海迷宮

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EDIT  |  16:44 |  まあ面白いと思った本(☆3つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.10.19 (Fri)

勉強(BlogPet)

きょうbookrackと、短剣っぽい調査したかも。
それでnapは案内するつもりだった。
でも、墜落したかもー。
だけど、きょう星影丸は、☆kakiと体勢勉強したかもー。

*このエントリは、ブログペットの「星影丸」が書きました。
EDIT  |  08:53 |  このブログに関する雑談  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.10.17 (Wed)

『小樽 北の墓標』

[著者]西村京太郎
[出版社]毎日新聞社
[初版発行]2005年7月20日

[感想等]
 十津川警部の家を訪れ、定年を機に故郷の小樽へ帰郷すると
挨拶していった警視庁捜査一課の先輩ベテラン刑事、木村。
 それ程親しくもなかった彼が、わざわざ挨拶に来たことと、
彼が40数年間、一度も帰郷したことのない小樽へ戻ることに
ふと疑問を抱いた十津川は、上野で起きた殺人事件と小樽との
関わりを知り、木村が事件に関係するのではないかと思うのだが・・・。

 木村の高校時代に彼の父が小樽の運河で水死した事件の
真相を追う木村と、その彼の行動が引き起こす殺人事件を描き、
現在の事件だけでなく、過去の事件の真相にもたどり着く、
十津川警部らしい推理と人情味あふれる采配ぶりが心に残る作品である。

 ただし、元刑事が関係者の身内の誘拐事件まで起こして、
過去の事件の真相を知ろうとするのは、展開としては面白いが、
やり過ぎの感がしたのが残念である。


小樽 北の墓標

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2007.10.14 (Sun)

『四神(よつがみ)金赤館(きんせきかん)銀青館(ぎんせいかん)不可能殺人』

[著者]倉阪鬼一郎
[出版社]講談社 講談社ノベルス
[初版発行]2007年7月6日

[感想等]
 四神湾を隔てて互いが見える地元の旧名家・四神(よつがみ)家の
金赤館(きんせきかん)と新興勢力の花輪家が所有する
銀青館(ぎんせいかん)で、嵐の夜に殺人事件が起こる。
 両家の対立が関わる事件が招いた悲劇に花輪家招待されていた
ミステリー作家・屋形は銀青館で起こった、館主・炎太郎の密室殺人と
その後に起こった連続殺人に巻き込まれただけでなく、
金赤館での連続殺人の被害者の四神の大御所・皐月の死体が
銀青館に降って来るのまで、目撃してしまうのであった。

 嵐の中で確執のある両家でほぼ同じ頃に起こる殺人事件や、
降って来る死体の謎、密室トリックを居合わせたミステリ作家や
ミステリ愛好家達が推理する推理小説として読んでいて、
最後に館の仕掛けが判った時、「こんなのあり?」と思ってしまった。

 読み直してみると、館の謎を解く鍵的な描写は確かにあったから、
内容紹介に「驚天動地のトリック」とあった作者の仕掛けたトリックに
まんまと騙されてしまい、真相が見えなかったのだが、
なんだか釈然としない気分の残るミステリ作品であった。


四神金赤館銀青館不可能殺人

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EDIT  |  14:22 |  いまひとつだと思った本(☆2つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2007.10.12 (Fri)

☆(BlogPet)」を開く">">☆(BlogPet)

きょう星影丸は、☆kakinapは入院すればよかった?

*このエントリは、ブログペットの「星影丸」が書きました。
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2007.10.07 (Sun)

『北の秘密』

[著者]西村京太郎
[出版社]中央公論新社 C★NOVELS
[初版発行]2007年4月25日

[感想等]
 六十歳になった会社社長・小川憲之が会社へ向かう途中の車を
東京駅で降り、そのまま姿を消してしまう。
 会社の業績や家庭内にも問題はない失踪で、10日も連絡もなく、
心配した妻が私立探偵の橋本豊に依頼し、行方を捜し始める。
 一方、東京赤坂のホテルで男が絞殺されるが、被害者・田崎は
小川の学生時代の友人であった。その事件を追う十津川警部は
2つの事件の関連を示唆する橋本の情報を受ける。

 還暦を迎えた男が隠していた過去の事件の償いをしようとしたため、
発生した事件を、古い新聞記事を手がかりに推理し、
過去の事件の真相を掘り起こしていき、小川の行方を捜す橋本と
指輪から大学時代のサークルの存在を知り、その人間関係から、
殺人事件の犯人を探す十津川警部の捜査の2つの事件が結びついていく
様子を描いた作品で、なかなか面白かった。

 しかしながら、少々、ネタばれになってしまうが、
4人の容疑者のアリバイ崩しや、最後の小川の救出劇などが
上手く行き過ぎの感がしたのが、少々残念である。


北の秘密

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2007.10.05 (Fri)

人情も家出された(BlogPet)

きょうbookrackは、人情も家出された。

*このエントリは、ブログペットの「星影丸」が書きました。
EDIT  |  08:54 |  このブログに関する雑談  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
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