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2011.01.30 (Sun)

『甘栗と戦車とシロノワール』

[著者]太田忠司
[出版社]角川書店
[初版発行]平成22年2月25日

[感想等]
 名古屋に暮らす高校生の甘栗晃は、事故で亡くなった父の残した
私立探偵の仕事を終わらせて、高校生活に戻っていた。
 そんな彼に、中学時代は「名古屋最凶の中学生」と呼ばれていた
戦車みたいな同級生・徳永馨が探偵の仕事を依頼する。
 彼の小学校の恩師・音辺麻由子を探して欲しいというのだ・・・。

『甘栗と金貨とエルム』の続編に当たる作品なのだが、
前作を読んでいなくても、充分楽しめると思う。

 前作同様、高校生にしては大人な甘栗の視点から展開するのだが、
クールな口調だが、内容はかなりホットで、ほろりとさせられる
部分も多く、心にしみる作品になっている。
 特に、父を亡くした事故の加害者の息子へ、甘栗が思わず大声で、
気持ちを吐露してしまう場面が、なかなか良かった。

 事件の方は、同級生の恩師探しだけだと思えた依頼が、
結構危ない事件に発展していき、高校生が取り組むには、
かなり危なく、冷や冷やする場面もあるが、
最後の結末には、ほっとさせられる物語になっている。

 今度の依頼者が高校の同級生ということもあり、
前回あまり判らなかった、甘栗の高校生活の様子が出てきたのも、
ちょっと嬉しく思えた。
 
 なお、「シロノワール」とは何だろうと思っていたら、
名古屋では有名な「コメダ珈琲店」の名物デザートだそう。
 ちょっと食べてみたい気がした。



甘栗と戦車とシロノワール



<My Blog関連記事>『甘栗と金貨とエルム』

  
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EDIT  |  16:52 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2011.01.08 (Sat)

『不思議の扉 時をかける恋』

[編者]大森望
[著者]梶尾真治 恩田陸 乙一 貴子潤一郎 太宰治 ジャック・フィニイ
[出版社]角川書店 角川文庫
[初版発行]2010年2月25日

[感想等]
 時間を超えたラブストーリーを集めた短編集。
 収録作は『美亜ヘ贈る真珠』(梶尾真治)、
『エアハート嬢の到着』(恩田陸)、『Calling You』(乙一)
『眠り姫』(貴子潤一郎)、『浦島さん』 (太宰治)、
『机の中のラブレター』(ジャック・フィニイ)の 6編。

 日本の現代作家の作品だけでなく、ジャック・フィニイや
太宰治の作品も収録している点が良い。

 ジャック・フィニイの『机の中のラブレター』は大森望の
新訳だったが、以前に、別タイトルで読んでいたので、
驚きなどはなかったのが少々残念。でも、やはり面白い作品だ。

 太宰治の『浦島さん』には、ちょっと驚いた。
 太宰独特なちょっと皮肉な感じの口調で、
亀が語る『浦島太郎』は、亀だけでなく浦島も乙姫も、
知っているおとぎばなしの彼らとは違う面も見せ、
結末も一味違う感じで面白かった。

 が、一番驚かされたのは、『Calling You』(乙一)。
 携帯電話を持っていないため友人の居ない女子高生が、
頭の中に空想していた携帯電話にかかってきた電話の相手達と
交流するストーリー。
 話し相手になった男の子とのラブストーリーだけでなく、
不思議な年上の女性との会話なども、興味深く、
自分の時間と相手の時間が違っているという設定が良く、
起きる事件も結末も凝っていて、切なさが心に残った。



不思議の扉 時をかける恋




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EDIT  |  18:43 |  とても気に入った本(☆5つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
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