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2011.03.20 (Sun)

『桜の園 神代教授の日常と謎』

[著者]篠田真由美
[出版社]東京創元社
[初版発行]2009年4月30日

[感想等]
 建築探偵・桜井京介でおなじみの神代宗教授を主人公とする
シリーズの2冊目。表題作『桜の園』と『花の形見に』という
中篇を2作収録している。

 表題作『桜の園』は神代教授の大学での友人である教育学部
教授・大島庄司の頼みで、前作にも登場した旧友・辰野と一緒に、
大島が40年ぶりに訪れた桜館とよばれる親類の家において、
昔の事件を明らかになっていく物語。
 『マクベス』を思わせる3人の魔女的な老女たちと
珍しい桜の植えられた古い館の『桜の園』といった、
演劇的な雰囲気の中、大島の忘れていた過去の見聞や、
過去の事件が次第に明らかになるのが、興味深い作品であった。

 『花の形見に』は神代教授のルーツに関する物語。
こちらは、京介や蒼、深春が登場し、建築探偵の番外編らしい
雰囲気で展開されていく。
 神代の亡き母の墓に供えられた恋歌や、消えた絵画の謎解きに、
幼き日の神代や姉・沙弥、家族の話も登場するので、楽しかった。
 そして、『桜の園』に登場したメイドの道子の抱いていた悩みも
ついでに解決されてしまうのはちょっと出来過ぎかも。

 建築探偵・桜井京介シリーズを知る人には、もちろんだが、
知らない人も、過去の時代を追憶するようなストーリーは、
楽しめるのではないだろうか。



桜の園 神代教授の日常と謎



<My Blog関連記事>『風信子(ヒアシンス)の家 神代教授の日常と謎』

  


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2011.03.06 (Sun)

『蛇行する川のほとり』

[著者]恩田陸
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2010年6月30日

[感想等]
 夏休みに、演劇祭の背景装置を作るための合宿をしようと、
憧れの演劇部の先輩・香澄の家に誘われた毬子。
 香澄の親友・芳野との3人の合宿だと浮かれる毬子に、
思わず忠告する親友・真魚子。
 そして、ぶっきらぼうに行かないことを忠告しに来る、
初対面の男子・月彦や、真魚子のBFをつてにして、
いきなり接近してきた男子・暁臣などの存在に
不安になりだす毬子は、招待された香澄の家で、
昔、不幸な事件が起こったことを知る・・・。

 子供の頃に関わった事件に年月を経て向き合う羽目になる
高校生たちのひと夏の物語である。
 どうしても真実を掘り返さずにいられない若さの残酷さや
登場人物達の身勝手さ・自己中心さなどを感じさせられ、
結末の事件などにも、かなり嫌な後味の残る作品であった。

 特に、全ての発端となる過去の事件の香澄の母親の行動
には、本当に呆れてしまった。
 そして、その行動に長い間振り回され、結局は他の人を
巻き込んで苦しめる香澄にも、あまり良い印象を抱けなかった。

 何よりも、この後の登場人物達はどうやって生きていくのか、
また忘却の中に事件を押し込めてしまい、そして数年後に
傷つけあうことを知りながら、集まり掘り返すのだろうか?
 ・・・そんな救いの無いことまで考えてしまった。



蛇行する川のほとり



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