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2005.11.12 (Sat)

『幻夜 げんや』

[著者]東野圭吾
[出版社]集英社
[初版発行]2004年1月30日

[感想等]
 1995年、水原雅也は父の通夜の翌朝起きた大地震の中、
新海美冬という女性に出会う。叔父の死に関して、
彼女に弱みを握られるような形になったことと、
彼女に魅せられた雅也は、彼女と共に西宮から上京し、
彼女の意のままに動くようになってしまう。
 雅也の影の助けを得ながら、
美容院や宝石デザイン会社の経営に乗り出し、
次第に成功していく美冬。その美冬に関わりのあった人物が
被害者や加害者になって起こったいくつかの事件から、
彼女の過去に疑問を持つ刑事・加藤が接近してくる。

 新海美冬と名乗る女性が別人であることは、
ストーリーの途中で、簡単に判ってしまって残念である。
いくつも起こる事件などはそれぞれ良く出来ていると思うので、
もう少し、最後まで謎を引っ張って欲しかった。
 もっとも、未曾有の地震で記録が失われたとしても、
1人の人間がたやすく他人になれるものかという点に
関しては疑問の余地がある話ではあるのだが・・・。

 が、何よりも、何故他人にならねばならなかったのか、
という理由が説明されないままに終わってしまうので、
人を陥れてまで、虚の自分を守ろうとする女主人公が良く判らず、
共感や同情の気持ちが全くわかなかったし、
スカーレット・オハラに憧れる女性らしいのだが、
全く違う上昇志向の強いだけの嫌な女としか思えなかった。

 そして、そんな女性の美貌に惑わされ、踊らされ、
良い様に利用されてしまう男達の姿には幻滅してしまったし、
刑事の行動などにも正義を感じられなくてがっかりした。
 作者がそういう風に感じさせるのを狙って、
描いた作品のかもしれないが、私には
女主人公や自己中心的な人々の非常識な、
他者を陥れる話ばかり描かれているようにさえ思え、
大地震の話なども含めて、ストーリーの展開が
楽しいという類の話ではなかった。


幻夜 げんや

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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★おじゃまします

 図書館にあったこの本、いま佳境にさしかかったところです。。しかしbookrackさんの読書量はすごいですねー^^
いっしー |  2005年12月26日(月) 23:40 | URL 【コメント編集】

★ありがとうございます

issieさん、コメントありがとうございます。
この作品、『白夜行』という作品の続編らしいですね。
それを読んでいたら評価が変ったかもしれないのですが、
この作品単独で読んだ限りでは、
私的には好きになれない作品だったのが残念です。
bookrack |  2005年12月27日(火) 15:10 | URL 【コメント編集】

★こんにちは。はじめまして。

公式では続編と明記せず単体でも読めるものを狙ったのかもしれませんがうまくいかなかったんですかね。

「白夜行」は傑作だと思います。ほとんど救いようのない話ですがあくまで小説と割り切って読めばこんなに面白い本はなかなかないかも。
メガネ |  2006年02月03日(金) 11:15 | URL 【コメント編集】

★ありがとうございます

メガネさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

好みの問題なので、この作品の女主人公の生き方に関して、
同情の余地があるとか好意的に思われる人もいらっしゃると思いますし、
また、救いのない話が好きという人も好みの問題だし、否定はしません。

でも、私はそういう生き方には共感できないし、
救いや正義の存在の感じられない話は読んでいて辛いので、
おそらく、『白夜行』も楽しめないのではと思い、どうも読む気にはなれないです・・・。
bookrack |  2006年02月03日(金) 21:56 | URL 【コメント編集】

★長いコメントすみません

 おじゃまします。救いのない話ですか。。僕は歳をとるにつれて(まだ32ですが)日常に忙殺されるようになったし、世の中も団塊世代やバブル期の「夢」に懐疑的になってると思います。救いのない事件も多いですし。。

 だから現実を無視した話やただの浮かれ話より、人の内面を照らす話や現実に立ち向かう人の話を読むようになってきました。それが救いのない結果になってもそれが真実だと思うし、意味のないことではないと思うのです(><) もちろん百人いたら百人好みは別れるでしょうね。。

いっしー |  2006年02月18日(土) 12:00 | URL 【コメント編集】

★コメントありがとうございます

いっしーさん、いつもコメントありがとうございます。

確かに、現実は楽しいことばかりでなく、
嫌なこと、許せないようなことがまかり通ることも多く、
特に、ミステリは殺人や犯罪を扱っているものなので、
悲惨で残虐な許せない物語です。

しかし、私は悪辣な犯罪に対して罰を受けないという
ストーリーは好きではありませんし、
被害者に救いのないストーリーは読むのが辛いです。
せめて、犯罪に至った犯人の辛い立場に共感できれば、
まだ読んでいて我慢できるのですが・・・。

特に、この作品では、私は、
女主人公に同情できなかったし、被害者に救いもなく、
人を簡単に殺すような残酷な犯罪が裁かれていないので、
辛口批評をしました。

もちろん、現実に立ち向かう女主人公にたくましさを感じたり、
様々な犯罪や事件の起き、はらはらするストーリー展開など、
この作品を面白いと感じる人もいらっしゃると思うし、
そういう意見のある人を否定はしないつもりです。
bookrack |  2006年02月18日(土) 16:25 | URL 【コメント編集】

★ふたたび

 救い~の部分は「幻夜」について言ったのではないですよ!そんな深い作品とは思ってません。。

 あとうちに「17歳バトン」がまわってきました。よかったらbookrackさんもお願いします。。
いっしー |  2006年02月19日(日) 01:51 | URL 【コメント編集】

★ごめんなさい!

いっしーさん、再びありがとうございます。
『幻夜』の話でなく、一般的なお話でしたか・・・
ここに書いてあったので、この本の話だとばかり思っていました。
失礼いたしました。

それから、申し訳ないのですが、
バトン類は、私のブログの趣旨や内容とは合わないと思われるので、
お断りさせていただいています。
どうぞ、お許し下さい。

bookrack |  2006年02月19日(日) 13:31 | URL 【コメント編集】

いや~でもそれだけ思い入れをもって読んでもらえたなら、作者もきっと満足なんじゃないですか。自分はミステリはストーリー展開しかみないので、(特にこの話とか、そんなにキャラが描かれているわけでもなく、現実味もないので)普通におもしろかったですけれども、きっとbookrackさんほどには真摯に向き合ってなかったのかもしれないですね。これがだめなら、白夜行はもっと好みにあわないと思います笑。では、失礼しました
ハラキリ |  2006年02月20日(月) 00:46 | URL 【コメント編集】

★コメントありがとうございます

ハラキリさん、はじめまして。
コメントありがとうございました。
私も本は面白いかとか趣味に合うかを重視している鑑賞態度なので、
そんなに真摯でもないのですよ。
この作品に関しては、好きではない部分が多かったので、
ちょっと力説しすぎたかもしれないです。(苦笑)
bookrack |  2006年02月20日(月) 15:56 | URL 【コメント編集】

今日ここきてよかったです
東野圭吾人気ですよね・・
幻夜を友達から薦められたので、そーいえばと思い来て見ました・・・
白夜行を先に読んだほうがよさそうですね^^
ありがとうございますm(_ _)m
もぉむ |  2008年01月28日(月) 11:59 | URL 【コメント編集】

★そうですか、よかったです

もぉむさん、いつもありがとうございます。
私のように『幻夜』だけ読んでも、
充分判る話だとは思いますが、
やはり、『白夜行』も読んだ方が深く味わえるようですね。
bookrack |  2008年01月29日(火) 18:40 | URL 【コメント編集】

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★幻夜(げんや)@東野圭吾

 bookrackさんの記事を読んで、図書館で借りてみました。(というよりこれしかなかったのです。。)bookrackさん、ありがとうございました^^ 良くも悪くもまとまった本、という印象で
2005/12/31(土) 12:06:52 | 桃園結義
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