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2006.02.12 (Sun)

『誘拐の果実』(上・下)

[著者]真保裕一
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2005年11月25日

[感想等]
 宝寿会(ほうじゅかい)病院長の17歳の孫娘・辻倉恵美が誘拐された。
 疑獄事件での裁判を待つ被告人だが病院のスポンサーであるため、
入院して身を隠している財界の大物・永渕孝治の命を、犯人は要求してきた。
 この異常な誘拐事件に続き、19歳の大学生・工藤巧が誘拐され、
犯人の要求はは身代金でなく、永渕が会長のバッカス・グループの株だった。

 全く関係の無さそうな2つの誘拐が、永渕という点で結び付き、
意外な事件の真相へと至るストーリー展開は読み応えがあった。
 中でも、第1の誘拐の恵美の父、良彰の視点をとって、
患者の命を要求された医師として、婿養子として、
妻子と気持ちが離れてしまっている中年男性としての立場から、
誘拐事件を通じて、反省し変っていこうとする姿など、
感動的に感じ、とても良く描かれていたと思った。
 何よりも、誘拐事件の手口や犯人の要求の奇抜さだけでなく、
解決に至った事件の真の姿が8年後に判るというラストなど、
凝っていて、最後まで面白く読めた。

 ただし、大勢の人を巻き込み、世間を騒がせる事件を起こしたのに、
犯人の行動を擁護するように感じられる終わり方には、
少々納得がいかない気持ちが残ってしまった。


誘拐の果実(上)誘拐の果実(下)

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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