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2006.02.25 (Sat)

『バイティング・ザ・サン』

[著者]タニス・リー
[訳者]環早苗
[出版社]産業編集センター
[初版発行]2004年2月27日

[感想等]
 ドーム型都市・フォーでは、アンドロイド達の奉仕の元、
人間達は、姿形や性別を好みで換え、労働も病も死もなく
楽しむことが出来る暮らしをしている。
 少女・ウーマはそんな世界に完全にはなじみきれず、
世間や仲間達に呆れられるような行動を取り続けている。
 そしてついに仲間の1人を決闘の末に殺そうとしたことにより、
都市からの追放という制裁を選び、砂漠での生活を始める。
 
 30年ほど前の作品だそうだが、
「ありがとう」という言葉の感情エネルギーさえ支払えば、
何でも手に入り、好きなことが出来、自分の姿や性を次々変え、
好きなだけ生きられ、今の人生が嫌になったら
リセットして新しい人生を生きられるという世界という設定が、
今のゲームの世界を思わせ、細部まで良く描かれ、
イメージが強烈に伝わってくるような気がした。
 もっとも、そんな快楽や自己満足の追求ばかりの生活の描写には、
少々うんざりし、好感を抱けなかったのだが、
それが本当に理想的な人間生活なのかという疑問を抱かせるのが
作者の狙いだとしたら、良く出来ていたと思う。

 また、それに反逆する主人公の少女・ウーマの行為が、
自分を愛して欲しいとか自分を認めて欲しいという欲求が
満たされないゆえの我ままとしか思えず、好きになれなかった。
 彼女がリセットでなく都市を離れて砂漠へ出ることを選んでも、
それは勇敢な行為でなく、社会の恩恵に甘えた自己満足であって、
結局は人と違うことをして満足しているだけの存在でしかないように
感じられず、共感できなかった。


バイティング・ザ・サン

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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