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2006.04.19 (Wed)

『照り柿 浄瑠璃長屋春秋記』

[著者]藤原緋沙子
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2005年10月15日

[感想等]
 『よろず相談承り』の看板を掲げ、長屋で暮らしている青柳新八郎は
突然に家を出た妻・志野を忘れられず、弟に家督を譲り、妻を捜しに
陸奥国平山藩から単身江戸へ出てきた浪人である。
 彼に持ち込まれた用心棒などの仕事を通じて、様々な人間の
悲喜交々な事件が展開されていくという形の四つの連作短編集。

 主人公・新八郎の事情は第1話「盗まれた亀」で明らかになり、
彼の妻への思いが、その妻の行方が判りそうになった最終話まで、
様々な事件を通じて描かれている点が心に残る作品であった。
 また、彼だけでなく彼に仕事を依頼する人々の悲しい事情や、
浪人の友人・多聞のしたたかだが頼りになる姿や
長屋の隣人・八重のさりげない思いやりや温かさ、
元巾着切り仙蔵の陽気でのん気な様子といった、
彼の周囲の人々の描写の中に作者の優しい眼差しを感じさせられた。
 
 ただし、最終話「照り柿」で妻の消息が弟の情報で判りかけるのだが、
その真偽を確かめることが無く、終わってしまう点が残念である。
 解決し切っていないことで、余韻が残る点は良いと思うのだが、
出来れば、妻が見つかった時の新八郎の反応やその後どうなったかを
描き切って欲しく思った。


照り柿 浄瑠璃長屋春秋記

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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