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2006.06.24 (Sat)

『蛇の形』

[著者]ミネット・ウォルターズ
[訳者]成川裕子
[出版社]東京創元社 創元推理文庫
[初版発行]2004年7月30日

[感想等]
 ミセス・ラニラは、道ばたで隣人の黒人女性・アニーが
死にかけているのに出くわしてしまう。
警察は彼女の死を交通事故死として処理したが、
ミセス・ラニラは殺人ではないかと主張した。
 そのために近隣より孤立し、嫌がらせを受け、
夫婦仲も危うくなって、夫の転勤で海外へ移住したのだが、
20年後、イギリスへ戻って来たミセス・ラニラは
殺人の証拠を求め、執念の捜査を開始する。
 
 この作品は殺人事件の証明や真犯人の追求の過程
はもちろん非常に面白いのだが、
ミセス・ラニラが何故そこまで他人の事件に関心を持ち、
イギリスを離れてからも手紙などで調査したりしたのか、
ということも気になり、最後まで興味が尽きなかった。

 彼女の近隣に住んでいた人達の、思いがけない過去や現在が
次第に明らかになっていくのがとても良く出来ていた。
 アニーが精神的な病を持つ黒人ということで、
近隣では嫌われたりからかわれている存在だったことから、
あからさまな人種差別があったことや、人々の事勿れ主義や
そのずるさなどには腹が立ったし、
妻を信じ守れない夫サム・ラニラは許せないと思った。
 ストーリーの展開と共に、人々の真の姿を暴いていくような、
ミセス・ラニラの正義感的行動に共感・納得しかけていたのだが、
本当の動機が判った時には、女性の執念というものが
殺人事件以上に怖いと感じさせられた。


蛇の形

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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