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2006.08.26 (Sat)

『奇術探偵 曾我佳城全集』

[著者]泡坂妻夫
[出版社]講談社
[初版発行]2000年6月30日

[感想等]
 伝説の女流奇術師・曾我佳城(そがかじょう)が冴えた推理をくりひろげる短編集。
『天井のとらんぷ』から『魔術城落成』までの、20年にわたる22作品を収録。

 プロやアマの奇術師や奇術等などが関わる様々な事件や、
事件現場等にたまたま居合わせた曾我佳城が、
奇術師らしい着想で、事件の謎を解いていくという
連作短編集で、それぞれの作品によって、
謎解きが面白いもの、ありがちな結末なもの、
後味のよくないもの、すっきりするもの、等々、様々であるが、
奇術や推理に興味のある者には楽しめる作品集になっている。

 中でも、私が面白いと思ったのは、TVのバラエティショーの放映中に
取り上げられた、少女歌劇団付属音楽学校寮の集団中毒事件の
犯人を暴くいきさつを、TVの台本風に記述した『白いハンカチーフ』で、
意外な犯人像とともに、表記の奇抜さが良かった。
 また、カード奇術の手法から、犯人を突き止める『とらんぷの歌』も、
奇術のからくりが判る面白さもあって、楽しめた。

 特に、温泉での殺人事件の謎解きを描いた『ミダス王の奇跡』は
登場人物が判りにくく、すっきりしない部分があって気になっていたら、
ラストの『魔術城落成』で納得することが出来るなど、
連作らしい、様々な伏線や登場人物達のある構成も楽しめるのが良かった。

 なお、「佳城」とは、「墓場」の意味があるそうで、
それもラストの作品の大きな伏線になっていたようである。


奇術探偵 曾我佳城全集

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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