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2006.08.27 (Sun)

『銀座開化事件帖』

[著者]松井今朝子
[出版社]新潮社
[初版発行]2005年2月20日

[感想等]
 元士族の次男坊で、江戸時代には芝居に関わり、
御一新後は蝦夷地に渡っていたという経歴と暗い過去を持つ、
久保田宗八郎は、4年ぶりに戻った東京で世捨て人同様の暮らしをしていた。
 が、宗八郎は大商人・高島嘉右衛門の下で働く兄・正矩の依頼で、
明治の文明開化の象徴の地・銀座での妨害の多い瓦斯の工事の見守りを
請け負うことになり、銀座で暮らし始め、様々な人々に出会い、
文明開化の波の中に起こる様々な事件に巻き込まれていく。
『明治の耶蘇祭典(クリスマス)』『井戸の幸福』『姫も縫ひます』
『雨中の物語』『父娘草(ちちこぐさ)』の5編からなる連作集。

 明治初期の銀座に住む、様々な人々の姿や町の様子を感じられる作品で、
どの短編も主人公の宗八郎の目で、旧幕臣たちの明暗というか、
江戸幕府の崩壊後の士族たちの困窮や、時勢に対応できない人々、
新時代への理想を持つ若い人々などが興味深く描かれていると思った。
 特に明治のクリスマスやサンタクロースが描かれた『明治の耶蘇祭典』
は面白く感じられた。

 残念なのは、最終話『父娘草』のラストで、宗八郎が幕末に関わった
仇敵ともいえる人物との対決を決意したところまでしか描かれていなくて、
その後、どうなったのかが判らないまま、終わっている点で、
明るい未来ではないだろうと予想出来るが、描いて欲しかった。


銀座開化事件帖

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