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2006.09.09 (Sat)

『朽ちた樹々の枝の下で』

[編者]真保裕一
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]1999年2月15日

[感想等]
 妻の交通事故死により、札幌から上富良野へ移住し、
森林作業員になった尾高健夫。
 早朝の森で彷徨っている妻に似た面差しの女性を見つけるのだが、
逃げ出し崖から落ちてしまった彼女を病院に運ぶことになる。
 その女性が謎を残し病院から逃亡してしまい、その謎を追ううちに、
自衛隊員の事故死や自然保護団体の企みらしい森林作業の妨害などに
巻き込まれていく。

 妻の死に自責の念を持つ男・健夫が、女性の素性や行方を気にし、
刑事でも探偵でもない素人として捜査をする過程が良く出来ているし、
自衛隊内部の不正を追求していくことになる展開など、
なかなか面白い作品で読み応えはあった。
 特に、恋人の死の謎を追う女性・慶子を探しながら健夫が、
逃げていた自分の妻の死を見つめ直し、妻の生前の真実を知り、
義父とも和解できるようになるという点が良いと思った。
 また、森林作業員達の人物造型や森林組合の抱える問題などの描写が、
事実に即しているように感じられ、興味深かった。

 しかしながら、作業員を襲う妨害工作の真相にはがっかりしたし、
自衛隊の人物の造型や秘密任務の類には真実味が薄い気がした。
 何よりも、慶子の恋人の死に対する結末の付け方に関しては、
あっけなさすぎるような、少々納得がいかないものを感じたのが
残念な点である。


朽ちた樹々の枝の下で


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