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2006.09.30 (Sat)

『天の鎖(あまのくさり) 第一部 延暦少年記(えんりゃくしょうねんき)』

[著者]澤田ふじ子
[出版社]中央公論新社 中公文庫
[初版発行]2005年12月20日

[感想等]
 延暦年間、平安遷都が行われようとしている時代に、
漁師の手伝いをしながら貧しい暮らしをしている山背国の少年「牛」。
 「牛」の父は工匠として、新しい都の造営に関わっていて、
「牛」にも工匠としての修行をするように強いていて、
本当に自分のやりたい仏師としての修行が出来ない彼は、
空海と空海の師・行叡という偉大な人物との出会いを経て、
仏師となる決意を固め、陸奥へ旅立つ。

 空海やその師である行叡、桓武天皇などの歴史的に有名な人物より、
「牛」や新都建設に関わっている工夫達や「牛」の家の近所の人々など、
一般庶民の視点で、「牛」の周囲の様々な出来事が描かれている点が、
なかなか興味深い作品だと思った。
 時々、書かれている歴史の教科書に載っていそうな事実や事件が、
全く「牛」には関係ないわけではないのだが、補足的で、
あまり重要な事柄に思えなくなってくるような気さえしてしまい、
「牛」の成長をひたすら見守るような気分で読み終えてしまった。

 ただし、後の「牛」に影響を与える行叡との出会いとして設定されている、
桓武天皇を知らずに、彼が馬で子供を怪我させそうになるのを怒り、
天皇をしかりつける「牛」のエピソードはいくら無知な子供のことだとしても、
ありえない気がして、少々無理があるように思えたのが残念である。


天の鎖 第一部 延暦少年記

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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