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2006.10.18 (Wed)

『ぶぶ漬け伝説の謎 裏(マイナー)京都ミステリー 』

[著者]北森鴻
[出版社]光文社
[初版発行]2006年4月20日

[感想等]
 京都の風情や人情、味などを絡ませた謎をめぐる連作短編集。
 元広域窃盗犯の有馬次郎(アルマジロ~)は、今では足を洗い、
知る人ぞ知る京都の名刹・大悲閣千光寺で穏やかに寺男をしている。
 彼は、何故か前歴を知られていないはずなのに、
みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいや
ボケミス作家ムンちゃんこと水森堅が持ち込んでくる
珍事件・難事件の謎解きを心ならずもさせられてしまう羽目になる。
 表題作『ぶぶ漬け伝説の謎』など6作収録。

 どの短編も京都の美味しそうな食材が描かれ、
有馬次郎がこっそり謎解きをしていく様子が面白い。
 京都人にはどのように感じられるのか判らないが、
他の地域に住む人間としては、京都の裏事情も知ることが出来、
謎解きも楽しめる、ユーモア一杯の作品集である。

 特に、京都で「ぶぶ漬けでも食べて・・・。」と帰り際に言われ、
本当にぶぶ漬けを食べて帰ると後でどんな悪口を言われるか判らないという
有名な話を元にした、表題作『ぶぶ漬け伝説の謎』は、
京都の裏伝説を取材中の神奈川のフリーライター・横田太が殺された事件で、
同じような題材を取材していて彼と出会っていた折原けいが疑われる。
 けいの疑いを晴らすため、横田の取材先を探す羽目になった有馬次郎が、
死体の胃の内容物から、意外な真実を突き止める話なのだが、
京都の食に関する話が興味深く、謎解きも楽しめる作品であった。
 
 なお、前作に『支那そば館の謎』という作品がある。
 前作も6篇からなる京の風情や味をからめた連作集で、
読んでいなくても『ぶぶ漬け伝説の謎』は充分楽しめるのだが、
私は、ムンちゃん&折原けいがドタバタしすぎているように思え、
前作の方が住職や有馬次郎がカッコよく活躍していた気がする。
 その点がちょっと残念である。


ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー 支那そば館の謎

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

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