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2006.10.25 (Wed)

『深淵のガランス』

[著者]北森鴻
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2006年3月20日

[感想等]
 花師と絵画修復師、2つの顔を持つ男・佐月恭壱(さつききょういち)が主人公の、
大正末に活躍した洋画家・長谷川宗司の絵画の謎に迫る表題作『深淵のガランス』と、
続編『血色夢』を収録した作品集。

 絵画修復師として佐月恭壱が依頼された仕事から、
絵画の鑑定や売買・偽作製造などの裏の事情や関わる人々の思惑、
絵画にまつわる意外な真実が見えてくるのがとても興味深い作品集である。
 絵画の下に別の絵があり、それが今まで言及されたことのない、
作者の過去の真実につながるという表題作『深淵のガランス』も面白かったが、
染料の原料の原石の発掘場所の特定などの細かい点まで
こだわりを持って作業していく『血色夢』での洞窟壁画の修復・保存方法や、
佐月の熱中した作業の様子は、物珍しく感じ、楽しめた。
 が、洞窟壁画の修復中に、過去に佐月が手がけた佐々木画伯の絵画が
分割された作品であり、その争奪戦が発生しているという事件が絡み、
2つの事件が関連ありげに進行するようになっているのは盛り沢山過ぎ、
2つの作品に分けても充分楽しめそうなのにと、少々もったいなく感じた。
 
 なお、佐月に何度も電話を掛けてきて、手書きの手紙まで寄こす
謎の女性が登場するのだが、どうも作者の別シリーズ作品の女主人公の
「冬狐堂(とうこどう)」こと宇佐見陶子(うさみとうこ)ではと思ったのだが、
判明せずに謎として残ってしまって、気になっている。


深淵のガランス


<My Blog関連記事>『狐闇』

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 小説 読書 北森鴻 絵画修復師 ミステリ

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