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2006.11.01 (Wed)

『この胸いっぱいの愛を』

[著者]梶尾真治
[出版社]小学館 小学館文庫
[初版発行]2005年10月1日

[感想等]
 『クロノス・ジョウンターの伝説』を原作とした映画『この胸いっぱいの愛を』の
原作者自身によるノベライズ作品。
 2006年、門司へ向かう飛行機に乗り込んだ人々の中で、
大好きだった年上の女性との別れ、自分を産んだ直後に死んでしまった母、
交通事故で亡くなってしまった息子・・・等、過去への未練を持つ人達が
同時に1986年の門司へ戻ってしまった。
 2006年の世界で何が起こって、過去へ戻ってしまったのか、
そして、1986年の世界で、もう一度、やり直すことができるのか。
 
 残念ながら、私は映画を観ていないので、
どこまで映画に忠実にノベライズされているかは良く判らない。
 が、レッドツェッペリンの「この胸いっぱいの愛を」の曲に触れながら、
少年時代の自分に出会い、大好きだった年上の女性と再会し、
その女性の病死を止めようとする鈴谷比呂志(すずたにひろし)を中心に
自分を産ぬことになっている母に出会う若者・布川、
息子の交通事故死を止めようとする吹原とその元妻、
盲導犬の死を看取れなかったことを悔やむ老婦人・角田、
そして、奇妙な機械を持った臼井などの遭遇する出来事が綴られ、
次々変わる場面展開は、映画ノベライズらしい作品である。
 過去であれこれ悪戦苦闘し、過去を変えていく登場人物達の姿や
その抱えた思いが感動的であり、面白いのはもちろんなのだが、
何故、飛行機に乗っていたはずなのに、過去へ行ってしまったのか
という設定の巧妙さとその驚愕的な事実が判る辺りが良かった。

 タイムスリップで過去を変えようとするのは原作の
『クロノス・ジョウンターの伝説』の設定そのものだが、
原作にあった「過去から戻る際に、現在には戻れず、
戻った分に比例した未来へ飛ばされるという設定になっていて、
愛する人を救っても、その人と現在の時間を共有できないし、
未来で会えるかも定かでない点」が無くなっているのが残念なのだが、
感動のラストになっている分、良かったのかもしれない。
 ただし、映画のラストはこの作品と違うそうだ。


この胸いっぱいの愛を


<My Blog関連記事>『クロノス・ジョウンターの伝説』

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 小説 読書 梶尾真治

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