06月≪ 2017年07月 ≫08月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2006.12.03 (Sun)

『妖異七奇談』

[編者]細谷正充
[著者]夢枕獏 朝松健 山田正紀 宮部みゆき 東郷隆 菊池秀行 梶尾真治
[出版社]双葉社 双葉文庫
[初版発行]2005年1月20日

[感想等]
 ホラー時代小説7編を収録。収録作は『黒川主』(夢枕獏)、
『飛鏡の蟲』(朝松健)、『あやかし』(山田正紀)、
『小袖の手』(宮部みゆき)、『両口の下女』(東郷隆)、
『幕末屍軍団』(菊地秀行)、『清太郎出初式』(梶尾真治)。

 平安期~明治までの時代小説形式のホラー小説集とのことで、
怪異なものが登場する荒唐無稽な話ばかりかと思ったが、
意外に、読み応えのあるストーリーが多く、面白かった。

 中でも、陰陽師・安倍晴明ものの『黒川主』(夢枕獏)は
「黒川主」を名乗る妖怪に魅入られた女性の話で、
安倍晴明が妖怪と対決する様子や、源博雅との交流が
興味深く、読み応えがあった。

 その他では、母親が娘に古着物の妖怪話をする『小袖の手』
(宮部みゆき)は、母の話の内容も怖いが、娘が買ってきた
安い着物のからくりを見抜くオチが優れていて面白かった。

 また、『両口の下女』(東郷隆)は滝沢馬琴を主人公にし、
彼の家に来た怪しげな下女の正体も気になるが、
馬琴の家の家族の様子の方が恐ろしい気がしたのが、
皮肉であって、面白く感じられた。

 そして、『清太郎出初式』(梶尾真治)はH・G・ウェルズの
『宇宙戦争』の火星人が日本にも来たという構想で描かれた物語。
 火星人の襲撃自体は恐怖なのだが、生き残った青年が出会った、
子供・老人・芸者と家族のように暮らしていく姿は、
人情話風で怖くはない、心温まる点が良かった。


妖異七奇談

スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 夢枕獏 朝松健 山田正紀 宮部みゆき 東郷隆 菊池秀行 梶尾真治

EDIT  |  13:52 |  なかなか良いと思った本(☆4つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。