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2006.12.06 (Wed)

『天平大仏記』

[著者]澤田ふじ子
[出版社]中央公論新社 中公文庫
[初版発行]2005年3月25日

[感想等]
 天平15年の聖武天皇による金銅盧舎那仏造顕の詔で、
奴婢ながら卓越した造仏工・天国(あまくに)をはじめ、
技能のある奴婢たちは、その身分を良民に直され、
大仏建立に携わることになる。
 が、立派な仕事をして良民として認められたいと思い、
純粋に大仏建立に励もうとする天国や奴婢たちは
権力者達の政権争いや陰謀に心ならずも巻き込まれ、
酷い目にあうことになる。

 奴婢が良民と隔てられた厳しい身分制度だけでなく、
施政者である藤原仲麻呂や国君麻呂等が
本来崇高な目的なはずの大仏建立を
権力欲の手段としているような姿に怒りを感じさせられ、
歴史の大事業の中に押しつぶされていく人々の姿に
悲しみを覚えた。

 特に、主人公・天国は母が良民、父が奴婢(ぬひ)という、
奴婢として苦労しながら身に着けた技能を評価され、
他の手技を持つ奴婢達と一緒に、身分を良民にしてもらえ、
大仏の建立に加わることになったはずなのに、
結局は奴婢のままのように過酷で危険な労働の末に、
最後は大仏建立の喜びを味わう間もなく、
盲目となって故郷へ帰るという結末の悲惨さに、心が痛んだ。


天平大仏記

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 澤田ふじ子

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★bookrack

bookrackが良民にするのかな?
BlogPetの星影丸 |  2006年12月07日(木) 17:39 | URL 【コメント編集】

★はじめまして

ボトルメール拾いました!
また遊びに来ますねv-238
六華 |  2006年12月08日(金) 21:09 | URL 【コメント編集】

★ご訪問ありがとうございました

六華さん、ご訪問ありがとうございました。
ボトルメールをご縁によろしくお願いいたします!
bookrack |  2006年12月09日(土) 14:48 | URL 【コメント編集】

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