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2006.12.09 (Sat)

『オイディプス症候群』

[著者]笠井潔
[出版社]光文社 カッパ・ノベルス
[初版発行]2006年10月日

[感想等]
 パリ大学の女学生ナディア・モガールは
ウィルス性の病気・オイディプス症候群に侵された
旧友の医師・フランソワの依頼で、
彼の師・マドック博士に資料を届けるために、
ギリシャへ向かうことになる。
 日本人の友人・矢吹駆を伴って旅に出たナディアは
アテネの空港で駆が電話を掛けている間に
出迎えの者から博士はクレタ島南岸に浮かぶ孤島
「牛首島(ミノタウロス島)」にいると聞かされ、
1人で先に島へと行くことになる。
 ナディアは「牛首島」で偶然に旧友・コンスタンに出会い、
駆とは別行動のまま、マドック博士の滞在している
アメリカの富豪の別荘「ダイダロス館」へ一緒に行く。
 そして、そこに集まった10人の男女に関わり、
奇妙な連続殺人に遭遇する。

 発生している奇病・オイディプス症候群を巡る事件と
過去にあったアメリカの大富豪の息子の誘拐事件が絡むのだが、
医学だけでなくギリシャ神話や、論理学に及ぶ会話や説明が多く、
私には知らないことも多く、興味深く感じられたのだが、
そういう点に興味がなく、苦手に感じる人には面倒で退屈で、
長く感じられる作品かもしれない。

 一方、閉ざされた島での連続殺人事件そのものは、
私には割と早い段階で、犯人の察し位は付いてしまったし、
密室などのトリックは中々面白かったものの、
犯人の動機などに同情を覚える殺人の部分と、
許せない思いのする殺人が混じる複数犯行という点が、
それ程突飛ではなく感じられる作品であったのが残念。

 なお、この作品はシリーズの中の一編になっていて、
ナディアと駆の関係、駆の人物像など、良く判らない部分もあり、
出来れば著者のこの作品の前作『哲学者の密室』等を読んでから、
読むべきなのかもしれない。


オイディプス症候群

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 小説 読書 ミステリ 感想 笠井潔

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