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2006.12.10 (Sun)

『逃げる悪女』

[著者]ジェフ・アボット
[訳者]吉沢康子
[出版社]早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫
[初版発行]2005年1月10日

[感想等]
 判事ホイット・モーズリーは癌で余命わずかな父のため、
自分が幼い日に、家族を捨てて出て行った母を捜すことを決意する。
 母は金を横領した銀行員・パウエルと不倫・逃亡の末に、
彼を殺し、ギャングの一員になっていた。
 その母と会おうとしたホイットは母の居るヒューストンに行き、
ギャングたちの抗争に巻き込まれてしまい、判事の身分を隠して
逃亡しようとする母を助けようと必死になる。

 現職の判事が他の州でとはいえ、身分を隠し、
ギャングの抗争や殺人に巻き込まれてしまうというのは
相当むちゃくちゃな設定ではないかと思うのだが、
そういうことを気にしないで、麻薬が絡み、
ギャングや裏世界の抗争や銃撃戦・カーアクションのある
アメリカ的なミステリとしてだったら、まずまず楽しめると思う。

 が、ラストのオチにはかなりガッカリした。
判事の母はまた姿を消してしまうし、
判事が死んだギャングに罪を押し付けるようにして、
一切咎められないまま終わった点など、都合が良すぎて、
結局、一連の大騒動が何だったのかと馬鹿馬鹿しく思えてしまった。

 なお、この作品は判事モーズリーのシリーズの3作目だそうで、
私の場合は前2作を読んでいなかったのだが、
この作品だけで充分に話の内容は判るようにはなっているし、
他の作品もこのような話なら、読む気になれないだろうと思った。


逃げる悪女

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 ミステリ 感想

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