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2005.09.01 (Thu)

『小説 圓朝』

[著者]正岡容
[出版社]河出書房新社 河出文庫
[初版発行]2005年7月20日

[感想等]
 「怪談牡丹燈籠」で有名な明治の落語名人・三遊亭圓朝の
修業時代の前半生を描く昭和18年発表の小説の復刊。

 あちこちへ奉公へやられながらも、落語家になりたくて、
結局、その一念を貫き、2代目三遊亭圓生に弟子入りしたことがらや、
修業時代の苦労、ようやく「怪談牡丹燈籠」など自作の噺を完成し、
人気を呼び、これからという矢先に江戸が幕末の戦乱に巻き込まれ、
落語どころか明日が判らない時代になるところで小説は終わる。
 が、それからの圓朝の名人として大成する先行きが
充分感じられる作品となっている。

 私は圓朝については、「怪談牡丹燈籠」の噺や、
明治の名人だということ位しか知らなかったので、
修業時代の師匠との深刻な確執や、
そのことが新しい噺を生み出すきっかけを作ったことなどに
とても驚いた。

 そして何より、とにかく落語がやりたいのに、
硬い職業につかせたいという兄などの思惑から、
色々な仕事への修業奉公へ出るものの、しくじったり、
ついには病気になってしまった少年時代の圓朝の姿や
色々な周囲の悪意や好意の中、落語家として、
次第に成長していく姿に感動した。

 なお、小説の後に収録されている『附 我が圓朝研究』も
作者の圓朝への思いや速記の研究の様子が判り、
圓朝の創作した噺の解説が詳しく、良い資料になっていた。


小説 圓朝

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