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2007.01.17 (Wed)

『なぜ紫の夜明けに』

[著者]吉村達也
[出版社]双葉社
[初版発行]2006年8月25日

[感想等]
 バイク事故で、事故に至る記憶を失った青年・透。
 10年後、結婚寸前の彼は偶然救った女性・マリアに心を惹かれ、
バイク事故が自殺未遂であったこと、その自殺未遂は
自分が関わったレイプ事件への贖罪であったことを思い出す。

 自分の記憶の不都合な部分を封印してしまった主人公が、
出会ってしまった女性が自分の犯罪の犠牲者だったという点などが
すぐに判ってしまうし、それ程目新しい設定ではない。
 が、彼が贖罪として、犠牲者のマリアに尽くそうとする気持ちで
婚約者を捨て去ってしまったり、学生時代に付き合っていたが
別れてしまい今は良い友人のつもりの元恋人との関係など、
複雑な要素が絡んで、主人公の混乱状況などがドラマチックである。

 しかし、女性の立場からすると、主人公に関わる3人の女性達は、
捨てられてしまう婚約者だけでなく、レイプの犯人と知らず愛する女性、
元恋人の何でも相談できる女友達としか思われない女性の3人であり、
主人公に振り回されてしまっていて、迷惑で不幸な立場だと思う。
 主人公は情熱的に女性を愛し、それぞれに充分に報い、
贖罪しているつもりなのだろうが、独り善がりのような気がする。
 また、ラストの透の選択に対し、女性達がどんな反応を示すのか、
という点が描かれていないのが、残念である。


なぜ紫の夜明けに

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タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 吉村達也

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