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2007.01.20 (Sat)

『晴れた空』(上・下)

[著者]半村良
[出版社]祥伝社 祥伝社文庫
[初版発行]平成17年7月30日

[感想等]
 第2次大戦末期、昭和20年3月10日の東京大空襲後、
上野の地下道に集まってきた親も家も失った浮浪児達8人が、
廃墟と闇市の中を餓死せず生き抜くため団結し、
子連れの美しい未亡人・静子や特攻帰りの男・前田の庇護を受けつつ、
敗戦後の日本を生き抜いていく物語。
 
 戦災孤児となった子供達が何の庇護も受けず、
自分達の才覚で盗みなどをしながらも生き抜いていた姿など、
今では物語の世界の情景のようだが、かつての日本の姿であり、
もう二度とこういうことは起こって欲しくない情景である。
 そんな境遇の中で、静子を母のように慕いながら、
団結し助け合い成長していく級長をはじめとする少年達の姿は
感動的であり、事業を起こし成功していく姿はたくましく心温まる。

 が、母代わりの静子が戦争前からの因縁の陰の力に助けられ、
成功後にその代償を求められ、辛い立場に追い込まれていく点は、
幸福になったとは言えない、かなり厳しいストーリー展開である。
 
 東京大空襲後の晴れた青空を虚しく見上げた少年達はラストで、
旅先のハワイで『憧れのハワイ航路』を歌う大人になったのだが、
その後の彼らの人生では、青空が楽しく見ることが出来るのか、
少々気になる終わり方である。


晴れた空 (上)晴れた空 (下)


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 半村良

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