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2007.01.21 (Sun)

『なまみこ物語・源氏物語私見』

[著者]円地文子
[出版社]講談社 講談社文芸文庫
[初版発行]2004年4月10日

[感想等]
 道長の企む策謀の生霊騒動で贋招人(にせよりまし)となった
姉妹の妹・くれはは中宮定子に仕えていた女で、2人の母は巫女であった。
 道長に仕える姉・あやめとの関係や定子に対する嫉妬などから
騒動に加担する羽目になったくれはだったが、定子の天皇への愛に
道長の企みは失敗してしまうという物語、『なまみこ物語』は、
著者が『大鏡』等から構想を得、実際にあった古典という設定で発表したもの。
 『源氏物語私見』は著者の源氏物語現代語訳の過程で生まれた随想。

 『なまみこ物語』は一条帝の皇后定子と一家を襲う悲劇と
道長の陰謀など、平安時代の歴史的な事実を元に、
定子の気高い様子や架空の人物であろう・くれはの生い立ちや
彼女が定子を裏切るようになったいきさつなどの
作者の想像の部分が違和感なく、そんな風だったろうと思わせる、
興味深い人間ドラマになっている。

 『源氏物語私見』は六条御息所という、好ましいと思われない
登場人物に対する、著者の好意的なまなざしを感じたり、
現代語に訳した著者ならではの言葉に対する指摘などに、
発見や興味深さがある作品で、随想という軽いものではなく、
研究論文のような深みのあるように思えた。





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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 円地文子 源氏物語

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