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2007.01.27 (Sat)

『出口のない海』

[著者]横山秀夫
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2006年7月14日

[感想等]
 第2次大戦末期、人間魚雷「回天」による奇襲作戦に参加した
青年・並木浩二は、高校野球での甲子園優勝の経験のある投手で、
期待された大学野球での活躍を肘の故障で果たせずに居る時に、
学徒動員により召集されたのだった。
 彼が「回天」に乗り込むまでのいきさつやその死を描く作品で、
映画化もされている。

 戦争を扱った作品を読むたびに、悲しくなり、
失われた命や多くの可能性を惜しむ気持ちと、
もう二度とこういうことはあって欲しくないと思い、辛くなる。

 この作品もやはりそういう辛い作品であって、
肘の故障という辛い試練を乗り越えながらも、
野球を諦めていなかった主人公・浩二が、戦争へ駆り出され、
死への諦めの境地になったり、生き残ってまた野球をやり、
魔球を編み出したいという葛藤を抱いたりする姿が
非常に生々しく、痛々しく思えた。

 浩二の最後の様子は、あまりに残酷過ぎると思ったが、
密かに愛していた女性・美奈子や同じように戦争に駆り出された
野球部の仲間のその後も描かれていて、
彼の残した回天の現実や、果たせなかったことへの思いが
未来に引き継がれていくように感じられた点は良かったと思う。

なお、私は未見だが、この作品は最近、映画化されている。


出口のない海

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 横山秀夫

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