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2007.03.28 (Wed)

『移り香の秘密 塙保己一推理帖』

[著者]中津文彦
[出版社]光文社 
[初版発行]2006年3月25日

[感想等]
 江戸時代の「群書類従(ぐんしょるいじゅう)」の編纂で有名な
塙保己一(はなわほきいち)が探偵役となって、
周囲の人達に関わる事件や謎を解く連作推理時代小説集。
 『移り香の秘密』『三番富の悲劇』『枕絵の陥し穴』の3作品を収録。

 この作品集は、『塙保己一推理帖 観音参りの女』に続く第2弾であるが、
前作を読まなくても充分に楽しむことが出来るだろう。
 盲人である保己一の持つ、研ぎ澄まされた感覚と群を抜く記憶力が、
戯作者・大田南畝(おおたなんぽ)の情報収集などの助けを得て、
思いがけない出来事の真相を暴いていくという設定が、面白い。
 また、「群書類従」の編纂者として位しかなじみの無い保己一だが、
南町奉行根岸肥前守と知り合いだったという設定も良く出来ているが、
実際の彼の盲人としての苦労や妻や子といった家族関係だけでなく、
周囲の「群書類従」の編纂に携わる人々なども描かれていて、
伝記的な部分もなかなか興味深い作品集である。

 表題作『移り香の秘密』は、盲人特有の香りに対する敏感な感覚が、
意外な人間関係を暴き、冤罪の犯人の無罪を証明する話で、
相撲、深川芸者などの江戸時代の世相なども描かれている点が、
一番面白く感じられた。

 また『三番富の悲劇』は次男の病死、『枕絵の陥し穴』は娘の縁談など
保己一の2人の妻、子供達などの家族関係が描かれている点が興味深かった。

 
移り香の秘密 塙保己一推理帖


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歴史 中津文彦

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