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2007.04.15 (Sun)

『看守眼』

[著者]横山秀夫
[出版社]新潮社
[初版発行]2004年1月15日

[感想等]
 あまり題材としては取り上げられることの無いような、
華やかではない裏方的な職務に従事する人々を主人公として、
その仕事の内容や人間の心理を描いた短編6編を収録した作品集。

 表題作『看守眼』は警察官が絶対という警察の世界で、
県警の機関誌の編集をしている事務職員・山名悦子の視点から、
定年直前の留置所の管理係・近藤官男の姿を見ているという
構造もなかなか凝っているし、裏方の警察職員の気持ちや、
警察官としての誇りが描かれているのが興味深い。
 また、迷宮化しそうな事件を長年、看守をしてきた近藤が
その職務かた培った勘によって、解決へと導いていくという
話の内容も面白かった。

 その他の作品では『口癖』が家裁の調査委員をする、
年配女性ゆき江が次女が登校拒否した原因になったと
思っている次女の高校時代の同級生の離婚調停に関わり、
現在の自分達の境遇に優越感を味わうものの、
意外な過去の真実が明らかになる展開が面白かった。
 が、それ以上に、公正であるべき調査委員が、
その人の年齢や男女による考え方の違いだけでなく、
様々な過去や事情などによって、偏見を持ったり、
正しい判断を下せない場合もある、という問題点を
感じさせられたのが、良かったと思う。


看守眼

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 横山秀夫

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