07月≪ 2017年08月 ≫09月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031
--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2007.04.21 (Sat)

『空のレンズ』

[著者]片山恭一
[出版社]講談社 講談社文庫
[初版発行]2006年3月15日

[感想等]
 ネット上の掲示板で知り合った、
スピード、クッキー、ピラニアというハンドルネームの少年達と
ソックスというハンドルネームの少女は、
いきなり、突如、現実の世界から不可思議な世界に迷い込む。
 死のイメージが一杯の奇妙な世界で、彼らは自分たちは
ネット内のトラップに入り込んでしまったのではないか、
「空のレンズ」という、ネット上で見かけた謎の言葉が
脱出への手がかりではないかと考え、脱出を図るのだが・・・。

 ネット内で偶然知り合った少年少女達が、
ヴァーチャルの世界らしい不思議な世界で出会い、
友情や愛を感じるという話だと解説されているのだが、
私には、愛と友情とやらはあまり感じられなかったし、
登場人物の誰かに感情移入や共感が出来なかった。

 まず、それぞれの人物紹介的な、各自の独白風な
「デジタルチルドレン」という第一章から始まる物語に、
ネット内の少年少女達の独白的文章が描かれているのだが、
彼らの出入りしている掲示板上の実際のやり取りや、
実際の互いへの気持ちなどが詳しく書かれていなくて、
彼らの付き合いの程度が良く判らないままに進んでいくので
戸惑ってしまった。

 そして、第二章「アンダーワールド」で、
現実らしい場所にいる彼らの姿が、切れ切れに描かれ、
いきなり、ヴァーチャル風な場所で彼らが遭遇してしまい、
死のイメージの強い奇妙な世界の様子や出来事も切れ切れで、
友情や愛情を育んでいるようには思えなかった。

 ネタばれになってしまうが、
ラストで、異世界での仲間が次々消えて行き、
一連の出来事に関しての謎解きのような、
辛い現実に戻るピラニアの姿が描かれるのだが、
他の少年少女が現実にいる人間だったのかが曖昧なままで、
終わってしまう点には、何よりも、がっかりした。
 彼らの辛い現実もきちんと書いて欲しかった気がする。


空のレンズ

スポンサーサイト

テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 片山恭一

EDIT  |  11:56 |  いまひとつだと思った本(☆2つ)  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除に必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。