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2007.05.19 (Sat)

『黄金の灰』

[著者]柳広司
[出版社]東京創元社 創元推理文庫
[初版発行]2006年11月30日

[感想等]
 1873年のオスマン・トルコの辺境、ヒッサルリクの丘で、
ハインリッヒ・シュリーマンは伝説の都市トロイアの実在を証明する、
莫大な黄金を発見した。
 が、その黄金が盗まれ、崩れた発掘溝で地元教会の司祭の死体が見つかり、
密室状態の教会では地元の人夫が殺害されるという不可解な事件が
連続して発生してしまう。
 黄金を盗んだのは誰か?そして、殺人事件の犯人は?

 実際の発掘現場で殺人などの事件は起こらなかったと思うのだが、
シュリーマンの二番目の夫人・ソフィアを主人公にして、
トロイア発掘の夢を実現しようとしているシュリーマンの人間性や
過去の謎に関しての興味を感じ、読んでみた。
 
 予想通り、殺人や黄金盗難の事件の真相や謎解きよりも、
シュリーマンの過去に関する話の方が面白かった。
 ただし、殺人事件の推理に関連して、シュリーマンだけでなく、
その他の登場人物達が推理し、ポーなどの有名な推理作品に
言及している点はなかなか面白い趣向だった。

 何よりも、おそらく虚構だとは思うのだが、
ブラウンという謎の人物の正体やシュリーマンの過去の
不可解な部分(初恋の女性と結婚しなかった点、弟を遠ざけた点など)
に関する解釈部分など、かなり面白いと思った。
 また、ソフィア夫人宛に前妻から来ていた手紙によって、
シュリーマンの過去の疑問を描く点なども、良く出来ていると思った。

 しかし、事件は夢なのか現実なのか定かでないという趣のある、
終わらせ方には、少々納得がいかなかった。
 フィクションなのは判っているのだから、本当にあったことだが、
公にならなかった程度の、終わらせ方でも良かったのではないか。


黄金の灰

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歴史 柳広司

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