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2007.06.06 (Wed)

『波のうえの魔術師』

[著者]石田衣良
[出版社]徳間書店 徳間文庫
[初版発行]2007年2月15日

[感想等]
 1998年、バブルが破局に近づいた頃、就職浪人中のおれ・白戸則道は
謎の老資産家・小塚泰造と出会い、彼の秘書として雇われる。
 そして、全くの株の素人のおれは老人と巨大銀行・まつば銀行を相手に
株価を落とし、大金を手にする作戦「秋のディール」を仕掛ける。

 相場や株に関してほとんど知識が無いので、主人公の視点で、
物語を読むことが出来たせいもあり、スピーディなストーリー展開と、
巨大な悪に立ち向かうという設定の痛快さで、なかなか楽しめる作品であった。

 もちろん、バブル時代終焉の頃、巨大銀行や保険会社が、
知識の無い老人を相手に、不当な利益を得たというような事件や、
この話に出てくるような株の相場の操作がリアルであるのかという点は
良く判らないし、話が進むにつれ、少々、判りづらい部分もあった。
 また、株の操作で安易に金儲けし、犯罪行為に手を染めるなど、
復讐としてもどうだろうなどど、道徳的な面ではあまり良い話ではない。

 が、それを救うのは、夢も希望も無いような、拗ねた若者が、
1人の老人との出会いで、株という世界に興味を抱き、
巨大な銀行の悪事への怒りを感じながら、次第に変わっていき、
老人と一緒に復讐を行おうとする姿が、嫌らしく感じない点である。
 ほっとする結末も、良かったと思った。


波のうえの魔術師

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 感想 小説 石田衣良

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