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2007.06.20 (Wed)

『十一月の扉』

[著者]高楼方子
[出版社]新潮社 新潮文庫
[初版発行]平成18年11月1日

[感想等]
 中学2年の爽子(そうこ)は、偶然みつけた洋館「十一月荘」で、
転校前の数週間を家族と離れて過ごすことになる。
 洋館に暮らす人々や、洋館を訪れる人々との出会いの中で、
様々な経験をし、彼らをモデルに爽子は童話を書き始める。

 思春期の少女にとって、家族と離れて、大人になった気分で
暮らすというのは、とても憧れる体験ではないかと思う。
 が、そんな行為を許す両親や爽子を受け入れる館の人々は、
理想的な大人像であって、実際には存在しそうも無いし、
彼女の周囲で起こる出来事の中にも悪人による悪意は無く、
少年・耿介(こうすけ)との初恋的な共感までもが加わる物語は
あまりに出来すぎで、爽子の書き綴る童話と同じ、夢物語では?
という気がしてしまうのが難点である。

 けれど、現実の厳しさを離れて、ひと時こういう時間が持てたら、
思春期の少女も大人も幸せだろうし、息抜きになるに違いないと
思えるならば、なかなか楽しめる作品ではある。
 
 個人的には、解説の斎藤惇夫の「耿介からの手紙」という
物語のその後を空想した一節が、面白いと思ったので、
出来れば、「十一月荘」での体験などを糧にして、
その後、現実の世界で生きていった爽子を見たい気がした。


十一月の扉


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 高楼方子

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