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2007.07.18 (Wed)

『樹霊』

[著者]鳥飼否宇
[出版社]東京創元社 ミステリ・フロンティア
[初版発行]2006年8月31日

[感想等]
 北海道の撮影旅行の最中、植物写真家・猫田夏海(ねこたなつみ)は
「日高地方最奥部の古冠村で土砂崩れにより巨木が数十メートル移動した」
という話を聞き、興味を抱き、訪れることにした。
 そこは、アイヌのテーマパーク建設のために乱開発された森で、
役場の青年・鬼木洋介(おにきようすけ)の案内で見学した夏海は、
街路樹のナナカマドが謎の移動をするという怪事や
建設に反対していたアイヌ代表の道議会議員が失踪するという事件が
発生していることを知る。
 やがて、ほのかに好意を抱いた洋介が変死するという事件に発展、
旧知の“観察者”探偵・鳶山久志(とびやまひさし)に夏海は助けを求める。

 パワーシャベルなどの建設用具を使った樹木移動のトリック、
アイヌの風習のなど少々珍しい要素に、テーマパーク建設による乱開発、
土地の有力者と建設反対者との対立する人間関係が殺人を招くという
おなじみの展開が絡むミステリで、様々な謎がなかなか興味深く、
夏海の視点で物語が語られる点が感情移入しやすく、楽しめる作品であった。
 特に、アイヌの風習が意外な形で伏線になっていたり、
写真が事件解決に絡む点などが、良く出来ていると思った。

 が、途中から登場する好感の持てない“観察者”探偵ではなく、
夏海に最後まで頑張ってもらい謎を解いて欲しかったという不満を
感じさせられたのが、少々残念である。


樹霊

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 鳥飼否宇

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