2007.08.26 (Sun)
『イノチガケ 安吾探偵控』
[著者]野崎六助
[出版社]東京創元社 創元クライム・クラブ
[初版発行]2005年11月25日
[感想等]
『安吾探偵控』シリーズ、第2弾。
昭和20年の東京。太平洋戦争の戦時下で空襲の続く中、
古林少年他、教員、保険員、記者、戸籍係など様々な職業をもつ面々が
坂口安吾の元へ探偵小説が好きな賢人同盟として集まっていた。
空襲に関係ない場所で突然倒れて死んだ徴用工・赤井の事件を
推理するためだったが、事件の謎は解けないまま、
その後、焼夷弾の降る夜毎、賢人同盟員が次々と殺される事件が続く。
犯人はいったい誰なのか?・・・坂口安吾は様々な推理の末に、
真相を知ることが出来たのか?
この作品は、前作が未読でも差し支えの無い作品になっている。
空襲の東京の生々しい描写の中で、殺人事件が起こっていくのを
客観的な空襲状況の記録の後に、古林少年の視点の手記が続くという、
構成で、ストーリーが進んでいく。
ネタばれになってしまうが、当初から、古林少年が何かを隠していて、
犯人ではないかということは、察しがついてしまった。
また、現実の空襲の描写の凄さ・怖さの中で起こる殺人事件は、
首をなくしているのに歩いていく死体とか、防空壕を密室に仕立て
殺人を起こすなどという点が、面白く出来ているにもかかわらず、
妙に絵空事めいて感じられてしまったし、『坂口安吾探偵控』なのに、
探偵役としての坂口安吾の影が薄い気がした。
けれども、犯人の動機や殺害方法などのトリック解明以上に
古林少年にまつわる意外な真相が最後に登場して、
驚くことが出来、戦時下を舞台に選んだ理由に納得がいった。
なお、最後に実際に坂口安吾に関わりのあったある学生
(後に小説家になる人物)を登場させている点は必見。

<My Blog関連記事>『安吾探偵控』
[出版社]東京創元社 創元クライム・クラブ
[初版発行]2005年11月25日
[感想等]
『安吾探偵控』シリーズ、第2弾。
昭和20年の東京。太平洋戦争の戦時下で空襲の続く中、
古林少年他、教員、保険員、記者、戸籍係など様々な職業をもつ面々が
坂口安吾の元へ探偵小説が好きな賢人同盟として集まっていた。
空襲に関係ない場所で突然倒れて死んだ徴用工・赤井の事件を
推理するためだったが、事件の謎は解けないまま、
その後、焼夷弾の降る夜毎、賢人同盟員が次々と殺される事件が続く。
犯人はいったい誰なのか?・・・坂口安吾は様々な推理の末に、
真相を知ることが出来たのか?
この作品は、前作が未読でも差し支えの無い作品になっている。
空襲の東京の生々しい描写の中で、殺人事件が起こっていくのを
客観的な空襲状況の記録の後に、古林少年の視点の手記が続くという、
構成で、ストーリーが進んでいく。
ネタばれになってしまうが、当初から、古林少年が何かを隠していて、
犯人ではないかということは、察しがついてしまった。
また、現実の空襲の描写の凄さ・怖さの中で起こる殺人事件は、
首をなくしているのに歩いていく死体とか、防空壕を密室に仕立て
殺人を起こすなどという点が、面白く出来ているにもかかわらず、
妙に絵空事めいて感じられてしまったし、『坂口安吾探偵控』なのに、
探偵役としての坂口安吾の影が薄い気がした。
けれども、犯人の動機や殺害方法などのトリック解明以上に
古林少年にまつわる意外な真相が最後に登場して、
驚くことが出来、戦時下を舞台に選んだ理由に納得がいった。
なお、最後に実際に坂口安吾に関わりのあったある学生
(後に小説家になる人物)を登場させている点は必見。

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