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2007.09.01 (Sat)

『オモチャ箱 安吾探偵控』

[著者]野崎六助
[出版社]東京創元社 創元クライム・クラブ
[初版発行]2006年12月15日

[感想等]
 『安吾探偵控』シリーズ、3部作完結編。
 昭和24年の東京。闇屋に監禁された令嬢・依子の救出に向かった
魔矢と巨勢少年は、途中で出会った記者の片倉と
降霊会の行わわれていた元子爵邸へ乗り込んでいく。
 が、そこでは屋敷の主人・平木が殺される事件が発生していて、
作家・坂口安吾が短剣を握って倒れ、令嬢や霊媒師・灰川、
被害者の妻・富士子は屋敷から姿を消していた。
 探偵団として事件の調査に乗り出す破目になった、片倉と
魔矢、巨勢少年だったが、記憶が一様に曖昧な降霊会参加者達と
怪しげなからくり人形達、贋坂口安吾の存在に、事件の真相は
なかなか明らかにならず・・・。

 降霊会や霊媒師、からくり人形のある怪しげな屋敷、
闇屋や共産党員など、戦後の混沌とした曖昧な雰囲気の中、
殺人事件の真相や真犯人を3日間という短い時間で
素人探偵の3人が、明らかにしていくストーリー展開である。
 
 だが、降霊会参加者が催眠術にかけられていて、
事件の記憶が曖昧だったり、犯人が催眠術で操られていたりと、
推理小説としては、アンフェアであり得なさそうな設定である。
 何よりも、ラストには真相解明を行い探偵らしくなるものの、
坂口安吾が薬物中毒で精神病院に入院していたり、贋者が現れたり、
犯人にされそうになったりと、ひどい有様であるのが哀しく感じた。

 最後の第2回作家クラブ賞受賞パーティの後、横溝正史邸での、
山田風太郎に関する記述が面白かったので、架空の物語なら、
彼を絡めた話にしたら面白かったのではないかとちょっと思った。

 なお、この作品も前作が未読でも、障りなく読める作品である。


オモチャ箱 安吾探偵控


<My Blog関連記事>『イノチガケ 安吾探偵控』

  
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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 歴史 野崎六助

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はじめまして。
ボトルメールを拾って来ました。
よろしかったら、こちらにも遊びにいらしてください。よろしくお願いします。
neuron1115 |  2007年09月01日(土) 16:21 | URL 【コメント編集】

neuron1115さん、
メッセージありがとうございます。
ブログの感想も書いていただけたら
嬉しかったのですが・・・。
bookrack |  2007年09月11日(火) 10:53 | URL 【コメント編集】

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