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2007.09.02 (Sun)

『時の眼 タイム・オデッセイ』

[著者]アーサー・C・クラーク スティーヴン・バクスター
[訳者]中村融
[出版社]早川書房
[初版発行]2005年8月20日

[感想等]
 西暦2037年。国連平和維持軍のヘリコプターが墜落した、
アフガニスタンとパキスタンの境界。そこには、19世紀の英国の陸軍部隊が
ロシアの南下を阻止するために駐留していた。
 そして、英国の陸軍部隊はアウストラロピテクスの母子を捕らえた
ばかりであった。
 丁度同じ頃、降下体勢に入っていたソユーズは地上からの送信が途絶え、
途方にくれるが、地球が様々な時代・気候にパッチワークされたような姿に、
変わってしまっていることに気付く。
 やがて、国連平和維持軍と連絡が取れたソユーズ乗組員達は、支援無しの
地球への着陸を試み、落ちた所には13世紀のチンギス・ハーンの軍隊が。
 一方、21世紀の国連平和維持軍の3人は19世紀の英国陸軍と共に遭遇した、
4世紀のアレクサンドロスの軍と友好的な関係を結ぶことに成功し、彼らと
謎の電波を発しているバビロンを目指すことにする。

 2万年の地球の歴史の様々な地域が、パッチワーク状になってしまい、
銀色の球体「眼」に監視されているという発想は良く出来ていると思った。
 また、ソユーズに乗っていたアメリカ人のセーブル、
平和維持軍にいたイギリス人・ビセサ、アウストラロピテクスの母など
女性を中心人物に配置している点なども面白い。

 しかし、セーブルは天界の女と称し、モンゴル軍を操るという権力欲に
取り付かれてしまい、ビセサは娘への思いに苦しむという展開には
あまりに類型的すぎる気がしてしまった。
 また、歴史上の有名人物、チンギス・ハーンやアレクサンドロスが
登場してくるのに、彼らの軍がバビロンを同じように目指し、
戦う様子が描かれているだけで、この異常に対する彼らの生の感情や、
人間性のようなものが見えてこないように思えて、物足りない気がした。
 
 何より、シリーズの一作目ということだからだろうが、
「眼」の正体やその目的、その後などが判らないままで終わる点や、
夢とも現実ともハッキリしないような幕切れには、ガッカリしてしまった。


時の眼 タイム・オデッセイ

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 SF アーサー・C・クラーク スティーヴン・バクスター

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2008/01/01(火) 10:37:13 | まおのブログ
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