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2007.11.03 (Sat)

『秘花』

[著者]瀬戸内寂聴
[出版社]新潮社
[初版発行]2007年5月15日

[感想等]
 『風姿花伝』『花鏡』などの芸論や数々の能作品を著した、
室町時代の能楽師・世阿弥(ぜあみ)の生涯を描く。

 72歳にして六代将軍義教(よしのり)に佐渡に流された
世阿弥の回想から始まる物語である。
 12歳にして、その美貌から三代将軍足利義満の寵愛を受け、
父の観阿弥(かんあみ)の観世座が大人気になる絶頂期よりも、
年老いてからの世阿弥に作者の思い入れが深いように感じた。

 波乱に満ちたそれまでの人生を回想するだけでなく、
島の女性・沙江(さえ)をそばに置きながら過ごした
80歳で亡くなるまでを、芸への情熱は失わず、
耳目が不自由になっても稽古や能の創作に取り組むという、
華やかだった時代以上に充実し、素朴な幸せに満ちている
世阿弥の姿が描かれている点に作者の優しさを感じさせ、
心に残る作品になっていると思えた。


秘花


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 瀬戸内寂聴

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