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2007.11.11 (Sun)

『タイタニック号の殺人』

[著者]マックス・アラン・コリンズ
[訳者]羽地和世
[出版社]扶桑社 扶桑社ミステリー文庫
[初版発行]2007年4月30日

[感想等]
 小説を書く「私」の元に、海中に沈むタイタニック号の遺物の中に、
死体の入った袋があったという情報の電話がかかってきた。
 「私」はその話に興味を持ち、タイタニック号で亡くなった
アメリカの推理作家フットレルを父に持つ、老婦人に会いに行く。
 彼女は1912年4月10日に出航したタイタニック号に夫と共に乗り、
生き残った母親から、船上で殺人事件が起こり、船側の要請で、
フットレルが事件の調査に乗り出した話を聞かされていたのだった・・・。

 あの有名なタイタニック号の実際の乗客や乗組員を登場人物にした
架空の殺人事件の物語である。
 思考機械探偵S・F・X・ヴァン・ドゥーゼン教授の生みの親の
推理作家ジャック・フットレルが、スキャンダルゆすり屋の
殺された事件の探偵役となって、上流階級の人達を調べていく。

 大ヒットしたジェームス・キャメロン監督の映画『タイタニック』は
船内の様子などの再現には感動したが、ラブストーリー等がいまひとつ、
と感じていた私には、描かれている乗客の様子・事情や船内の様子などが、
ほぼ史実に忠実であるというこの作品の方が、映画にしたら面白いし、
現実的な人間模様を感じるものになると思われた。
 その後の運命を知らないフットレル夫妻の仲睦まじげな様子や、
実在の登場人物たちの姿が生き生きして感じられるし、
後の惨劇を知っているために、はかなく思えるのが良かったのだ。

 もっとも、犯人探し部分は、思考機械探偵の作者が絡んでいるのに、
交霊会が催されたりするという非科学的な部分があったり、
犯人もすぐ察しがついてしまうので、物足りない部分もある。
 が、階級社会のある当時や、上流階級内事件的な雰囲気が出ていて、
アガサ・クリスティなどの作品を思い起こさせられるのは悪くない。
 何よりも、タイタニック号が予定以上の速度で航行していた原因は、
この殺人事件の発生だとしている設定が、史実でないが、気に入った。


タイタニック号の殺人


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史 マックス・アラン・コリンズ

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