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2007.11.18 (Sun)

『風信子(ヒアシンス)の家 神代教授の日常と謎』

[著者]篠田真由美
[出版社]東京創元社
[初版発行]2007年4月27日

[感想等]
 W大教授・神代宗の自宅に届けられた箱の中には
「君にこの謎が解けるかな?」というメッセージと、
殺された人形が中にある精巧な立体模型の密室であった。
 これを解く鍵は推理小説『虚無への供物』と詩人・立原道造
らしいのだが・・・という表題作『風信子の家』他、
雑誌に掲載された『夢魔の目覚める夜』『干からびた血、凍った涙』
『思いは雪のように降りつもる』のミステリ短編4作に
書き下ろしの『クリスマスは嫌い』を収録。

 建築探偵・桜井京介でおなじみの神代宗教授を主人公として、
神代が在外研究で日本を留守にし、京介が彼の研究室に居座る前の
蒼が神代邸に居候しながら神代研究室の私設雑務助手となっている時代、
1991年から1994年の期間の出来事が描かれている作品集。

 作品は神代教授の高校時代からの友人が登場したり、
彼自身の過去の出来事やかつての教え子の事件など、
事件の元になる人の不思議な心を謎解く物語である。
 もちろん、シリーズを知らない人にも楽しめるが、
特に、建築探偵・桜井京介シリーズを知る人には、
昔の時代の神代教授だけでなく、謎を解いている時代の
京介らの様子をも垣間見られる面白さがある上に
この世にはいない人の気持ちを推理していく物語の切なさは
なかなか味わい深く感じられるのではないだろうか。

 なお、個人的には、中原中也の詩がモチーフとなり、
神代の大学の同級女子学生の自殺に立ち会った5人の人間に、
神代と「探偵」(実は彼の高校時代の剣道ライバルの医師・辰野)が
死の真相を語らせるという物語、『思いは雪のように降りつもる』
が、スリリングであり、一番面白かった。


風信子の家 神代教授の日常と謎


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 篠田真由美

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