2007.12.23 (Sun)
『花の下にて春死なむ』
[著者]北森鴻
[出版社]講談社
[初版発行]1998年11月15日
[感想等]
ビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤哲也が店に訪れる常連客の
様々な事件や謎をさりげなく解いていく、連作短編集。
『花の下にて春死なむ』、『家族写真』、『終の棲み家』、
『殺人者の赤い手』、『七皿は多すぎる』、『魚の交わり』の6編を収録。
表題作『花の下にて春死なむ』は孤独死した俳人・片岡草魚の部屋で
季節はずれの桜が咲いていたことの謎解きを、俳人仲間・飯島七緒による
偽名を使っていた草魚の過去の探索を絡ませていて、なかなか面白かった。
また、最終話の『魚の交わり』ではまた草魚の過去が関わるし、
その他の短編の主人公たちも他の短編の脇役として顔を出すなど、
なかなか凝ったつくりの連作集だが、どれも気楽に読めた。
そして、様々な人間の様々な人生や過去やトラブルを、
鮮やかに解き明かすマスターの洞察力はもちろんだが、
彼のさりげない優しさや心遣いが心に残り、こんなバーが
実際に身近にあったら良いなと感じさせられた。

[出版社]講談社
[初版発行]1998年11月15日
[感想等]
ビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤哲也が店に訪れる常連客の
様々な事件や謎をさりげなく解いていく、連作短編集。
『花の下にて春死なむ』、『家族写真』、『終の棲み家』、
『殺人者の赤い手』、『七皿は多すぎる』、『魚の交わり』の6編を収録。
表題作『花の下にて春死なむ』は孤独死した俳人・片岡草魚の部屋で
季節はずれの桜が咲いていたことの謎解きを、俳人仲間・飯島七緒による
偽名を使っていた草魚の過去の探索を絡ませていて、なかなか面白かった。
また、最終話の『魚の交わり』ではまた草魚の過去が関わるし、
その他の短編の主人公たちも他の短編の脇役として顔を出すなど、
なかなか凝ったつくりの連作集だが、どれも気楽に読めた。
そして、様々な人間の様々な人生や過去やトラブルを、
鮮やかに解き明かすマスターの洞察力はもちろんだが、
彼のさりげない優しさや心遣いが心に残り、こんなバーが
実際に身近にあったら良いなと感じさせられた。

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