2007.12.29 (Sat)
『魂萌(たまも)え ! 』
[著者]桐野夏生
[出版社]毎日新聞社
[初版発行]2005年4月25日
[感想等]
63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、関口敏子・59歳の平穏な人生は
一変してしまう。
アメリカから8年ぶりに戻ってきた長男・彰之一家との同居問題や、
長女・美保と彰之との相続問題による争いが発生したり、
生前の夫には若くもない愛人がいて、別の生活を楽しんでいたことや
長い付き合いの女友達との関係などにも様々な問題が露になり、
悩み惑わせられているうちに、敏子は次第に変貌していく。
初めのうちは、敏子に対して、主婦としての生活に安穏として、
今までなおざりにしていた問題のツケが回ったのだから仕方ないだろう
としか思えなくて、彼女の混乱ぶりには呆れてしまった。
女友達の間のそれぞれの様々な本音や対立関係や立場の違い、身勝手さ
といった事実などに気が付いていないで、皆と仲良く付き合っているのだと
思っている認識の甘さ、夫の別の生活や愛人の存在に気が付かない暢気さ、
アメリカに行った長男へ親として厳しいことも言えないような有様に、
批判的な感情を抱いてしまったのである。
そして、未亡人になった自分にちょっかいをかけてくる亡夫の友人に
恋心を抱き、オシャレに精出したりするに至っては、浮ついていて、
いい歳をした大人の女性としては情けないとしか思えなかった。
が、敏子に同情はできなかったが、生活の変化に混乱する気持ちや、
いきなり自分独りで生きていくことが難しいことは理解できたし、
実際、いきなり夫に先立たれた女性にはこの話のような混乱や困難も
ありえるのかもしれないと、読み進むうちに次第に思えるようになり、
情けなさや様々な惑いの中からようやく自立できそうになる敏子の姿に、
最後には、ほっとすることが出来たのは良かった。
また、何よりも1人残されることや老いへの心構えということなど、
自分も普段忘れていることを色々考えさせられた作品であったし、
登場人物達は、実際に居そうだと感じさせられるような人物が多く、
著者の人物造型には感心させられた。
なお、この作品はTVドラマ化もされていたようだが、そちらは未見。

[出版社]毎日新聞社
[初版発行]2005年4月25日
[感想等]
63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、関口敏子・59歳の平穏な人生は
一変してしまう。
アメリカから8年ぶりに戻ってきた長男・彰之一家との同居問題や、
長女・美保と彰之との相続問題による争いが発生したり、
生前の夫には若くもない愛人がいて、別の生活を楽しんでいたことや
長い付き合いの女友達との関係などにも様々な問題が露になり、
悩み惑わせられているうちに、敏子は次第に変貌していく。
初めのうちは、敏子に対して、主婦としての生活に安穏として、
今までなおざりにしていた問題のツケが回ったのだから仕方ないだろう
としか思えなくて、彼女の混乱ぶりには呆れてしまった。
女友達の間のそれぞれの様々な本音や対立関係や立場の違い、身勝手さ
といった事実などに気が付いていないで、皆と仲良く付き合っているのだと
思っている認識の甘さ、夫の別の生活や愛人の存在に気が付かない暢気さ、
アメリカに行った長男へ親として厳しいことも言えないような有様に、
批判的な感情を抱いてしまったのである。
そして、未亡人になった自分にちょっかいをかけてくる亡夫の友人に
恋心を抱き、オシャレに精出したりするに至っては、浮ついていて、
いい歳をした大人の女性としては情けないとしか思えなかった。
が、敏子に同情はできなかったが、生活の変化に混乱する気持ちや、
いきなり自分独りで生きていくことが難しいことは理解できたし、
実際、いきなり夫に先立たれた女性にはこの話のような混乱や困難も
ありえるのかもしれないと、読み進むうちに次第に思えるようになり、
情けなさや様々な惑いの中からようやく自立できそうになる敏子の姿に、
最後には、ほっとすることが出来たのは良かった。
また、何よりも1人残されることや老いへの心構えということなど、
自分も普段忘れていることを色々考えさせられた作品であったし、
登場人物達は、実際に居そうだと感じさせられるような人物が多く、
著者の人物造型には感心させられた。
なお、この作品はTVドラマ化もされていたようだが、そちらは未見。

momogottiさん、はじめまして。
コメントをありがとうございました。
長い話のわりには結構読みやすかったけれど、
色々考えさせられる話でしたね。
確かに、子供たちの財産狙いの態度など、
そうなりたくないって思います。
コメントをありがとうございました。
長い話のわりには結構読みやすかったけれど、
色々考えさせられる話でしたね。
確かに、子供たちの財産狙いの態度など、
そうなりたくないって思います。
すみません
momogottiは私です
ブログ引越し前に使っていたHNです
ついうっかり?つかってしましました
(反省)
momogottiは私です
ブログ引越し前に使っていたHNです
ついうっかり?つかってしましました
(反省)
もぉむ |
2008年01月07日(月) 11:39 | URL 【コメント編集】
もぉむさん、
わざわざ訂正、ありがとうございます。
わざわざ訂正、ありがとうございます。
bookrack |
2008年01月08日(火) 23:03 | URL 【コメント編集】
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実写化されたものは見てませんけど・・
老いていくこと
子供たちの態度
そういうもんなんでしょうかね?
展開が結構かわるので読みやすかったです