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2008.02.17 (Sun)

『江戸の満腹力 時代小説傑作選』

[編者]細谷正充
[著者]池波正太郎 乙川優三郎 小泉武夫 澤田ふじ子 
   竹田真砂子 宮部みゆき 山田風太郎 山本一力
[出版社]集英社 集英社文庫
[初版発行]2005年12月20日

[感想等]
 江戸時代の食を扱っている時代小説短編集。
 蕎麦屋をはじめた女性・お竹が主人公の『金太郎蕎麦』(池波正太郎)他
『小田原鰹』(乙川優三郎)、『宇田川小三郎』(小泉武夫)、
『蜜柑庄屋・金十郎』(澤田ふじ子)、『千姫と乳酪』(竹田真砂子)、
『お勢殺し』(宮部みゆき)、『慶長大食漢』(山田風太郎)、
『長い串』(山本一力)の8編を収録。

 どの作品も江戸の食文化の豊かさを感じさせるような秀作の短編ばかりだ。
 特に、面白かったのは『金太郎蕎麦』(池波正太郎)。男に捨てられた女が、
刺青した肌を売り物に蕎麦屋を開くという思い切った行動に出る設定もだが、
彼女に開店資金を恵んだ男の意外な正体が読者だけに判るというオチが
何よりも良かったし、食べ物屋の成功に関しては昔も今も同じではないか
と、ふと考えさせられたりもした。
 
 また、吉田御殿で千姫が乳酪を作らせていたことで、別の醜聞が流れる
『千姫と乳酪』(竹田真砂子)などの着想も面白かったし、
故郷のおでんの串が共通だったことから親交を持った他藩の武士どうしが、
藩を超えて助け合うという『長い串』(山本一力)にはホロリとさせられ、
貧しい人々を救おうと蜜柑を植えようとした庄屋が周囲に理解されず、
苦労する『蜜柑庄屋・金十郎』(澤田ふじ子)は切なさを覚えた。


江戸の満腹力 時代小説傑作選


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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 歴史

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