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2008.03.01 (Sat)

『インシテミル THE INCITE MILL』

[著者]米澤穂信
[出版社]文藝春秋
[初版発行]2007年8月30日

[感想等]
 コンビニで雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城理久彦は
見知らぬお嬢様風の女性にアルバイト情報誌について質問される。
 そこに載っていた時給11万2000円也の怪しげな実験モニターに
心ひかれた理久彦は応募し、その女性・須和名祥子と再会する。
 彼らを含めた12人の被験者たちのやるアルバイトとは、
豪華な館「暗鬼館」に7日間閉じ込められてその生活を観察されると
いう奇妙なものだった。
 が、各人の部屋は鍵がかけられなくて、ミステリ小説になぞらえた
凶器がひとつずつ置いてあって、殺人を犯したらボーナス、
殺人事件の犯人を当てたらボーナスなどいう、ルールが説明され・・・。

 閉鎖された館で、奇妙なルールを課せられた殺人ゲームが
行われていくという、前にも別の作品で読んだことがあるような、
いかにもミステリ的な舞台設定で展開される物語が、
主として、理久彦の思考や行動を中心に綴られる作品である。
 しかし、各人がどんな凶器を持っているかを明らかにせず、
次第に明らかになっていく仕組みもなかなか面白いし、
登場人物がそれぞれ類型的人物なようで、そうではなく、
能天気そうな理久彦でさえ、実は意外なことを隠していたなど、
色々、細かい点で凝っている作品であった。

 ただし、凝ったルールや「十戒」などを読むのが面倒だし、
話を複雑にしている反面、判りにくい点が多いように感じた。

 何よりも、須和名祥子の絡む後日談的なラストは今ひとつな感じだし、
ゲームの被害者の遺族や加害者の将来がどうなるのか気になってしまい、
後味も爽快ではないのが残念である。


インシテミル

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テーマ : 読書メモ - ジャンル : 本・雑誌

タグ : 読書 小説 感想 ミステリ 米澤穂信

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